日本の戦争は、まだ終わっていない!?(妄想による仮説)


むっちゃ、長編&壮大な経済と日本構造の話。
時間無い人は、読むべからず。
計5,259文字!

色々とデフレから脱却出来ない日本の原因を語る人が居る。
*消費税導入(アホちゃう?)
*緊縮財政問題(根本的失策)
*為替問題(アベノミクスで雁字搦め)

しかし、問題の本質は
もっと根幹的な他国の詐欺に
引っ掛かってる事が原因ではないのか!?

世界経済は、現在までUSドルを基軸としてビジネスが回ってる。
資源の無い日本は、石油やガスを仕入れ、製鉄し製品を生産し、
世界へ向けて輸出して、戦後は成長して来た。っと。
思わされている。

時代背景や産業構造変革の時流に乗った事もあるだろうが
1ドル=360円も払わされて、安い円でも懸命に
労働者は働き
世界へ製品を供給した。
右肩上がりの成長と共に国債の発行額も上がって行く。
その国債増加は、国内のインフラが整備されて来たからだと
勝手に思い込んでいたが、本当にそうなのか?

第二次世界大戦終了後に巨大な生産力と金融力を保有したアメリカは、IMF=ブレトン・ ウッズ体制を敷き、 ドルを基軸通貨の地位に押し上げようとした。 ドルが完全に唯一の基軸通 貨となるのは、IMF体制が成立してから約15年後の1950年代末から60年代初めにかけてのこ とである。

USドルが世界通貨基軸となり、日本は仕入れの支払いも
生産品の輸出利益受け取りも、USドルで行う事になる。
他方、日本円の利用は事実上、日本国内だけに限定されており
国内基軸通貨として使用しているのは日本だけで
日本国債も基本的には日本円で売られている。
世界で通貨基軸となるUSドルの発行枚数と日本円の発行枚数の違いは
時代と共に拡大していく。。

とても安い円で、高く資材を仕入れ、懸命に生産し
輸出しても割安だった日本製品は、売れたのだろう。
日本経済は好調だった。
後にスミソニアン・レートとして1$=308円まで円高にされ
1973年から、完全変動制に変わったと同時に
日本の国債発行も増えだすのである。
そして円も高くなって行く。

ニクソンショック、カーターショックと
アメリカの防衛策に苦しめられた日本は
都度、何とか輸出で利益を得れる様に円安へと抵抗した形跡がある。
そこでプラザ合意を結ばされてから
更に欧州危機、アジア危機、リーマンショック、ユーロ危機と
ひたすらに円の価値が上がって行く事への対策に苦慮した。
この時代、完全に世論は輸出が善としていた時代だった。

こういう一連の流れの中で
優秀な日本製品は、円高傾向で仕入れは容易になり
生産するが輸出に対しては割高感が出るので出来る限りの薄利と
生産単価としての労働力対価を抑えて数の販売で利益を出した。
ここで犠牲になって来るのが労働力への対価。
売れなきゃ話にならないと低価格にする為に労働対価を抑えられた。
この辺で気づくべきだったんだが、数が売れる事で誤魔化されて来た。
そして、一億皆、中流社会へ!というスローガンが聞こえ出し
更に誤魔化しを掛ける様に、目先に人参をぶら下げられて
猪突猛進させられる。

今になって、冷静に考えると
平均年収が400万だの500万だので、なにが中流だ?!というのがある。
全人生を賭けて35年ローンで兎小屋のマイホームを得るのが中流なのか?
何故、海外の人はいとも簡単に豪勢な暮らしに到達出来るのか。
何故、Japan As No.1 なのに
それ以下の国の人達の方が良い生活をし、バカンスを楽しめるのか??

ドル決済という罠に嵌められたまま
遮二無二、働き
日本の生きる術は「輸出」しかない!と洗脳されて来た。
前述のとおり、ドルで仕入れ、ドルで売る日本製品。
ドルで得た利益は、仕入れに使う他に稼いだ利益もドルで眠る事になる。
では、日本に居る労働者への対価は?
これが事実上の国債発行増加で賄われて来た格好ではないのか?
ドル決済で利益を円に完全に戻せない。
為替も為替予約をしたとしても、差益や差損が生じるし手数料も掛かる。
(不安定要素)
一旦、ドルで受け取った利益は、ドルでそのまま使った方が良い。
これは、労働者利益(対価)というバケツに穴が開いた状態を示す。

