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#きょうのコピー

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一日一善の精神で、一日一コピーをご紹介します。
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2022年8月の記事一覧

#きょうのコピー633日目

ベネトンのコンドームのコピーです。ちょっとチャーミングで好きです。 「ぜんぶ脱ぐ」と「着る」が対になっているバランス感が不思議な感覚を与えています。 コンドームを、「ぜんぶ脱いだあとに着る」「ベネトン」と表現するあたりが面白い。コンドームと言わないで「ベネトン」と置き換えているのも楽しい。 コンドームのコピーってどうしてもいやらしい雰囲気が漂いがちですが、チャーミングに言い換えている点もいいですね。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー632日目

ある一定の年齢以上の方なら、ほぼ確実に耳に残っているであろうコピーです。 1991年のNECのコピー。コピーライターは佐藤雅彦さん。 何年経ってもCMで流れていた「バザールでござーる〜♪」のメロディが鮮やかに蘇ってきます。 いつまでも耳と記憶に残り続けるコピーってすごいですね。キャラクターのユニークさとコピーのキャッチーなリズム感が相まって、「楽しい記憶」としていつまでも覚えています。 CM自体も笑いがあって好きだったなぁ。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー631日目

サントリーの天然水シリーズのコピーです。 サントリーはブランドメッセージに「水と生きる」を採用するほど水に強いこだわりを持っています。やはり、飲料メーカーとして水は命のようなもの。水を守る活動にも力を入れています。 そのサントリーの看板シリーズとも言える天然水シリーズは、まさに「信じられる水の山から」採取されています。 ちなちに天然水シリーズには、南アルプス・北アルプス・奥大山・阿蘇の4種類があるそう。 企業のブランドメッセージと商品のキャッチコピーが密接にシンクロし

#きょうのコピー630日目

そろそろ夏も終盤。ということは、蚊の季節も終盤です(たぶん)。 蚊取り線香でお馴染みのあの商品のコピーです。 蚊目線のコピーですが、タグラインがいいですね。今年の電力不足を意識してなのか、「電気を使わなくても蚊対策ができる!」と訴えています。 キンチョーはいつもユニークなコピーが多くて楽しいです。 かつては「日本の夏。キンチョーの夏。」のコピーで企業や商品を広告していました。結構、王道と言うか正当な路線での訴求だったと思います。 しかし、ここ数年は面白いアイデアや笑

#きょうのコピー629日目

コピーライター養成講座でも、お手本コピーとして何度も紹介されるコピーです。コピーライターは西村佳也さん。1982年のコピーです。 ウールの良さを伝えるときに、素材の質感や肌触りをあれこれ言っても仕方ない。とにかく触れば分かると伝えています。 言葉で必死に伝えようとすればするほど伝わらない。だったらウールを触ってくれと。視点のずらし方が素晴らしい。 「ごらん」「だよ」も、ウールの優しさや温かさ伝えるのに大切な役割を果たしています。 何というか、すごくすごく優しさが伝わっ

#きょうのコピー628日目

1993年の名作コピーです。コピーライターは一倉宏さん。サントリーのモルツのコピーですね。 倒置法で言っているからなのか、本当にうまそうなニュアンスが伝わってからすごい。それに、思わず言ってみたくなるコピーですよね。うまいものを食べたり飲んだりしたとき、言ってみたい。 特別な言葉や表現を使っているわけでもないのに、これだけ揺さぶられるコピーってすごい。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー627日目

1983年のレトロなカルピスのコピーです。コピーライターは土屋耕一さん。 ホットカルピスのコピーなんですが、すごく素敵なコピーだと思います。熱くなることの比喩に「まつ毛の先」を選ぶセンスが秀逸。 ボディコピーも素敵なので一部を抜粋します。 なかなかいいでしょ?言葉が生きている。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー626日目

往年の渋いコピーをご紹介します。コピーライターは巨匠・秋山晶さん。 なんとも言えない渋み、凄み、説得力、インパクトがある。そう言われたらサッポロビール飲むしかないだろという妙な納得感。 1971年のコピーだから50年以上も昔の作品なのに、今の時代にも通用する力強さがあるところが凄い。 やられた!のひと言です。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー625日目

コカコーラの缶コーヒー・Georgiaのコピーです。 缶コーヒーの主な購入層は、ブルーカラーと呼ばれる肉体労働をされている方々です。その購入層の仕事に敬意を表したコピーですね。 ターゲットが明確なので、コピーやグラフィックも分かりやすく訴求しています。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー624日目

今日は毎日広告賞からコピーをご紹介します! 日本に昔から根付いている「もったいないの精神」を、環境問題で言い換えたコピーです。コピーってある側面では、物事を言い換えることでもあるので、すごく王道路線のコピーとも言えるかもしれません。 「環境問題」というある種の難しくて大きなテーマを、誰でも分かる「もったいない」に言い換えた点がこのコピーの肝ですね。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー623日目

言わずと知れた名作コピー「そうだ 京都、行こう。」。もはや説明いらずです。クライアントはJR東海、コピーライターは太田恵美さんです。 今回はJR東海×太田さんの京都シリーズのコピーをご紹介します。 「そうだ 京都、行こう。」より有名ではありませんが、このコピーもなかなかいいです。 日本人としてのアイデンティティをくすぐってくるような感じがします。どうしても、パリとかロスとか海外を知っている方が「イケてる」と勘違いしがちですが、ザ・日本の京都を深く知っている方がいいんじゃ

#きょうのコピー622日目

昔、バファリンのCMで「バファリンの半分は優しさでできている」という有名なキャッチコピーがありました。 生まれてこの方、バファリンを服用したことはありませんが、このコピーは鮮明に覚えています。 今回ご紹介するコピーも、このバファリンのコピーと同じ系統です。 バファリンや産直、国産といった特定の言葉に含まれているバックグラウンド的な要素(優しさだったり、信頼だったり。付加価値やブランドと言い換えてもいいかも)をコピーにしています。 単に、「バファリンは頭痛に効く薬です!

#きょうのコピー621日目

夏バテの季節に共感できるようなコピーです。 本当にバテてしんどい時って、食欲なんてない。ましてや夏バテに効くと言われるうなぎなんてもっての外。 「カロリーメイトゼリーで栄養バランスを整えて、夏バテを乗り切ろう」というメッセージですね。 タグラインの「栄養バランスを、ギュッ。」がパウチ式のカロリーメイトゼリーの特長をよく表しています。 おしまい 書いた人:和田裕史

#きょうのコピー620日目

自虐ネタ系のコピーです。 たしかにボンドは、デザインや赤と黄色のカラーの組み合わせ含めてめちゃくちゃ有名ですね! でもコニシは木工用ボンドだけの会社じゃない!と、木工用ボンドだけ有名なのを逆手にとってアピールしています。 タグラインの「だけじゃない。コニシ株式会社」が、程よい味わいを醸し出しています。 キャッチコピーとタグラインのバランスって大事で、キャッチコピーが自虐ネタでボケているのに対してタグラインでしっかりとツッコミを入れてあげることでクリエイティブが成り立っ