冬の鳥

凍てつくような群青の夜に
羽ばたく鳥
氷の鳴き声が朝を告げ
ひかりが色を刺す

ここには、あなたが居ないから
心地いいわ、意味もないわ
温かいわ、血のように

羽ばたく鳥の鳴き声で
朝が来ることを知ったわ
あなたのいない白い日常は
何度もわたしが塗り潰していく

ここには、あなたがいないから
わたしの声も響くわ
凍てつくような群青の夜を
歌にしている

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