24時間戦えますか!?
効率的かは、さて置いて
こんなキャッチフレーズで鼓舞されるままに働き倒した日本労働者。
その割に、バブルになっても
海外の人みたいにリッチなプール付きの豪邸にも住めない。
バカンスを謳歌する事も出来ない。
ローンであっぷあっぷしないで車を複数台持つ事も出来ない。
これが中流か?
24時間働いてんだぞ?
残業し放題で休み返上だぞ?って。
思ってた人は、多い筈。。
結果的には、物凄く安くコキ使われてた訳なんだが。
何故なのか?といえば、先のバケツの穴に原因がある。

労働者対価という利益総量バケツ。
物を世界に売っても日本円になって帰って来ない。
企業は、そのドルで海外進出だの海外設備投資だのして
日本外で利益を出すように「日本労働者の益」を使って成長していく。
バケツに穴が開いてるんだから、埋めなきゃいけないんだけど
現代になっても、そこは「埋まらないもの」としているんだから

バケツの中の労働者利益というボリューム(生産力)が上がる程
誰かがバケツに入れる液体(益)を追加しなきゃいけない。
それが国債増加の原因だったのではないか?!と思う。。

日本が成長する程、企業が利益を上げる程、追い足しが増えるのは当然だ。
為替の円高、円安は、バケツに投入する液体の粘度みたいなもの。
円高では仕入れコストが安くなるので労働者益の幅も得やすいので
粘度が高いって考えても良いのではないか。
バケツの穴は、年々大きくなって行ってるけど
注ぐ液体の粘度を上げているので、抵抗になって漏れる速度は遅くなる。
事実、アジア危機からリーマンショック、そして欧州危機迄の期間の
円高時期は、日本国債の発行額は停滞している。


普通国債残高の累計


戦後からのドルー円推移

バケツという日本労働者の得られる筈の正当な利益の容積。
(そのバケツの液体の量も、ずっと満タンにされて来てない、
 適当な頃合いを決めて、枯渇して底穴が見えない程度に調整されてる)
そこにドル建て決済という日本に循環し得ない「穴」の存在。
それを、ひたすらに誤魔化す為に
不当に安い労働対価を設定して
それでも「あなたも中流」としたプロパガンダ。
(バケツが満タンになって、初めて中流なのに、
 半分以下で誤魔化されて来た)
バブルと言いながら、実際に庶民に起きた事は
地上げと
街金の高金利取り立てと自殺。
何かがおかしい。。

とはいえ、バブル期までは
バケツは満杯には、相変わらずならないが
円高という高粘度の液体を
多額の国債投入という形で補填して来たから妥協出来る液量で推移してた。
それが、平成になるや否や
突然の緊縮財政を始めた。
追い足しする液体の量を絞り出した!
同時にバブル崩壊、アジア危機、リーマンショック、欧州危機で
デフレ突入。
まだ、円高でバケツには粘度の高い液体が入っているので
漏れ出す量は最大限に防げている!?。。大汗
ところが。。


2013年からのドルー円推移

一定期間、慣性で持ち堪えていた為替(粘度)が
みるみるうちに、円安方向へ。
大穴の開いたバケツに必死に注いでいた国債という液体を絞り
最終的には止めてしまった上に
中に貯まってる液体の粘度さえ、海面活性剤を投入し
シャバシャバの低粘度にしてしまった!(バカですか?)
幾ら働いても、どんどん(海外へ)漏れ出る液体(労働対価)!
もう、バケツの底が見えて来たぞ!って時に
更に穴が開いてるのを見つけてしまった!
それが、国債という投入すべき液体を逆流させる為のエスケープホール。
税金だ!

法人税以外に会社が支払う税金
*事業所税(政令指定都市)
*固定資産税 消費税及び地方消費税(課税事業者)
*源泉所得税 印紙税
*自動車税/軽自動車税
*自動車重量税
*軽油税
*地方法人税
*法人事業税
*法人住民税(法人県民税・法人市町村税/都民税)
*黒字が出たら想定の半額は更に事前に予備納税(所得税)

国内で経済を回してる企業が支払わなきゃいけない税金群。
起業して、10年持てば立派なもの。っと
言われて久しいが。
経営者なりに何とか継続させようと
ありとあらゆる手を尽くして経営しても。
何故、大多数が10年以内に消え去るのか?
原因は、社長の無能だったのか???
それは本当なのか!?
前述の労働者対価のバケツが
どれだけ働いても満杯にならない。(正当な利益を得れない)
そうなると、絶対収入が少ない中で
消費出来る物が限られるが、生活に必要な物は決まっていて。
結果、安くないと各製品は買って貰えなくなる。
故に、ここでもやはり薄利多売をベースにして
如何に安く販売出来るか!?を主目的に企業は生産するのだが。
当然、薄利且つ人口減少と不景気で売れないとなって
ここでも労働者利益のバケツに投入される液体は目減りする。
それだけではなく、税金という国債を返済する(市中からカネを減らす)
エスケープホールが存在し拡大化する。

