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DTMを始めよう[オールユーザー向け]

はじめに

さっそくですが、これからDTM(デスクトップミュージック)を始めたい方が沢山いらっしゃると思います。
これからその需要はもっと増えると思うので、
noteにて私なりのDTM初心者-中級者-上級者向けのメモを残しておきます。

最初の方は超初歩的な内容なので「知ってるよそんなん」って方はガンガン飛ばし読みしてください😎

ちなみに筆者はPC勢なのでスマホ作曲にめちゃくちゃ疎いです。
殺してください。

そもそもよく聞く「DAW」とは何か

DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)は
音楽を制作する際に使用するツールを指します。
一昔前はPCの「Audacity」というフリーソフトだけで曲を作り上げる猛者も多かったです。
しかし今は様々なパワフルかつ便利な機能を兼ね備えたDAWが猛威を振るってます。

で、どうやってDTM初めたらええの?

「音楽制作に金をかける余裕なんてない派」
「多少はお金をかけられるのでスターターキット的なものが欲しい派」
「俺の財布は化け物だから一番最強のをくれ派」
といった3つの宗派が存在するかと思いますが、
落ち着いてください。まずDAWを買うにしてもそれを使用する為の
デバイスが無ければ戦争になりません。

スマホ、もしくはタブレットを買う

音楽制作では非常に大量の情報を処理する必要があります。
近年の科学力は凄まじく(以下略)

何が言いたいかというとタブレットでDTMするのが有利です。
スマホ1台で作曲して大物になる事も全然可能な時代ですが、
画面の小ささからストレスの溜まり具合が半端ないです。

しかし、もしあなたがスマホだけで
DTMをできるとしたら…?
出費がほぼ無いに等しいです。

でも安心してください。DTMの沼に落ちたら
嫌でも財布からお金が消えます。
福沢諭吉を目の前で拝める事はもう無いでしょう。

2022年現在、iOSであれば「iPhone13 Pro Max」
Androidであれば「Google Pixel 6 Pro」辺りが
大画面スマホに分類されているので、
もし所持していない場合はここら辺がおすすめです。

タブレットユーザーの方々、大変お待たせしました。
ここからようやく個人的に本題です。
iOSユーザーはデフォルトで「ガレージバンド」というDAWを
使える事に加え、大量のサンプル音源(あらかじめ作り込まれた音のループ集)を無料で使用できるので、
もしこれからタブレットの購入を検討しているなら
リボ払いをしてでもiPadのProシリーズ
思い切って買うことをおすすめします。
社会的には死にますが人生は豊かになります。

タブレットにおけるDTMは基本的にPCとやることがあまり変わりませんが、
記事が長くなりすぎてもダレるのでまたの機会に記載します。

ではAndroidのタブレットはどうか?

持ってない(持つ気がない)のでさっぱりわかりません。
爆速最強CPUの「Snapdragon」を搭載してるクラスの
泥タブなら可能性を感じますが、
iPadのサクサク感で快楽を覚えてしまった私には
もうAndroidには戻れません。
林檎信者ではありませんがiPadのProシリーズを買って
心底良かったとだけお伝えしておきます。
「Androidでも十分作曲できますが何か」と思われた方々、
なんなら「Androidスマホで作曲できますが」と更に思われた方々、
これ以上アンドロイドに関する内容は出てこないのでブラウザバックを推奨し(以下略)

思い切ってPCを買おう

PCです。パーソナルコンピューターです。
ありとあらゆる点で最強の立ち位置に君臨しています。
DTM界のミラボレアスです。

PCと言っても沢山の種類があってよくわかりませんよね。
そんな方はとりあえずBTOのPCを買えば良いんです。
そしてDTM向けと書かれた物を買う。以上です。

と…言ったらあまりにも投げやり過ぎるので、
私のPCスペックを載せておくのでそれで許してください。
これに近いもの、もしくは同レベルのスペックならDTMも快適に行えます。

筆者のPCスペック

CPU: Intel(R) Core(TM) i7-7700K CPU @ 4.20GHz
メモリ: 16GB
OS: Windows10
グラフィックボード: GeForce GTX 1070

グラボに関してはゲームもしたいのでAPEXが中画質でFPS安定する程度の物を積んでます。無くてもDTMはできます。画面が映ればなんでもいいです。

BTOが良いと言った理由はあとから
カスタマイズができるといった利点があるからです。
「PC買ったは良いけどもっと快適な環境が欲しい」
となってもパーツを買えばいくらでも強くなれます。

準備できたから、次なにすればいい?

