怒っている人の言うことは、聞かなくて良し。
こんにちは、ヨウです。
今回は、私の生き方に関する話をします。
皆さんは、誰かに怒ったことはありますか?
逆に、誰かに怒られたことはありますか?
おそらくどちらの質問に対しても、日本人の99.9%の解答は、YESでしょう。
私も、幾度となく怒られてきました。他人に怒ったことも何度かあります。
その「怒り」に関して、私の考えとについて書きたいと思います。あくまで私が勉強して考察した内容ですので、参考程度にご覧ください。
怒っている人の言うことは、聞かない
結論から言うと、私は怒っている人の意見は、基本的に聞きません。聞かないというより、参考にしないと言う方が正しいかもしれませんね。
怒っている人が目の前にいて、私に対して何か物申しているとします。その時私は、脳内で「今日この後何しよっかな〜」と全く違うことを考えながら、何となく聞き流しています。そして、適度なところで切り上げて退却します。相手が怒り続けていたとしても、です。
なぜ、私がそうするのか。説明したいと思います。
怒っている人は冷静でない
怒りの感情は、自己防衛本能によって引き起こされます。自分の身を守るために、攻撃的な表情や言動をしてしまいます。怒りは、人間として当たり前の感情なのです。
ただ、怒っている人は、本能的に動いている状態なので、冷静ではありません。
みなさんは、イライラして上手くいかなかった経験はありませんか? 私は、テニス部だった頃、自分やチームメイトに対してイライラしている時、プレーでのミスが多くなっていました。相手も同じ。イライラしている選手は、プレーでのミスが目立つようになります。
これは、怒りの感情が自分の理性を退けさせるからです。ルールに則ったプレーをするためには、理性が必要です。集中力や忍耐力を発揮するためには、冷静さが必須です。
怒っている人は、冷静ではありません。従って、理性的ではないということです。そういう状況の人と、マトモに話し合うことは出来ないでしょう。
従って、怒っている人を相手に「私はこう思うから、理解して」というのは、大抵通用しません。テレビのコメンテーター同士が感情を露にしながら、お互いに譲らない状況って見たことがあると思います。あれが演出かどうかは分かりませんが、そういう話し合いは絶対に上手くいくはずもなく、正しい結論が出ることはないのです。
原因は、あなたでない場合が多い
そして、相手の怒りの根っこには、他に原因があることが多いのです。
例えば、風邪気味で体調が優れない時、「ゆっくり休んでいいよ。」と言ってもらいたいだけなのに、タイミング悪く「○○の件、終わった?」などと仕事や学校の話をされてイライラした経験はありませんか? これは、自分の体が思うように動かないにもかかわらず、他人から「自分の体調を考えずに言われること」にイライラしているからです。こういう、「自分の事情を鑑みない、他者からの言動」によって、怒りの感情が引き金となって、爆発してしまうことは、往々にしてあります。
私たちは常日頃から、何かしらのストレスを受けています。ですから、タイミングが悪いと、些細なことで怒りの感情が湧いてくるものなのです。
つまり、相手の怒りの感情は、例え自分に向けられたとしても、それが自分に原因があるとは限らないということです。
怒りを向けられても、その原因が自分にあるわけではなく、むしろ他の原因が積もり積もって、たまたま、あなたとの会話や行動がきっかけで表出することがあるのです。
ただし、あなたが原因である時には、少しだけ向き合った方がいいかもしれません。そういう場合は、「怒られている」のではなく、「叱られている」のです。
叱る時の言い方が悪い人もいます。わざわざ自分の言われたくないことを的確について、傷つけてくる人もいます。
そう考えると、叱られたときには、「相手が何を言いたいのか」を考える必要があるかもしれませんね。
怒りは、「言い返されない人」にぶつけられがち
こういった怒りの感情をぶつけられたとき、相手との立場の違いを考えるといいかもしれません。