とある俺の知る、某零細工場の場合で考えると
想定した売上額で全ての税金や融資の返済金利も支払いを
賄える合算額から逆算したら。(そもそも、これが正当な価格設定)
稼働時間も販売数、出荷数も同じとして
時間単価は、相場の6倍になると言う。。
それでは売れない!という発想から、相場に合わせて売るので
つなぎ融資の連続の結果、廃業や倒産に陥るという
「道」が出来てしまってる訳だ。
(おまけにここで、銀行の担保への裏の顔も現れる。。)

現状経済で考えると税金の取り過ぎ!
税金徴収から考えると、消費者の購買力が低過ぎ(稼ぎが無さ過ぎ)って
事になる。

例えば、相場が5000円の製品を30000円で売らなきゃならない。
それだけ利幅を取らないと、各種納税が出来ない。
それが制度上で考えたら最低の経営となると
当然、それを買う消費者のサラリーは
現状の物価のままで6倍無いとバランスしないのだ。
だから、企業は
どれだけ、誰が立ちあげても10年も持たずに潰れて行く。
構造に無理があり過ぎるんだ。。

そんな、無茶な価格設定があるもんか!?
企業側から見たら、それが真っ当。
今や、平均年収が200万とか言われてる。
6倍だと同じ労働の質と量で1200万になる。
現状、その位の給料を貰ってる人間でさえ
結婚、子育て、マイホーム、受験で苦しんでるんだから。
それが、とてもエリートのサラリーでも無いんだよね。
その位の給料を工員でも貰えてこそ
「なんとか生活出来てます。。汗」っていう中流レベル。
現状、200万円台にされてる年収。
差額の1000万を搾取されてる事になる。
誰に!?
そこが問題で複雑でややこしい。
イントロで書いた諸問題以上に
問題の本質は「バケツの穴を塞ぐ」事。
戦後、アメリカが用意したこのバケツに罠がある。
今こそ、このバケツを他の新品と交換する必要がある!

穴の開いてないバケツに交換だ!
そこに問題が無い訳ではない。

*ドル基軸通貨で取引しない。*
日本円で他国に買わせる。
そうすると、円紙幣の絶対数が激増する。
そうすると、外国が日本国債や資産を買い漁れる事になり
日本資産を護れない。
アメリカ、イギリス、イスラエル。
お零れを頂戴出来なくなった国々は
またぞろ、脅迫行為、工作、事件、テロを起こして来るだろう。
それに屈したままでヘタレ国家の奴隷を続けるのか?

*今が鎖国へのベストタイミングだ。*
輸出企業の本社機能を国内と国外で二分化し別会社とする。
国内に存在する企業は、内需拡大の為に生産を行う。
問題は資源のない国なので
石油とガスをどう、入手するのか。
そこが根幹的な問題だ。。。

答えはまだ、見つからない。
単なる壮大な妄想だし、論者、賢者からは
突っ込みどころも満タンだろう。
でも。
あながち、間違ってないと思ってる。
日本は、この構造から脱却しないと
(日本だけではないかもしれない、だから多数の国がドルを捨て出した
政治をどうしようが、
消費税をどうしようが、
根本的な労働価値と正当な対価は得られる事は
未来永劫なく、苦しむ事になる。
無意味な倒産も無くならない。

そういう意味で
日本は平和ボケというワードで
二重に煙に蒔かれている。
実は日本は戦時下なんだ
戦後からの根本的なUSドル決済での搾取。
それが、この国の問題の根幹だと思う。
日本は、まだ戦争を戦っているんだ。。
おわり


日本の債務残高が増える時、USの債務残高は減っている

NB:
アベノミクスで発行した日本円紙幣は
未だに日銀当座預金に522兆眠ったままらしい。
本当ならアベノミクスの真意は
これを市場に供給する事だった。
これを1億2000万の日本国民に
一人残らず給付しても、1人あたり435万になる。
4人家族なら1740万円だ。
一定年数貯金停止なり、期限付きで使って貰うなり。
相続、贈与したって構わない特殊資金として配っても。
労働対価の穴あきバケツは、決して満タンにならない。
そんなレベルで搾取されてるんだと思うね。。