海と美

夏の海が渇いたら、恋は終わり
潮の匂いが嫌いだから、私は私生児。

勝手なことを言わないで、母親が言う
勝手にしないわたしは終わり

けれどなにもないから歩いて探しにいきたかった

蟹の爪、魚の鱗、貝の裏側
きれいなものは好きかい
きみがいるから、全部好きだった

潮の匂いが嫌いだから、そこにはいけなかった。

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