30年ぶりの…京都国立博物館と三十三間堂
高校の卒業の時、張り切って計画した卒業旅行が本当にダメな感じで、予算の計算とか、観光地、ホテルの選び方が本当にゴミチョイスで一緒に行った友だちに恐ろしいほどの迷惑をかけたことがあります。
その当時は観光ガイドが命綱で、学校でもらった地図帳でしか観光地をチェックできない時代でGoogle先生とかにまだ出会ってない頃。
ユースホステルとか利便性だけで選んだらヤバい物件ばっかりだった!お金とかも足りないもんだから、まあ、友だちが予算切れで先に帰ったのです。
友だちには本当に申し訳ないことしたわー
1人になっても、わたしはもったいなくて京都に出て、インフォメーションセンターに行き地図をもらい(アナログ過ぎて泣ける)駅から歩いて行ける京都国立博物館と三十三間堂に行きました。
なんか1人で京都の街歩いて、好きな博物館に行くっていうのが冒険でウキウキでした。
そこにたくさんの国宝と重要文化財が無造作においてあって、衝撃を受けました。
「寺に行っても本物は見られないやん!!!」
みたいな?
国宝とか重文とかのタイトルがつくと、補助金出るのですが管理の指針見たいのも押し付けられます。湿度の管理とか、虫に食われないような工夫とか。まあ、そういうのにお金がかかるから補助金出るのですけど。
その後、三十三間堂に行って本物の凄さにまた衝撃を受け、わたしの推し寺になりました笑
で、30年後、正確には32年後、
またあの国宝の山を見たくて体力あったら行こうと思ってた博物館。蚤の市は午前中でだいたい見たので午後行くことに。
子泣き爺みたいな重い皿入りの荷物を持って京都駅まで移動し、さらにコインロッカー団地みたいなところで空きを探すのにかなり消耗しましたわー
やっとあったのが一番上!しかも100円玉ないとダメなやつ。奇跡的に4枚100円玉がありなんとかなりました。
あんなにたくさんコインロッカーあるのにこんなに苦労するとは!
10月下旬なのに汗だくです。なんでこんなに暑いの!
(後で気がついたのですが、新幹線の前のコインロッカーではなく、北と南を繋ぐ通路のやつはガラガラでした。)
とりあえず一息つきたいと思い、八条口のイノダコーヒーに。安心安全、間違いのない味!
落ち着いた後に、博物館に向かおうとGoogle先生に聞いたら30分歩く感じで、悩んだ挙句、バスで行くことに。
バスは路線によっては鬼混み!わたしはバスの案内のおじさんに聞いて「そこ並び!」って言われたのでそこに素直に並んだのと、近くにいた老夫婦に京都通の方がいてお話聞いたので、問題なくバス乗れました。
博物館前で降りて自販機でチケット買ったら、なぜか1800円と高い!
あれ?!ここ国立だよね?!
と思い、東福寺展には興味なくて、常設展だけ見たいとチケット引き換えるところに行って聞いたらこのチケットでは常設展見られないと言われ、
払い戻しますか?と言われ、一瞬理解できず、落ち着いて聞いたら、常設展(名品ギャラリー)は特別展やってる時は見れないそうです。
展示の場所がないのですって!
え、古い国立博物館の建物は使ってないってこと?!どうやら古い方には今は入れないみたいです。修復中なのかな…と見てみたら
明治古都館という古い方は通常非公開。
悩んだ挙句、せっかく来たから博物館に課金しとこうと思い、狙っていなかった展示をみてくことに。
東福寺はたぶん禅寺ぽいのかなー、3階、2階は書が中心であんまりでしたが(ざーっとみて飛ばしました)、五百羅漢図が素晴らしかったです。
なんと1699年以来300年ぶりの大改修で五百羅漢図 を25人ものスタッフで修復したとか。鮮やかなのと漫画の解説がわかりやすくてよかったです。
あと何と言っても仏像がすごい。天と呼ばれるタイプの像は躍動感がある、増長天とかそういうひとたち。
阿難の像とかもこっちに語りかけてくるような眼差しで、悪人を震え上がらせそうでした。
いやーいいもの見た。三往復ぐらいしました。空いててよかったー
撮っていい箇所があったのでパチリ。
今回面白いと感じたのは、如来系や地蔵系の仏像って、悟りを開いてるからか、つるっとして普遍的でデフォルメされてるなあということ。
逆に僧とか実在した人はなんとなく個性が出てて表情があり動きがある。
かの有名な虎関師錬の弟子・性海霊見の像があって喜んだり。なかなか見応えがありました。課金してよかったー
たまに狙ってないもの見るのはいいことですね。東福寺は行ったことないので、今度行ってみたいと思いました。
その後、向かいの三十三間堂を見てお堂も仏像も全部国宝!の凄さにまた改めて感動し、家路につきました。
30年ぶりの来訪、楽しかったです!
新幹線乗る前のラスト・イノダコーヒー。
いつかやるぞリストはなかなか減りませんが、
京都に対する未消化感はだいぶ薄まったと思います。あとは三本柱の鳥居の“木嶋坐天照御魂神社”くらいかなー。北山あたりが次行きたいところです。
歳を重ねると知識が増えて、共感や理解のきっかけになるシナプスが伸びてる気がします。若い頃、わからなかったことがわかるようになり、より広域に行ける気もします。頑なになって受け入れられないところも増えますけど。
だから若い頃興味なかったことが、今はなんか面白買ったりします。
骨董とか寺社巡りは20代の添乗員やってた時には良さがわからず、なんでみんな必死に御朱印もらってんの?時間かかるんだけど、と思ってました。
45歳超えると占星術でいう木星期になりますがなんとなく拒否してた考えや意地貼って尖ってた部分が穏やかになり「ま、いっか」が増える。受け入れられると、目から鱗が落ちる気がします。
たまに鱗を落とすチャンスを、俺が失われる!とノリ付けて貼り付け直す人いますがそれはそれで。
私は己を保つより好奇心のほうが強いので。色々わかることが多い方が人生楽しい。
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