マガジンのカバー画像

『日記でも書くか』

19
内容は仕事寄り。自分の仕事は「Works」的にまとめにくく、じゃあ断片的に日々書いてみようと。(2019年10月9日より)
運営しているクリエイター

記事一覧

日記を、NISHサイトに移します

日記を、NISHサイトに移します

妻と手がけている会社・リビングワールドのサイト再構築と同時に個人サイトをつくったので、noteの「日記でも書くか」は、その「Diary」に移します。

「なんでブタの鼻?」と思う人がいるかも。

これは20年以上前、サルブルネイの松本弦人さんに名刺をデザインしてもらったら付いてきたエンブレムで(ありがとうございます)」、たしか、彼が日ハムが好きだったのと、横向きで「ニ」になるとか、そんな説明があっ

もっとみる
靴について

靴について

去年と今年、初めてのような気持ちで靴を二足あつらえた。つくり手は別々の若い職人で、一人は安曇野に工房「Forest shoemaker」を構える松下宏樹さん。パートナーの彩さんと切り盛りしているので表現が適切でないな。二人でつくってくれた。

彼らの靴はこんなふうに、一枚皮で足を包む。縫い目が少なくて、履き込むほど自分の足の形になってゆくんだと評判を聞いていた。出来上がった靴は本当にそうで、履いて

もっとみる
リスクを排除するだけでは、先に進めない話

リスクを排除するだけでは、先に進めない話

海士町の阿部くんの声掛けで、3月の終わりから始まった少人数のZOOMミーティングがある。感染拡大の中それぞれの取り組みは? 状況は? という情報交換の場で、隔週ペースで集まっている。
昨夜その第3回があり、矢田明子さんの話がよかった。よかったというか照度が高く、自分の中がよく照らされて明るくなった(見やすくなった)ので、忘れないうちに書いておこうと思う。

矢田さんは雲南市を拠点に活動するコミュニ

もっとみる
現状の認識:4月19日

現状の認識:4月19日

『シェフを「つづける」ということ』という本を書いた、井川直子さんという方がいる。お会いしたことはないのだけど前に帯文を書かせてもらった。その彼女がnoteで、かかわりのある飲食店のオーナー/シェフに、いまなにを考え・どう動いているか、訊ねてゆくインタビューを始めている。

〝感染するのも、させるのも避けるため、今はみんなで目を閉じる時〟と〝売上がなければ閉店は必然〟。この矛盾する二つを、国も都も「

もっとみる
冬の過ごし方を考えてゆければ

冬の過ごし方を考えてゆければ

12月の始め10年ぶりに沖縄へ行った。いろんな人と話し、思うところがあり、書いてみたいことも浮かんで。でも年が明けて神山町に戻ると、仕事と出来事がまあ目白押しで、そのまま3月の感染拡大まで一気に来てしまった。

僕がいま働いている地域公社(スタッフ10名ほど)では、2週間ほど前から手洗いやオフィス換気の習慣化、毎朝の各自による検温など、自分たちなりの対策を講じていたが、3日前の週末、のどかな山あい

もっとみる
魅力的な仕事場をつくる、という投資

魅力的な仕事場をつくる、という投資

建築プロジェクトの初期段階にかかわった岐阜の「かがやきロッジ」が、Good Design Award 2019の金賞につづき、今年度の「医療福祉建築賞」を受賞。設計者の安宅研太郎さんから嬉しそうなメールが届いた。めでたい。:-D

「かがやきロッジ」のことは、以前「びお」の連載にもすこし書いた(「文化的なたまり場というか」)。今朝、その知らせを読みながらあらためて思ったのだが、市橋さん(ロッジ

もっとみる
ひとの話をきく仕事

ひとの話をきく仕事

5泊6日の「インタビューのワークショップ」を終えて、山を下りてきた。今回の滞在は、清里の清泉寮。キリスト教をベースにした場所には清らかさがあって、すごしやすい。自分にとってもいい時間になった。

「清泉寮」は宿泊施設部分の名称で、その全体像は「公益財団法人 キープ協会」。キープは「Kiyosato Educational Experiment Project」の略で、つまり教育実験プロジェクト。太

