【エッセイ】#39 もし、電子書籍出版をするなら覚えておいてほしいコト
最近、副業として流行の電子書籍出版。
各社がこぞって読者、作家集めに躍起になっていることを私は冷静に見ている。
一方で、参入者も「どこが最も得か?」「どうすればより収益を上げられるか?」を血眼になってさがしている。
私からすれば、そんなことをすれば「自らの品位を下げること」になるのに必死になるのは、なぜなのか甚だ疑問なのだが……。
さて、この電子書籍出版。
各社でプラットフォームを作り、独自の方法で読者と書き手を囲い込んでいる。
この傾向を逆手に取り、個人で「傍ら痛い」小遣い稼ぎをしている「輩」をチラホラ見るようになった。
新しく作家として身を上げたいと思う人に真意・真摯に向き合い、ライティングや構成を教示するサービスであれば、私はとやかく言わない。
だが、これら希望に満ち、大志を抱くものをメシ種にする「輩」に対しては少し思うところがある。
文章を、本をこのように扱う「輩」に、私は嫌悪しか抱けない。
だが、私だって理解が無いわけではない。
他者に一時の喜びを与え、後は知らぬ顔。
文句を言えば、したり顔で「自己責任」とのたうち回る。
そんな商売の発想しか抱けず、それを行い、声高に続けるは、貴賤なるモノの商売。
それでしか食を確保できない「輩」に対しても、私は多少の情(なさけ)も持てる。
多分、あなた達は明日の食事にも困っているのに、ヒドイことを言ってゴメンね。。。
が、表には出てないで、裏で勝手にやってもらいたい。
はっきり言って迷惑だ。
お前たちは、結局、文章を金のネタとしか見ていない。
だからこそ、文章の世界に長く続く「金と名声の相関」というイメージが払しょくできないのだ。
今後も、それが続いていっていいと世界は思うのだろうか?
そんな人たちが、文章や本の進歩、発達を阻害してきているのを理解してほしい。
まあ、そんなアタマを持っていないからこそ、そういった活動をしているのもわかっているが・・・。
彼らには、真剣に文章や本に向き合う人にはわからないように、ひっそりと生きていってもらいたいものだ。
新規の参入者さんにも少しだけいいたい。
もう一度、しっかりと考えてほしい。
電子書籍出版の最大の利点を。
『0円で本を出版できる』 その後、『印税を受け取れる』
この最大の利点をあなた方は覚えていますか?
あなたが、
・しっかりと自ら学んで、
・文章を自分で書き、
・表紙を自作し、
・自らSNSなどを使い宣伝すれば、
『すべて無料』なのだ。 その上『読まれれば、印税が受け取れる』のだ。
昨今は、電子書籍出版に関するさまざまなサービスが溢れかえっている。
それは個人で行っているモノから、企業で行っているものなどさまざまだ。
だが「全てを自分で行えば、0円」なのだ。
こんなことは、私が言わなくても、賢いあなたは気付きはじめていると思う。 だが、老婆心ながら、ちょっくら語ってみる。
本質を見誤ると、人は迷走し、揺れ動き、声の大きいモノに惑わされる。
もう一度言う。
電子書籍出版は0円で出来る。
私も0円ではじめたからこそ、現状を悩ましく思い、
再度、あなたにも考えてもらいたい。