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私って存在するんだな

Windows 7が終了するのにあわせて、パソコンを買い替えることになった。
もう10年くらい使ったので、しかたない。
10年分のデータのバックアップ作業は面倒だなーと思ったけど、移したいデータが思ったより少なかったため、悲しくなるほど簡単に終わった。まるで私が中身のない人間みたいだ。

そんななかで、一番時間がかかったのは自作の短歌の整理だった。
2012年の秋ごろから短歌を作ってきた。
ワードに書き残してある短歌を数えると、全部で1500首を超えていた(重複してるものもあると思うけど)。
USBメモリにバックアップを取っただけだと、データが消えたりしたら嫌なので、印刷もすることにした。
事前に用意していたダイソーのバインダーに綴じようとしたものの、綴じきれないほどの量になってしまい、中断して追加のバインダーを買いにダイソーへ行った。
一日で100枚以上の紙を印刷に使うのは初めてだった。

2つのバインダーに、この7~8年の間に作ったすべて短歌を綴じる。
持ってみると、両手にずっしりとした重みを感じる。
感慨深いというか、「私って存在するんだな」と思った。

私にとって、短歌は日記に近い感覚のものだ。
見聞きしたものや感じたことを31文字で記録する。
十代の頃は個人ホームページで日記を書いていた。その後はブログを書いたり、mixiの日記を書いたり、Twitterでツイートしたりしてきた。
私にとって短歌は、その延長線上にある感じがする。
でも、それらは手に取ることはないネット上のものだった。

今日、自分が作った短歌を印刷して、その紙の重さを感じて、「私は確かに存在していたんだな」と思った。
うまく言えないけど、生きている実感みたいなものなのかな。
この短歌は7~8年分で、それは32歳の私にとっては人生の一部分でしかないけど、「ちゃんと生きていて、生活してきたんだな」って。
それが、なんだかうれしかった。

新しいパソコンが届くのは来週。初めてのWindows 10、初めてのノートパソコン。
使いこなすには時間がかかるかもしれない。
なので、この日記もしばらくお休みします。今年から始めたばかりなのにね。
すべてがうまくいきますように!

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