DXに悩む経営者必見!LINEではじめる産業のDX #3
連載の3回目は、企業がLINEを使ったDXを行っていく上での具体的なヒントをご紹介していきます。
LINE Frontliner、兼、(株)オプトの石原と申します。
このnoteはDXに悩む経営者の皆さま向けに発信しています。特に伝統的で歴史の長い産業の方々に、ぜひ読んで頂きたいです。
企業がLINE APIを使うメリット
皆さんは普段、どの様にLINEを使っているでしょうか?
恐らく、家族や友だちとの会話でしか利用しない、という方も多いのではないでしょうか?
そんな人でも、ユーザーと企業が自然に繋がり、いつでもどこでも、問い合せや手続きが出来る“なめらかな状態”を作れるのがLINE APIを使うメリットです。
例えば、Messaging APIを使えば、企業のLINE公式アカウントは、家族や友だちとの会話履歴に並ぶ形で、トーク画面一覧に表示されるので、その人の日常に自然に入り込む事が出来ますし、ひとりひとりに違うパーソナルな対応が可能になります。
薬局事例に見るユーザー体験の作り方
日常に溶け込む為に大事なのは、ユーザーと繋がる「入り口の自然な体験作り」です。イメージしやすい様に、前回ご紹介した薬局の事例をベースに詳しく説明していきます。
前回の記事はこちら↓
薬局の事例では、薬局に行く度に問診票を書くのが面倒という課題から入っています。
薬局に入り、処方箋と健康保険証を受付で渡すと「問診票をLINEで楽に記入出来ますがいかがですか?お薬手帳の代わりにもなるので便利ですよ」と案内され、目の前でQRコードを提示されます。
これを患者がスマホで読み込むと、友だち登録がスムーズに出来、問診も数タップで完了します。
この時、「問診が楽」と「リアルな対面」という安心感により、高齢の方でも無理なくLINE公式アカウントの友だちになってくれます。
また、一度繋がるとLINEのトーク一覧に入り込むので、その後は患者さんの為になる、様々な便利機能を増やして検証していく事が出来ます。
例えば、病院で貰う処方箋をカメラで撮れば、自動で薬局に連携され、もう薬局で待つこと無くお薬を受け取れる処方箋送信機能。
或いは、子供や高齢者のお薬の飲み合わせなどの疑問を、薬剤師さんにLINEで相談出来る健康・お薬相談機能などです。
こうしたサービス機能を、トーク画面の下部に「メニュー一覧」として自由に配置出来ます。
ここに並べるコンテンツは、LINEのアプリ内Webブラウザから閲覧する外部Webサイトなので、LINEに依存する事無く企業が自由に設計・運営できます。
つまり、ユーザーとの繋がりの窓口はLINEでも、その後のサービス提供は、LINEとは別の自社のサイバー空間でやりとりする事が出来るのです。
セキュリティは企業側でも担保する
以上の事から、今回のような薬局の事例では処方箋情報の画像データなど、秘匿性の高い機微情報は企業側のサーバーで保管されているため、LINEのトーク画面上に流れる事は基本的にはありません。
企業はLINEという国民が使い慣れたインターフェイスで繋がりつつ、顧客に提供するサービス自体は自社サーバー上で実装することができます。
つまり、企業のデータポリシーやセキュリティ基準に合わせてサービスを提供することが可能だということです。
LINEを使った産業のDX機会
今回は、リアルな現場と共に、ユーザーの自然な体験を作れる事が産業DXの肝というお話しでした。
特に、LINE APIを使う事で、産業ごとにフィットしたDX体験を作れます。薬局以外にも、リアルな対面とアナログな業務に追われる産業は日本中に山ほどあると思います。
こうしたLINE-APIを使ったサービス開発は、LINE Biz Partner ProgramのTechnology Partnerであれば実現可能ですが、その中で、こうした業界向けのプラットフォームを事業開発するLINEとのパートナーシップは、今のところ我々独自の取り組みでもあります。
↓LINE Biz Partner ProgramのTechnology Partnerとは?
↓LINE Innovation Centerのご紹介
ぜひ、この記事にピンとこられた各産業の経営者の方、或いは行政の方。
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