私は、幼いころから、母から理不尽に殴られたり怒られたりしたことが幾度となくあります。しかし、私が知識を得て、経済的に豊かになり、体も大きくなってくると、母は私に対して何も言ってこなくなりました。今では、私の言った全てのことに対して、優しく「なるほどね」と言うのです。(小さい時からそういう態度をしてくれよ…)
怒りをぶつけるとき、その怒りが跳ね返ってこないところにぶちまけてしまいます。怒っている人も、そのままケンカに発展することを恐れています。虐待やDVも、これと同様です。
自分より立場が下の人。言い返してこない優しい人。既に名が知れていて、言い返すと炎上等の対象になる人。そういう人に怒りをぶつけてしまうのです。
怒っている人は、無意識にそういう相手をチョイスして、怒りをぶつけているのです。
怒っている人は、何かに困っている
しかしながら、怒りの感情は、自分を守るために必要な感情です。自分にとって都合の悪いことを突き付けられたとき、怒りの感情が湧き、攻撃的な側面を見せることで、他人への印象を変えることができます。ですから、怒ってしまうのです。
ただ、逆に考えると、ひどく怒りっぽい人や、イライラしている人は、何かに困っている可能性が高いのです。怒りは本来、追い詰められないと発動しません。イライラしている人は、何かに困っていて、それを上手に処理できないために、イライラしているのです。
しかし、現代社会において、怒りの感情がプラスに働くことは極めて少ないものです。感情的になってもいいことはない。このことは、多くの人が理解をしています。
それでも怒ってしまう人は、やはり何かに困っているのです。それが仕事か家族か恋愛か、一概には解りません。だからこそ一歩引いて、怒っている人に惑わされず、客観的な立場を守る必要があるのです。
自分が怒っている時
そして、最後に言いたいことは、自分が怒っている時も同じだということです。
怒りの感情が湧いて止まらない時、それを関係のない言いやすい誰かにぶつけてしまいがちです。しかし、それが「本来怒るべき対象ではない」ことが多いのです。加えて、自分が何かに困っているのかもしれません。
「怒り」は自然な現象であるので、自分では分かっていない心の状態を理解するために使えるものかもしれません。
今回の記事をきっかけに、自分が「イライラしてるな」「怒っているな」と思った時、客観的になろうと努力したり、アンガーマネジメントについて学んだりしてほしいな、と私は思います。
終わりに ~怒りについて知ること~
今回、「怒り」について書かせていただきました。
私が日々生活していて思うことは、本当に怖いのは、冷静に怒っている人です。冷静に現状を踏まえ、戦略的に怒りの感情を表に出す人がいます。こういう人は、重要な場面で相手をコントロールする能力に長けています。また、相手に怒りの感情を沸かせることで、相手を操作しようとする人もいます。
そういう場合でも、共通しているのは、「感情的になった方が負け」ということです。感情的に物事を進めてしまうことで冷静さを失い、自分に不利な状況を、自分で導き出してしまうのです。
そうならないためにも、「自分が感情的になっていないかどうか」ということを、自分で認知する必要があります。自分を俯瞰して見て、そして結論を出す。そういったことをする必要があるのです。
感情的になった時には、理性のブレーキが効きにくくなってしまいます。それを理解していて、感情的になっても自分にストップをかけられる。イライラしても、鎮めることができる。こういうことは、気合や根性ではどうにもなりません。
だから、勉強しましょう。本を読みましょう。教えてもらいましょう。実践してみましょう。そういう関連の書籍や勉強会はたくさんあります。知識が増えたり、行動を変えたりしてみると、案外気持ちをコントロールすることができるようになってきますので、試してみませんか? 私もそういう勉強をして、少しだけ人生を生きやすくしています。
怒りをコントロールできるようになるのには、時間がかかると思います。しかし、怒りに振り回されて、自分をダメにしてしまうよりも、良いのかもしれませんね。
↓併せて読みたい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?