データから読み解く!シニア世代のインターネット・LINEの利用状況と今後のコミュニケーション戦略
みなさん、こんにちは。LINE Frontlinerのクラハシミカです。
2020年は生活にさまざまな変化が多くあり、リモート化やデジタル化が一気に進んだ年になりました。
日本は2007年から、全人口に対する65歳以上の割合が21%を超え「超高齢社会」を歩んでいます。(出典:総務省統計局調査)
こうしたシニアにとってもリモート化やデジタル化は例外ではなく、大きくデジタル利用が広がっています。
今回は、シニアのインターネット利用とシニアとLINEの関係性について、調査データをもとに説明をしていきたいと思います。
1.コロナ禍でのシニアのインターネット利用の変化
株式会社ペンシルにて、行ったシニアのインターネット利用調査(2020年4月実施)によると、インターネット通販の利用については、30%のユーザーが増えると回答しています。
「新型コロナウイルス感染症の影響による、シニアユーザーの消費動向とネット利用動向の変化に関する意識調査」回答者属性:51歳~69歳141名(72%)、70歳以上56名(28%)合計197名
コロナ禍の特徴として、
・食品通販やネットスーパー・宅食サービスは、利用率は低いものの、大きく増加傾向
・食品通販、宅食・配食サービスに関しては、今後の利用意向にも大きな高まりが感じられる
といった動向の変化が見られました。
「新型コロナウイルス感染症の影響による、シニアユーザーの消費動向とネット利用動向の変化に関する意識調査」回答者属性:51歳~69歳141名(72%)、70歳以上56名(28%)合計197名
ステイホーム時間が長くなったことにより、シニアの生活においても大きな変化が訪れていたことがわかります。
2.シニアはLINEを利用しているのか
さて、LINEの利用についてはどうでしょうか。こちらは、最新の2021年1月の調査結果となります。
「シニア世代のLINE利用動向と公式アカウントに関する意識調査」
回答者属性:60歳〜64歳 62名(35%) 、65歳~69歳 62名(35%)、70歳以上 53名(30%)でデータを集計したところ、全体の【66%】がLINEを活用していることがわかりました。60代の利用率で【72.6%】、70代の利用だと若干下がり【49.1%】となっています。
60代以上にこれだけの割合でアプローチできるネットメディア(プラットフォーム)は他にないと言えるでしょう。
LINEの利用のきっかけは、家族や友人の勧めと回答する人が43%いました。
それをきっかけに、トークやビデオ通話などを活発に利用しているようです。
「シニア世代のLINE利用動向と公式アカウントに関する意識調査」
回答者属性:60歳〜64歳 62名(35%) 、65歳~69歳 62名(35%)、70歳以上 53名(30%)
3.これからのLINEの活用方法
今後、シニア向けマーケティング活動にLINEは活用できるのでしょうか。
「LINE公式アカウントの登録をどれくらい行っているか」との設問には、半数以上のユーザーが10個以上の登録をしていることがわかりました。
非常に多くのユーザーが企業アカウントなども登録しているようです。
「シニア世代のLINE利用動向と公式アカウントに関する意識調査」
回答者属性:60歳〜64歳 62名(35%) 、65歳~69歳 62名(35%)、70歳以上 53名(30%)
その登録の理由については、無料のLINEスタンプ、最新情報収集が同率(28%)で、合わせると全体の約6割を占めています。
また、企業からの情報については、80%の人が閲覧すると回答しており、情報感度も高いということが推測されます。
「シニア世代のLINE利用動向と公式アカウントに関する意識調査」
回答者属性:60歳〜64歳 62名(35%) 、65歳~69歳 62名(35%)、70歳以上 53名(30%)
有益な情報提供をすることで、企業へのエンゲージメントを高めることにも直結すると思われますので、より上質なコミュニケーションを取ることは重要でしょう。
いかがでしたでしょうか。
より詳細な調査結果は以下のURLよりダウンロードいただけます。
https://www.pencil.co.jp/release/20210428_01/
LINEの特徴である圧倒的なリーチという点は、シニア層でも例外ではなく、また情報提供にも価値があるため、どういうコミュニケーションをしていくべきなのかを設計し、活用していくことが求められるでしょう。