こどもがプログラミングを学ぶとうまくいくのか

長い文章になったのに、note.muに投稿してしまいます。

いまやブラウザでプログラミングできる時代です。ここではScratchを思い浮かべながら、本当に今後の世界でプログラミングができることが武器になるのか、なる場合はどのくらいの強さなのかを考えてみたいとおもいます。

Scratchのサイトはこんな感じです。Adobe Flashで動作するので、ブラウザで楽しみながらプログラミングを身につけることができるようになりました。

まずScratchですが、MITの方が学習用に開発したプログラミング環境です。いまはこれをつかったプログラミングをはじめようというような様々な書籍がお子さん向け、或いは中学生向けに販売されています。今ではブラウザでも動作するこの環境ですが、パズルのように論理を組み上げて動作を作るツールとなっています。

直感的かつ論理的にピースを組み合わせて様々な動きを作ることができます。また、ゲームを作ることも音楽を作ることもできます。さて、そんな素晴らしい時代なのですが、本当にそんなにうまくいくのでしょうか?

ひとつには昔からある電子工作やマイコンのような感じで、マニアックな親御さんが購入されるのではないかと思います。また、Scratchそのものができることから世界を変える力を持つということまでに想像力を働かせることのできる親御さんがどのくらいいらっしゃるのでしょう?

少なくとも、プログラミングできることはアプリケーションやサービスを開発するために不可欠です。しかし実際のところ、お金を払うのは結論だけ欲しい人たちではないかと思うのです。

そういった方々が、例えばレストランに来て、わざわざ自分のテーブルを離れて厨房へ回り、「料理して成功し、お金持ちになりたいです!」と言ってくれるのでしょうか?

恐らく答えはノーですよね。

この文章を書き始めた時、親御さんな興味と関心を引くことでお子さんのプログラミングへの導入はスムーズに進むのではないかと思っていました。しかし、頭の中で考えてみてもうまくはいきません。親御さん自体が関心を持っても、スマホや3DSのゲームが子どもに与える報酬の受けやすさは抗いがたい水準までに作り込まれています。

ScratchはMITの素晴らしい発明ではないかと思っています。しかし、Scratchはほとんどのお子さんにとって前頭葉を激しく刺激して欲求を最大化するような力はないでしょう。

特徴的な方には大きな知的好奇心をくすぐるので、ゲームよりも楽しく感じられるでしょう。ただ、マーケットとしては小さいですね。

間違いなく、ゲームの方を選択することでしょう。わたしのしょうもない頭では、うまくいかないように思えてなりません。

ただ、一方ではうまくいくこともあります。小さなマーケットでプログラミングを学び、結果としてサービスを開発する側に回った方のことです。この人たちは、前頭葉の言うがままにお金を支払い、サービスや商品から何かを得ます。

プログラミングを学んだ方は、こういった学ばなかった方からお金を受け取ることになります。しかも、すさまじい規模で。

支払う側にまわったお子さんの中には、親御さんを恨んでしまう人もいずれ出てくるでしょう。逆に、サービスを開発する側にまわったお子さんは「よくプログラミングを勉強できる環境を与えてくれた」と感謝する方もいらっしゃるのでしょう。

規模的に小さかったプログラミングというものが、信じがたい規模であなたからお金を巻き上げることになります。げっ!という金額ではなく、あなたからは少しずつ。他のたくさんの方からも同じように。ただその人数が尋常でないので、総数としては目が飛び出るような額になりえます。

今回の自問自答における私の回答は、こうです。

プログラミングを学ぶ選択をしたお子さんは、プログラミングだけでなく「マーケット感覚」を合わせて身につけることにより、さらなる飛躍を遂げるため、全体で見るとうまくいくはずです。

わたしはプログラミングを社会人になってから学びました。学び始めて10年以上経ちますが、まだお金持ちではありません。それでも物事の考え方や見方は少なからず変わったかもしれません。ビジネスとまではいかなくても、「本当にコンピュータに実現してもらうべき事柄は何なのか」をはっきりできるように学んだお子さんは、プログラミングを武器にすることができるように思います。

とはいえ、息子たちがプログラミングに興味や関心を示すかは未知数ですし、少なくとも妻は興味がないことがわかっています。

興味を示すかどうかは、別の機会に実験することにします。

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