もっとみる
課題を解決しようとしてしまう自分、の話

課題を解決しようとしてしまう自分、の話

先週立ち寄った「Title」で諸星大二郎の2020年カレンダーに出会い、購入をためらった。いまカレンダーは難しい。使わないからなあ。日本の住まいは壁も少ないし。しかしなんちゅう絵だろう。なに考えてんだ、この人。素晴らしい。

二日ほど前、青山ブックセンターで『増補新版 いま、地方で生きるということ』(ちくま文庫)の出版記念イベントがあり、松葉杖をついて九州から来てくれた田北雅裕さんと話した。会場に

もっとみる

読み返しながら書かない

神山で一緒に働いている仲間が本を書くことになった。本人にとって初めての本。自分はどうだったかなと思い返している。

最初の『自分の仕事をつくる』は5年越しで書いた。34才ぐらいで書き始めて、書き上がったとき38才だった。
その間、ずっと書きつづけていたり推敲を重ねていたわけじゃない。お正月のまとまった時間に「書くぞ!」と取り組んだものの、あっという間に正月は過ぎて忙しくなり、原稿のことは一切忘れて

もっとみる

「現在の私たちが、変わることもなく、いますぐに」という縛りを解くことが出来れば

神山町の仲間の一部が、9月末、オーストリアへ視察に出かけた。一昨晩、その町内向けの報告会があり、若手からおっちゃんまで20数名が集まった。

オーストリア視察は2年目で、昨年は僕も一緒に行った。アルスエレクトロニカ・フェスティバル開催中のリンツを鷲尾和彦さんの案内で訪れ、さまざまな文化政策関係者とのインタビューをもった。

リンツは同フェスティバルを一つの幹にしながら、40年近い文化振興の試みを重

もっとみる
「好奇心が強く」「実践的で」「変化を怖がらない」人たちとすごして楽しい話

「好奇心が強く」「実践的で」「変化を怖がらない」人たちとすごして楽しい話

最近楽しかったのは、岐阜の「かがやきロッジ」でやった〝おとなの勉強会〟ですね。この面白さを詳しく書きだすと自慢話みたくなってしまう気もして、あまり書きたくない。でも書きたい。

これは1〜2年に一度、どこかでひらいている非公開の勉強会です。なんらかのテーマのもと、全国各地から選りすぐりの友人や、会ってまだ間もない知り合いが集まる。互いに学び合う場なので、プレゼンターにはwith pleasureで

もっとみる
あなたにとって仕事とはなに?

あなたにとって仕事とはなに?

東京の代々木に「ものさす」という会社がある。ウェブまわりのデザイン・実装・運用事業を手がける数十名の組織で、神山町にサテライトオフィスもあり、神山ではフードハブ・プロジェクトという農と食の事業も始めている。
代表の林さんは「ともに生きたい人と働く」だったかな。「儲けようぜ!」とか「この社会課題を解決しよう!」といった一般的な吸引力のない言葉を掲げている人で(いや掲げていない。呟いている感じ)、でも

もっとみる

『増補新版|いま、地方で生きるということ』が出る(文庫)

2011年に書いた『いま、地方で生きるということ』が、ちくま文庫から出る。夏に書いた「文庫版あとがき」を加えると3割増で、増補新版という注釈を加えた出版。配本は12/5で、昨晩デザインが届いた。

写真は屋久島で撮った。尾之間の灯台だと思う。

『いま、地方で生きるということ』(2011)はミシマ社の三島さんがサブエンジンのようにガチャッとくっついて、異例の速さで書き上がった一冊だ。タイトルも最初

もっとみる

ちいさな冒険のひととき

昨日は「MASHING UP」というカンファレンスに呼ばれ、他3名のゲストと話した。「働く場所、働き方。自由な労働のかたちが地方を変える」というセッション。(僕自身に「地方を変える」気はないけど)
今日は恵比寿アトレ・有隣堂で、『アイデアを実現させる建築的思考術』という本を出版して間もない西澤明洋さんと話した。こちらのお題は「これからの働き方とデザイン」。

どちらも楽しくすごした。レクチャーで

もっとみる