鳥と猫の違いは何だろう

公園のそばを通りかかったら、猫が生垣から現れ、また生垣に消えていった。飼い猫なのか、地域猫なのか、野良猫なのかは知らない。こんな住宅街で野猫ということはないだろう。

この前、近頃は鳥が人を警戒していないなという日記を書いた。

けれども人を警戒しない鳥は昔からいたらしい。山川菊栄の『武家の女性』を読んでいたら、オナガのことをこんな風に書いていた。

人なつこい鳥で子供たちのいい遊び相手でしたから、近処の家では、小さい女の子と尾長を部屋に入れておくと、おりの代りになるといっていたくらい。

山川菊栄『武家の女性』(岩波文庫)105ページ

猫の方も、警戒心の強いやつと、そうでもないやつがいる。そういえば、わたしの祖母は、野良猫を見かけると石ころを投げつけていた。(祖父母の家は庭に砂利を敷いてあったから、石ころはすぐ手に入った。)子供心にひどいなあと思っていた。わたしは石を投げたりはしないが、撫でたりもしない。洗濯機で丸洗いもできない不潔な動物にわざわざ触るなんてどうかしている。

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