見出し画像

北欧インテリアスタイリング講座での学び〜1日目〜

こんにちは。北欧スタイルを提案するインテリアコーディネーターのくきたまみこです。
先日、香川は丸亀にあるCONNECTさんのインテリアスタイリング講座に参加させていただきました。

Lykkeインテリアスタイルの世界観を伝えたいと思い、ベースとなるコーディネートボードを作っている時に、CONNECTさんのHPで、レ・クリントの『CALEO』にたどり着き、それ以降椅子や小物アイテムも参考にさせて頂いたのがきっかけです。

以降、CONNECTさんのサイトを見れば、色とりどりのYチェア(CH24)SOFTや、

北欧らしいアラビラのヴィンテージコーヒーカップなど、

コーディネートの参考になるものが多く、何度も見てしまい、どんな会社なんだろうと興味を持ったわけです。

そして、ふとブログで見つけたのが北欧インテリアスタイリング講座。
2週間ほど迷って、思い切って申し込みました。一歩を踏み出せたのは、自分の思っていた仕事への思いをそのまま言語化し、発信している会社だったこと。共感できるこの会社の講座を受け、新たな一歩を踏み出そうと決意したわけです。

一日目
まずは社長から会社のスタッフ構成やスタイリングしてある家具やメーカーさんのご説明、北欧家具と日本との結びつきなど具体的なお話を興味深く聞かせていただきました。その後、ショールームを一周、空間を理解、イメージしてもらうために作られたショールームということで、床材や窓など建材にもこだわり、デンマーク製のものが使用されていました。

カラヴァッジオの上部からもれる光がホルダー部分を引きたてている。
オークの床材とコーディネートされた北欧家具たちが勢ぞろいのショールーム。
ラグを床と家具の間に挟むことで、イサム・ノグチのテーブルが引き立つコーディネート。
優雅に佇むエッグチェア。照明とコーヒーテーブルはスチールの脚元でコーディネート。


今の日本の住空間はハードばかりで構成されている、建築とインテリアがセットで空間が成り立つのであり、その橋渡しをできるようにしたい、その狭間を改善したい。そんな社長の思いは、まさに私が思っていたこと。


○カールハンセン&サンの今村さんよりデンマークの暮らしのお話

・デンマークは資源が乏しいことが、ものづくりのデザインにも影響しており、家具を選ぶのはパートナーを選ぶのと同じ感覚。
・自分の内面に関することが幸せの基準になっている。
・デンマーク人は言語化することが上手で、小さい頃からディスカッション永遠に繰り返す国民性がある。
・家具の工場、販売を手掛けるカールハンセン、フリッツハンセン、PPモブラーのそれぞれの特徴
・Yチェア(CH24)のビーチとオークの違い、お手入れなど

樹種により経年変化の違いを解説。Yチェアのパーツたち。

ここでポイントは、言語化。
そうです、私に不足しているアウトプット。
ディスカッション、小さい頃から苦手だったな・・・
でも、少しヒントをもらいました。
『妄想』すること。
勝手に妄想して、それが正しいか正しくないかなんてどうでもよくて、ただ自分で妄想し、その世界を言葉にする。それならできるかも、と思った私。


○カールハンセン&サンの郡司さんのお話

・北欧は外が暗く、曇りが多いのでグレーカラーへの繊細さがある。
・現代のミニマリズムは人の要素が入ったソフトミニマリズム。
・コーアクリント思想は近代工業大国ドイツに対抗して、伝統、過去の様式を再認識させるもの。
・言語化するポイント 自分なりの分析をし『タイトルをつける!』
・スタイリングにおいて床(底)を考えるのは大切

ここでも心に沁みる『言語化』。インテリアスタイリングには欠かせない原点なんだと再認識しました。そして、デンマークのデザイナー歴史について深堀りしたお話。気になっていたのは、日本の文化、情報を現地の人はどのように得たのだろうという疑問。調べていくとクリントが船乗りの友人から、日本の折り紙を土産にもらい、そこからレクリントのランプシェードができたとか。

日本を訪れたわけではなく、おそらくインスピレーション交流だろうと。
とても楽しく興味深く、あっという間に時間が経つのでした。


○社長より照明スタイルの提案について
現在の照明プランのほとんどは.まんべんなく部屋を照らすダウンライトで構成されているが、照らさなくていい余白があるという。
オリジナルでつくったこの箱で、上から照らす照明(ダウンライト)と、サイドから照らす照明(フロアライト)の違いを見せてくれました。

段ボールの内側に紙貼りスチレンボードを貼り、穴をあけた上部から光を照らす仕組み。

残念ながら写真を撮り損ねましたが、確かに上からの光があると、全体が明るい感じはある。しかし、横からの光は、壁を照らしたり、入った正面を照らしたり、光と影を作ることで立体感が生まれ、高級に見えるのです。
夜の明かりを職人は知らないし、お客様は平面図では高さを認識できない。インテリア計画がわかっているインテリアコーディネーターが率先して照明計画を提案すべき、というお話をいただきました。
今は共働き世帯が多くなり、日中家で過ごすことよりも夜家族で過ごすことの方が多いため、照明計画は幸せな暮らしをするのに、とても重要な役割を占めるのかもしれません。

あっという間に初日の講座が終了。
内容が濃く、興味深いお話ばかりで気がつけばあたりは真っ暗。充実した一日でした!

CONNECTさんのエントランス。気がつけば夜でした。


二日目は、いよいよスタイリング実践!
次回をお楽しみに…(^ν^)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?