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【執筆記事紹介】ウェルビーイングってなんだろう?

地域コミュニティと医療を繋げる仕事「リンクワーカー」を知っていますか?【ソトコトオンライン】

「リンクワーカー」という仕事を知っていますか?
この質問の前に、本当は「社会的処方」という言葉を知っていますか?と聞きたい。
そして、「ウェルビーイング」ってなんだろう?と、共に考えたいのです。
この記事はそんな記事。

「社会的処方」とは、病院や医療機関が、精神的な疾患がある患者さんに対してお薬ではなく、コミュニティやサークルなどを紹介(処方)するというもの。
例えば、うつ病を患った人が病院に行くと、「来週ここで絵画教室やってるらしいから行ってみない?」と繋げてくれる、みたいなイメージだ。

僕は、この概念に心を撃たれました。なるほど、と強く拳を叩きました。

だから僕は幸せなんだ。
仕事は大変でとても忙しいけれど、休日は近所のおばあちゃんとご飯を食べたり、畑仕事をしたりすれば、また元気になって月曜日を迎えられる。
だから、どんなに大変でも心が壊れずに、健康なままでいられているんだ。豊かな心を失わずに生きていられるんだ。

だから、石坂さんにオファーを出したんです。
もっと聴きたいと思いましたし、より実践に近い世界で挑戦することを応援したいと思いました。色んな人に知って欲しいと思いました。

認知症の人は、全てを失うわけではないんです。
つい先程のことは忘れてしまうけど、昔の記憶や得意だったことはちゃんと残っている。
まだまだ社会の一員として生きていけるはずなのに、さっきのことを忘れてしまうだけで、認知症患者として扱われてしまいます。

目の前で困っている人がいるのに、薬を出しておけばそれで全て解決するのか。
そこに葛藤を抱き、きっとまだ他に何かあると模索していた石坂さん。「医師」という職業へのイメージがさらに広がりました。

地域で暮らす僕にも、何かできることは無いのか、これからも探し続けたいと思います。

取材形式:オンライン取材/写真提供

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福祉の日常をカラフルに。誰でも先生になれる「みんなのまなびば み館」が開校【ソトコトオンライン】

長与でコミュニティスペースを運営する、社会福祉法人ながよ光彩会。
今回の取材は運営メンバーの皆さんそれぞれにお話を聴きました。
そして、補足するように今までの文脈をしっかりと教えてくれた貞松さん。

ここ「み館」がやっていること
ながよ光彩会がやろうとしていること
貞松さんが思い描いていること

これって、実はとても言語化が難しいんです。
あんまり真意までは伝わっていないと思う。あえて全面に出していない、という意図でもあるとは思うけれども。一体どれだけの人が理解しているのだろうか。

当たり前の権利が、福祉の世界では、音もなく静かに奪われている。
そんな優しくも無垢な現実があることを教えてくれました。

日々起きること、出会う人がずっと変わることのない人生には、知らず知らずのうちに誰しも持っているはずの当たり前の選択肢までもが保証されなくなる。
そして、日常をカラフルにするような、ちょっとしたハプニングをもたらす登場人物が現れなくなってしまうのだ。
不自由のない生活を送る私たちは、その当たり前の尊さに気付くことが難しい。

介護職員も入居者も、生きがいや自分の好きなことを追求する人生を選んでもいい。
そんな当たり前な選択を肯定することが、高齢者福祉にも必要だった。
み館は誰でも先生になれて、誰でも生徒になれる。
家族や仕事場、学校以外にお互いを認め合えるそんな場所が与えてくれるのは、「あ、それやっていいんだ!」という気付きなのである。

僕が思い浮かんだ言葉は、「肯定のデザイン」、そして「小さな変革」。
隣にいるあなたをどうやって肯定するか、という難題。
その難題の解決を追究すべく、変化を起こすべく、地味で面倒くさいことを積み重ねることができる人たちでした。

「み館」が取材のウォーキングイベントでも記事を執筆させていただきました。
またそれは別の機会で。

取材形式:直接取材/撮影あり

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