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「大埜地の集合住宅」に学ぶ、〝ひとの居場所〟のつくり方

住まいづくり、ランドスケープデザインの教養と実装
山田貴宏・田瀬理夫、西村佳哲との滞在

建築家の山田貴宏さん、ランドスケープデザイナーの田瀬理夫さん、あと私(西村佳哲)と、徳島県・神山町に滞在し、これからの社会に必要な空間のこと、デザイン、その試みの現在地点を、今年4月に完成した「大埜地の集合住宅」を通じて学び合う2泊3日の滞在機会をつくります。

2022年2月25日(金)~27日(日) … 主に建築設計の視点からじっくり[受付終了(2/7)]
ゲスト:山田貴宏さん
定員:10名
参加費:32,000円

2022年3月25日(金)~27日(日) … 主にランドスケープ・デザインの視点からじっくり[受付終了(12/29)]
ゲスト:田瀬理夫さん
定員:12名
参加費:33,000円

*宿泊は「WEEK kamiyama」。宿泊費や食費は現地別精算です。
*初日は現地昼食集合。午後から、翌日夜までスクーリングなど。三日目の朝食後に解散。(訪問先等のお薦めは、詳細情報と併せて参加メンバーにお伝えします)
*コロナ禍の状態に応じ、事前に中止の判断をする可能性があります。

ファシリテーション:西村佳哲(リビングワールド)

>お申込み(Googleフォーム)


山田貴宏(やまだ たかひろ)

建築家、ビオフォルム環境デザイン室 代表

1966年生。早稲田大学 建築学科都市環境工学専攻修了。清水建設、長谷川敬アトリエを経て、2005年に本人の設計事務所をひらいた。環境共生型住宅に明るく、木や自然素材を活かした地産地消の建築を手掛ける。小さなコウハウジング「里山長屋」(藤野)も自分たち自身で開発、運用。その他職歴は、NPO法人パーマカルチャー・センター・ジャパン講師、職人がつくる木の家・木の家ネット会員など。

西村と山田さんは双方30代初めの頃、慶良間諸島の無人島シーカヤック・二泊三日で出会いました。同じ舟を漕いだ間柄。穏やかでいて、好奇心や情熱が途切れない人です。

田瀬理夫(たせ みちお)
造園家、ランドスケープデザイナー、プランタゴ 代表

1949年東京生まれ。73年、千葉大学園芸学部造園学科卒業。富士植木を経て、77年に設計事務所/ワークショップ・プランタゴを開設。住宅から規模の大きな開発まで、緑や水を通じて、境界線を越える空間をつくり出してきた。代表作に「コートハウス国立」「アクロス福岡」「アクアマリンふくしま」など。仲間たちと2000年から遠野で拓いてきた「QUEEN'S MEADOW COUNTRY HOUSE」では、馬と人がいる営みの実験を重ねている。

西村と田瀬さんは、ある人を介して2009年に出会い、『ひとの居場所をつくる』(ちくま文庫)を出版。芯の通った人です。彼との時間を通じて私は、世界の見え方がだいぶ変わりました。

「大埜地の集合住宅」は、山田・田瀬さん二人を建築とランドスケープの柱に据えて、たくさんの人々が力を重ねた神山町のプロジェクトです。

西村佳哲(自分)についても少し。私は東京生まれの東京育ちですが、2006年に神山町のNPO(グリーンバレー)からウェブサイトづくりの相談をもらい、初めてこのまちを訪れました。

その約8年後。2014年に家を借りて、東京との二拠点居住を開始。翌年から神山町の地方創生にたずさわることに。その流れで設立にかかわった神山つなぐ公社で「まちを将来世代につなぐプロジェクト(つなプロ)」に取り組みました。近年ひと仕事終えた感があり、来年(2022)春には町を離れます。
https://livingworld.net/nish/dialy/19292/

神山での大きな仕事の一つが「大埜地の集合住宅」です。このプロジェクトは「つなプロ・第1期(2016〜20」の中核的な施策で、今年の6月、計6年間にわたる開発期を終え本格的な運用期に入りました。フェーズが変わったわけです。

この数年間いろいろなことを考え、仲間にも恵まれ、濃い時間をすごしてきた神山町を離れる前に、「大埜地の集合住宅」を一緒につくり出してきた人々の中でも、とくに重要な二人の設計者・山田さんと田瀬さんを、2月と3月、別々に招いて、いま社会に必要な〝ひとの居場所のつくり方〟を、集まった方々と学び合う時間をつくりたいと思います。

オンライン配信は行いません。今回の内容は場の意味合いが強いと思う。参加枠は限られますが、どうぞご参画ください。


参考記事:
徳島県神山町「大埜地の集合住宅」にあるべき住宅の姿を見た
(2018)
LIFULL HOME'S PRESS 文・中川寛子さん
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00507/

徳島県神山町で最先端の田舎暮らし!子育て世代が主役の「大埜地の集合住宅」(2021)
Summoジャーナル 文・藤川 満さん
https://suumo.jp/journal/2021/09/27/182637/

「人が人を呼ぶ」まち、徳島県・神山町。40代以下の出身者、移住者でつくった計画から、未来につながる風景が生まれた(2021)
SMOUT移住研究所 文・甲斐かおりさん
https://lab.smout.jp/tokushima/kamiyama-cho/tsunapro.html