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産前産後日記② 子ども産んできた

産んできました。無事に。
産院の先生とスタッフさん達には感謝しかない。

最後までつわりたっぷりな妊娠だったので、36週以降毎日「もう産みてェ……産ませてくれェ……」とぼやきながら生活していた。37週の妊婦健診で、胎児は割と降りてきていると言われ、今か今かと本陣痛を待っていたが、なかなかやってこない。そんなわけで、予定日前日におりものが茶色っぽくなったときは、「おしるしキターーーー!!!!」と大興奮した。ウッキウキで入院用バッグの荷造りを終え(思えばその日まで荷造りをちゃんと終わらせていなかった。舐めプが過ぎる。)、就寝。

日付が変わった直後、生理痛のような下腹部の違和感で目が覚めた。痛くなったり治まったり。もしかしてコレが本陣痛なのか……?と陣痛アプリで間隔を測ると、きっちり10分を切っている。「経産婦さんは陣痛始まると早いから、間隔が15分以下になったら電話してね~」と言われたことを思い出すも、本陣痛がこんなにかすかな痛みなのか……??と猜疑心にかられ、そのまま様子を見た。そもそもその晩はまだ1時間半程度しか眠っていないので眠い。寝よう……いや眠れねえな!?!?となったのが午前3時。どんどん痛みが強くなってくる。このまま放っておくと痛みで動けなくなる!!と恐怖を感じるレベルの痛みになったのが4時前。

母親学級で習った呼吸法で痛みをやり過ごしつつ、産院とタクシー会社に連絡をし、スヤスヤの上の子を夫に託して出発(夫が傍にいるとカッコつけようとしてしまってスタッフさん達に甘えられないので、立会分娩はしない方針にしていた)。4時半頃に産院に到着し、子宮口を見た先生が一言、「こら産まれるわ」。一気に分娩台へ移動し、硬膜外麻酔をいれてもらって(夜間でも無痛分娩対応OKな産院だった)、密になっていく陣痛を迎える。一度経験済みで更に無痛分娩で軽減されているはずなのに、「これは大丈夫な痛みなんですかね????」みたいな痛みが波のように襲ってくる。いい歳した大人が他人の前でまじで泣きそうになっちゃうほどの痛みが正常な分娩の一環として組み込まれているの、意味がわからなさ過ぎる。人体設計した奴仕事雑すぎない????

特にいきんでよくなって以降の「今いきんだらすべてを持っていかれるのでは????」という恐怖感が凄まじかった。「大丈夫~上手にいきめてるよ~~」と励ましてくれる助産師さん神。あと、いきんでる最中に肛門抑えてくれたの安心した。ほんと神。そうしているうちに機が熟した?っぽく側臥位から砕石位にさせられ先生登場。もう頭が出るところなのでいきむように言われたが、前述の通り恐怖心が勝って呼吸の最後に少しだけ力を入れる程度のいきみしかできない。かといってこのままいきめなかったらこの状態のまま固定されてしまうのか……と逡巡していると会陰部に衝撃と遅れてズルリ…と開放される様な感覚があって「おっ、おお……」とクソ間抜けな声をあげてしまった。

更に少し間をあけて「産声.avi」って感じのお手本のような泣き声が聞こえてきて「で、出たァ……」となった。その後カンガルーケアでちょっとだけ赤児と触れ合った後は、胎盤が出てきたり、その胎盤を見た先生が「胎盤も大きかったね~」とウッキウキで言ってきたり、色々と裂けた(恐怖)ところを縫われたりなどした。そういえば赤児が出てきた瞬間に部屋の照明の色が変わる演出(?)があったのだが、どうやらスタッフの方が手動で切り替えているようだった。謎のサービス精神、ありがとうございます。

後から確認したところ、出生時間は6時前だったので分娩台にいたのは1時間程度だったようだ。経産婦は展開が早いってほんとだったなあ。しかし分娩とかいうやつ、痛すぎる。痛すぎるよな????

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