おめでとうございます。
ようやく本当の本題です。
なんやかんやでPC買ってねっていう結論になりましたが

まずDAWを手に入れよう

DAWも種類が増えすぎてもう紹介しきれないくらいありますが、
ざっと有名所でこれくらいあります。

  • Pro Tools

  • Studio One

  • Ableton Live

  • FL Studio

  • Logic Pro

  • Cubase

多いですよね….
既に腹が立ってきた方は私と握手です。
それぞれのDAWをなるべく一言で紹介します。

Pro Tools

その名の通り「プロ」が使う上級者向けのDAW

Studio One

初・中・上級者を問わず人気で扱いやすいDAW

Ableton Live

DJやEDMを中心として音楽制作をしたい方に圧倒的人気のDAW
(ちなみに海外DTMユーザのほとんどはAbleton Live使ってたりします)

FL Studio

こちらも海外で大人気のダンスミュージック系の制作に強いDAW

Logic Pro

MAC(PC)やガレージバンド(DAW)と相性抜群で安定を求めたい方向けのDAW

Cubase

バンドサウンドからダンスミュージックまで余裕で扱えるDAW

さて、どうでしょうか。
一見するとStudio One辺りが最強に見えますが、
実はDAWって最初に使った物が一番扱いやすいってパターンが多いです。
私の場合はCakewalk by BandLabからスタートした後、
離婚してCubaseと再婚しましたが。
DAWバツイチです。

作りたい音楽に合わせて買うも良し、値段がリーズナブルな物から買っても良し、あなた次第なのですが…私はCubaseをオススメします。
正直もう他のDAWに乗り換える事はないだろうというくらい愛用してます。
というか曲を大量に作ったらデータの移行が面倒過ぎて
もう引き返せない領域にいつかたどり着きます。

DAWの値段とグレードについて

ここまで値段にはほとんど触れずに来ましたが、
その時が来てしまいました。
無料のDAWはOSに合わせて以下の物がおすすめできます。

Windows部門
「Cakewalk by BandLab」

MAC部門
「ガレージバンド」

最初はこれらで遊ぶのが一番良いかと。
先程紹介したDAW達の中には体験版もありますので、
一通り触ってみて気に入ったものを買うという事もできます。

で、それぞれの有料DAWも一定の値段で固まってるわけではありません。
というのも「うな重の松・竹・梅」のように
安いものと高いものとでDAW内で行える事に制限があります。

超極端な例ですが、料理で例えると
最安のDAWでは
「丼に食材を盛り付けられる量が限られている」
「一つの料理を作るのに包丁とまな板しか使えない」
「食材を揃えるために出費がDAWを買う費用に加えて更にかかる」

等といったデメリットがあります。

一方で一番高い値段のDAWでは
「丼に食材がいくらでも乗せ放題」
「一つの料理を作る際に包丁とまな板と計量スプーンとピーラーとボウルと鍋といった様々な調理器具を作って快適かつ自由に料理ができる」
「食材が最初からある程度揃っているため福沢諭吉をセーブできる」

って感じでしょうか。
なぜ料理に例えたのか自分でもわかりません。

専門的な用語を避けたつもりなのですが、
その辺はググるからちゃんと教えてくれという方にも念のため…

安価なDAWの特徴
1:では使用できるトラック数やインストゥルメント数に制限があるため、大量の楽器を使った曲を作りたい時(例:オーケストラ、5人以上のバンドサウンド等)に制約ができてしまう。

2:それぞれのDAW特有の機能に制限がかかってる場合がある。
コード進行をアシストしてくれたりするツールや、
マルチトラック出力に対応していない等があります。

3:デフォルトで使えるプラグインが少ない。
シンセサイザーの音色がスッカスカな物しか入っていなかったり、
ミックスやマスタリングで使用するプラグインが最低限の物しか入っていないといった事がある。

高価なDAWの特徴
1:上記の全部を覆してくれる(雑な説明)

でも実際そうなんです。
これらの安価/高価なDAWの違いは通称「グレード」と言い、
グレードが低いほど制限が多く、高いほどできることが無制限なんです。

じゃあ大体どのくらいの値段なんですか?

ぶっちゃけ、どのDAWもグレードが多すぎて載せきれないので
ピンキリで言いますが一番高いクラスで福沢諭吉が5人ぐらい、
一番安いクラスで樋口一葉が1人分くらいですかね。
5000円から5万までの間にウジャウジャいるってことです。

ほな一番安いやつか、一番高いの買いますわ。

ちょっと待ってください。DAW単体で買うと勿体ないです。

私ならオーディオインターフェースを買うことをおすすめします。
なにそれ?って方はググって欲しいんですが、
簡単に言うとDTMをする際に
レイテンシーという問題点に必ずぶつかる時が来ます。
日本でどれだけ「金が無い」と電話越しに声を張り上げて叫んでも
この国の裏側にあるブラジルに音が辿り着くまでには時間のズレが生じます。

ギター、ベース、マイク、キーボード等で録音したい方々、
そもそもPCにどうやって音を録音しますか?
「DAW使うんでしょ?」ってなると思いますが、
DAWはあくまでも音をデータに変換した物を処理するためのソフトです。

