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【エッセイ】#22 今年、3本の新人賞などに応募して

 今年の3月を皮切りに、この7か月で出版社の新人賞などに3本の作品を応募してきた。
 すべて新作で挑戦し、結果が出次第、一つ一つをKindle本にして順次リリースしていきます。採用されなかったとしても自分の作品は、マーケットに出しておきたいからね。
 私の作品の空気感がスキという嬉しいお言葉もいただけているので、ここに関してもしっかりとチカラを割いていきたいと思う。

 この7か月で、書いた作品は、①10万字、②8万字、③6万次。どれもまったく違ったテイストで書いているが、根底に流れるテーマは「生きるとは?」だ。
 私がこの年齢(44歳)になるまでに今までの腐った生き方を見直し、充実した毎日を送れるようになってきた。
 そこで多く考えることになったのは「生きる」ということ。
 誰しもがぶち当たるテーマであり、原始よりの悩みである。人間が人間たるのは、「生きる」悩みがあるからこそ。少しずつ私の中でもアウトラインが見えるようになってきた実感がある。

 だからこそ、取り上げたい大テーマなのだ。まあ、「不惑」を少し越えたくらいの小僧が何をいっているか。と、いわれそうだが、そのあたりはご愛敬で。
 「不惑」なんて言ってみるものの、私の心は毎日のように揺れている。
 それが作品の中の「ブレ」として表れてしまわないように気を付けているのだが……。気になった方がいましたら、ご連絡くださいな。
 
 閑話休題。
 この7か月で40万字近く書き、削り、25万字近くに仕上げてきて、感じたこと。
 それは、どんなに苦しくても、どんなに浮かんでこなくてもとにかく書くということが大切だということ。ある一定の量をこなさなければ、質を論じることはできないと多くの人がいう。これは真理だと思う。
 圧倒的な量を書き、そして添削、遂行をしていく。この作業によって、質が生まれることをこの7か月で身をもって感じた。

 量を書いているとある瞬間から、物語が動き出す瞬間を感じることができる。
 私以上に物語自体が結末を知っているようで、そこへといざなってくれるのだ。これがゾーンだとも思う一方、自分の少し悲しい気持ちにもなる。
 なぜならゾーンの状態で紡がれた文章は、果たして私が書いた作品であるか疑問であるからだ。
 私は、アタマに浮かんでいる映像を文字で作品へと落とし込んでいるだけなのだ。

 それが私のライティングスタイルだとしても、上記の理由でなんともさみしい気持ちになる。
 だからこそ、添削、推敲に力を入れていくことで「自分の作品」になっていくとすら感じる。

 今回の締め切りのある作品応募に3本をもって挑戦することで、作品に踏ん切りをつけるという緊張感も持つことができた。短い時間で最大限のパフォーマンスを。できうる限り自分らしい表現を。大テーマを感じさせる小さな伏線を込める。など、いろいろなことを時間と相談しながら磨いで行けたのは、文章や意識の部分で成長ができたのではないかと思っている。
 
 結構、大変だったし、結果はすぐに出るものではないことは十分にわかっているつもりだ。だけど、挑戦して得ることが多かった。

 だからこそ、あなたにも新人賞へ挑戦をしてもらいたい。一緒に楽しみながら、やっていこう。

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