イラストレーターあるある
こんにちは！LINEヤフーコミュニケーションズ クリエイティブ部 イラストチームの浦屋です。
突然ではありますが、「イラストレーターあるある」を言いたくなりましたのでご紹介したいと思います。同業者の方々には共感していただけると嬉しいですし、イラストを描かない方にも、イラストレーターの地味な裏側を知ってもらえたら嬉しいです。それでは、さっそくあるある言ってみます！
1.アナログ制作はやり直しができず困りがち
デジタル制作に慣れていると、アナログでの制作時に「⌘＋Z（Ctrl+Z）」のようなやり直しができず困ることが多いです。そもそもアナログ制作の機会もあまり無くなってますからね。アナログ制作はだいたい知人などからの依頼で発生しがちなのですが、正直その依頼相談が来た時点で内心「上手く描けるかなぁ」と心配ながら引き受けたりしています。
2.ラフの時の線の方が好きと思いがち
下絵となるラフを描いている時、仕上げ時には無い線などをサササっと描くので、線に勢いがあり、タッチが多く賑やかにしがちです。それを仕上げようと綺麗な線でトレースをし始めると、序盤はその線のあっさり具合から「ラフの時の方が好きだった」という現象になる事が多々あります。（が、描き進めて行くとテンションは上がってきます）
3.時間を置いて作品を見るとイマイチに感じがち
描いている時はノリノリで「いい感じ！」と思っていますが、少し時間を置いたり、翌日に改めて作品を見ると「う～ん・・・、なんかイマイチ？」と思うことも。そんな時、冷静に自ら手直しが出来ます。ですので、一度時間を置いて改めて見ることは大事です。
4.自分でポーズモデルをやるが、照れがち
描きたい人物のポーズや骨格・アングルを確認するため、自分をモデルとして写真を撮ったり、鏡を見たりする時があります。そんな時は照れとの戦いです。
5.作品を拝見しながら作り手目線で妄想しがち
アニメや漫画、イラスト画集など他の作家さんの作品を拝見していると
「どういう時に思いついたんだろう」
「ここ、どうやって描いてるんだろう」
「この作業大変そうだなぁ」
「締め切りとの戦い大変だろうなぁ」
「どういう勉強をしてきたんだろう」
などなど、尊敬しながら作り手の目線で妄想してしまいます。
6.自分のイラストのスタイルを見失いがち
イラストのスタイルや名前を認知されているイラストレーターさんは別ですが、インハウスのイラストレーターは様々なタッチを求められて描いているため、「自分が元々持っているタッチってどんな感じだっけ・・・？」という感覚になり、迷うことも。（引き出しが増えた証拠）
7.人物と背景を描く才能は別だと思いがち
イラストレーターは「何でも描ける」と思われがちですが、例えば人物と背景を描く才能は基本的に別と感じます。ですので、急に建物など背景画の制作が必要になった時、少しドキドキすることも正直あります。逆に背景画が得意な方は、人物が少し大変だったり。チームですと、各ジャンルの得意とするメンバーが居ますので役割分担も可能です。（勿論、両方描けるすごい人は沢山います）
8.アニメーターや漫画家と一緒に思われがち
イラストを描かれない方に「どんなアニメを作っているの？」「どんな漫画を描いているの？」とイラストレーターはアニメを作ったり漫画も描いていると誤解される時が多々あります。今の仕事でアニメーションスタンプを作ったりはしますが、イラストレーターはTVアニメは作りませんし、漫画家ではありません。（※漫画は会社によっては依頼が発生して制作することはあります）
おわりに
いかがでしたでしょうか？イラストレーターの「あるあるネタ」に共感していただけたでしょうか？よく「イラストを描く仕事をしている」と言うと「ええ！すごいですね！」と言われますが、イラストレーター側としては「全く凄いことはしていないです！むしろ絵を描くことしか出来ないんです！」と感じがちです。小さい頃から絵を描くのが好きで、そのまま大きくなって今に至る、というものです。
しかし、描いたイラストを皆さんに喜んでいただけると、イラストレーターはとても嬉しく感じますし、もっと良いものを描こうと気合が入りがちです。これからも、皆さんに喜んでいただけるイラストを描いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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