録音をするためにはこれらの楽器を適切にPCへデータへと変換してくれる
機材が必要になってきます。それがオーディオインターフェースです。

じゃぁそのオーディオインターフェースってのを買

待ってください。そもそもスピーカーやヘッドホンを持ってますか?
DTMをするためには皆さんが普段愛用している機材では不十分な可能性が高いです。

なぜなら世の中には色んなスピーカーやヘッドホンで音を聴く人達がいるからです。AirPodsや有線イヤホン、100均で買える物から車が買えるレベルのスピーカーなど様々です。

それら全てを集めた環境なんて作り始めたら国家予算クラスのお金が必要になります。

そこで登場するのが「フラットな」モニター用スピーカーとモニター用ヘッドホンです。
フラットとは「平らな、平均的な」といった意味があります。

よく「重低音向け」や「高音が綺麗に聞こえる」「ハイレゾ」「イコライザー」等といった単語を聞いたことがありませんか?
ハイレゾは私の中では宗教に分類されているので割愛しますが、
皆さんは意外と自然に自分好みの音が出る機材で音楽を聴いてたりします。
しかしDTMをするならそれらの音の中間地点、すなわち
低音も中音域も高音も、どれもが目立っていない音を聴く必要があります。
そうすれば最終的に聞き手はあなたの楽曲を自分好みのサウンドに変えやすくなりますし、万人受けしやすいです。

そのためにも「モニター用」ヘッドホン・スピーカーはある意味必須と言えます。

作った曲は自分だけが聴くからそんなん関係ねえ

そういうスタンスの方もいると思います。私がそうでした。
なので最初の頃は1500円程度のスピーカーとヘッドホンでDTMを始めました。
慣れてきた頃、もしくは友人辺りに「なぁ曲作ったから聞いてくれよ!」と音源を渡した際、返ってくる反応で大体は「あ…モニター用の機材買おう…」ってなるので安心してください。
あなたの耳が世界のトップクラスで活躍するエンジニアのソレに近い物なら出費はめちゃくちゃ減るかもしれません。

もう買う物多すぎてわけわかんねえよ

安心してください。ここに皆さんの状況次第で作戦を練りましょう。

とにかく金がないから安く済ませたい

  • 無料のDAWを使用する

  • スマホで使えるDAWを買う or 無料の物を使う

  • モニター用の機材とか気にしない

  • スタジオクラスの曲と自分の作品の品質を比較しない

  • オーディオインターフェースのスターターキットを買う(一番おすすめ)

いきなり大金は出せないけどちょっとなら…

  • オーディオインターフェースのスターターキットを買う(一番(以下略))

  • MIDI鍵盤を買う(キーボード、シンセメインの方向け)

俺は富豪だ 道を開けろ

  • オーディオインターフェースを買う

  • 最高グレードのDAWを買う

  • お前の作りたい音楽が何かは知らないがKOMPLETE11とIvory II American Concert DとBFD3とBattery4とBIAS FX2とSERUMとWAVES HORIZONとTRILIANを買って俺に福沢諭吉を1000人分送ってこの場を去れ

と、上記の通りオーディオインターフェースを買うのが最適解だったりします。
なぜかと言うと大抵のオーディオインターフェースには
ミドルグレード、又はローグレードのDAWが付いてます。

更に言うとこんなもんまで売ってます

左からモニターヘッドホン、オーディオインターフェース、マイク、接続用のケーブルです。
もう欲張りセットですよこんなの。
この商品を販売してるのはFOCUSRITEという会社なのですが、
非常に品質が高く、扱いやすく私も愛用してます。
回し者じゃないです。案件ください。
(アフィカスと思われたくないので買う時はサウンドハウスやAmazon等で検索してご購入ください)

あとはROLANDという会社から出ているオーディオインターフェースもCubaseが付いてきたりするのでかなり良いです。
「俺か、俺以外か」の人ではないです。

ピアノやシンセが弾ける方はオーディオインターフェース一体型のMIDIキーボードを買うという選択肢も大いにありです。

とりあえず一通り買ったぞ…

おめでとうございます。ようやくDTMを始める準備が整いました。
既に5000文字オーバーなのでそろそろ締めたいのですが…
最後に、DTMは何かと敷居が高く思われがちですが、
今の時代はネットで検索かけたらいくらでも情報が出てきますし、
機材も比較的安価になりました。

楽器や自分の歌声をスマホのボイスメモに録音して
加工するだけでも立派なDTMになりますし、
音楽を聴く側だけではなく作る側に立ってみるのも
一つ人生の趣味が増えて楽しいと思います🤑

次回からはCubaseでの説明になってしまいますが、
レコーディングやミックスからマスタリングまで色々なTipsを載せて行けたら良いなと思います。

それでは($・・)/~~~


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