生産性アップのためにイラストレーターとして取り組んでいる5つの方法
こんにちは、LINE Fukuoka クリエイティブ室イラストチームの下川です。
私たちのチームでは、 自社サービスに使用するイラストやLINEスタンプ、LINE着せかえなどを作っています。
今回は私が取り組んでいる生産性アップのための方法をご紹介しようと思います。
0.生産性が高いとは?
そもそも「生産性が高い」とは、どういう状態のことでしょうか。
インハウスのイラストレーターとして求められる生産性は、「求められる必要十分なクオリティのイラストを、スピーディーに仕上げることができる」ことだと私は考えています。
この状態に近付くために意識していることを紹介します。
1.全体像を早めに作る
スピードとクオリティの両立は永遠の課題ですよね。
「なる早でください!」と言われたとしても、クオリティが低くても良いという訳ではありませんし、当たり前ですがどれだけ高クオリティでも納期を守れなければ問題です。
こんなとき私は「ひとまず提出できるレベル」で「全体像」を早く作ることを意識します。全体の形が見えると心の余裕も出てきますし、この後はもう出来ている物をブラッシュアップしていくだけの作業になります。
夏休みの宿題と一緒で、後半時間が無くなってから急ぐと、焦ってしまうし効率が悪いものです。時間に余裕があるうちに「意識して急ぐ」イメージです。
これでブラッシュアップに掛ける時間は確保しました。実際どれだけ時間を掛けるかの判断は、次の項目で考えてみます。
2.時間に対するパフォーマンスを考える
タイミングによっては、限られた時間の中で多くの案件に対応する必要がありますよね。
そんなとき、全てにたっぷり時間を使ってしまうと当然時間が足りなくなってしまいます。そこで、ブラッシュアップする時間をどれくらいかけるべきか判断する必要があります。
インハウスの仕事は基本的に依頼主も社内におり、気軽にコミュニケーションが取れるのが良いところです。
忙しい時ほどしっかりコミュニケーションを取って、とにかく早いほうがいいのか、もっとクオリティを詰めた方がいいのか…判断材料を集めるよう心がけています。
3.スタートダッシュをかけるための事前準備
依頼されたイラストのタッチが、自分の引き出しにない場合もあります。
そんなとき出だしで苦戦しないために、毎回参考画像を多めに集めています。
・依頼されたタッチや参考画像から、要素を抽出(書き込みの密度・線の形・タッチ…等
・抽出した要素のキーワードで検索 で参考になる画像がたくさん出てきます。
私はPinterestを使っています。今欲しい参考画像だけでなく、いつか参考にしよう!と思った画像を簡単に保存しておけるので便利です。
4.「天才←→批評家」のサイクル
描いている間は自分のことを天才だと信じてどんどん描く!
一呼吸置いたら、厳しい批評家になったつもりで描いた物を観察する!この繰り返しで作品は良くなっていく。
学生時代に通ったデッサン教室で聞いた考え方ですが、自分の中でとてもしっくりくる言葉でした。
ちょっと恥ずかしい話ですが、描いている時は割と本気で「私天才かな??」と思いながらやっています。モチベーションもアップします。
ある程度進めたら、冷静になって観察してみます。これが難しいです。
どうしても難しい場合は一晩寝かせて、本当の第三者に見てもらいます。
5.楽しんで手を動かす
色々書きましたが、イラストを仕事にしている方はやっぱり描くことが好きだし、楽しいのだと思います。
単純で面倒な作業もあると思いますが、作業しはじめると結局楽しかったりしませんか。1〜4がうまくいかなくても、とりあえず手さえ動かしておけば何も出来ていない状況は回避できます!
最後は力技でしたが、以上、私が取り組んでいる「生産性アップ」の方法でした。
参考になれば嬉しいです。
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