#2 「風が笑えば」
最近、デイの待ち時間で詠んでいた歌集。
歌集「サラダ記念日」などで知られる俵万智さんの作品。
先日、図書館で「風が笑えば」のタイトルに惹かれて借りてみました。
歌以外にも、外国の自然や人の写真が複数載っていたり、エッセイも書かれていたりと、とても見ていて、詠んでいて、「温かく明るい気持ち」を抱きます。
写真はすべて、写真家の奥宮誠次さんが撮ったもの。
今まで俵万智さんは、「短歌が先」で、写真家が短歌に合わせた写真を撮影したり、選んだりしてコラボを企ててきたといいます。
しかし今回は初めての「写真が先」
「写真と私が時間を過ごして、その時間から生まれてくるものを短歌にする」
奥宮さんが撮った写真の数々が本当に素敵で、ずっと見ていられるのです。
「春」「夏」「秋」「冬」で歌集が分かれており、季節の流れを感じるとともに、俵万智さんの人生の時間の流れも見えてくる、そんな作品です。
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ゆっくり時間をかけて見て、読んで、
今日、ようやく詠み終えました。
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たくさん心に残る歌や写真と出会ったのですが、
その中でも印象に残った歌を
季節ごとに1つずつ
私の感じたことも添えて、紹介したいと思います。
~春~
この歌集のタイトルは、ここから選ばれたものだそう!
こちらは、風の流れで、大きな川の水面に、皺ができている写真とともに添えられた歌。とても素敵な写真なのですが、皆さんにお見せできないのが残念です😭
「風が笑えば水面が笑う」この言葉の表現にとても愛しさを覚えました。
また、「風によって水面が自由自在に動くこと」もこの歌から改めて学んだ気がします。
~夏~
なんて可愛らしい歌なのでしょう。
梅雨入り前かな?
好きな人、大切な人に会いに行く情景が浮かびます。
雨が降っていたころは、下校途中。でも会う約束をしている時間が近づくにつれ、だんだんと雨が上がってきて、「このお気に入りのワンピースを着よう!」ってルンルンしている少女の姿を想像してしまいます(笑)
「五月の雨上がり」と「水玉模様のワンピース」
淡い寒色系のさまざまな色が思い浮かびます。
再会した二人は、どのような色に染まるのでしょうか。うふふ。
~秋~
この歌を詠んで、写真を見ると、思わず笑ってしまいました。
少年たちがグランドで野球の試合をしている脇に、似たようなママチャリがずらーっと並んでいるのです(笑)母親たちの姿は写真に写ってはいないものの、ママチャリの存在で「きっと息子さんたちと同じくらい熱くなり、応援しているのだろうな~」と目に浮かぶ。
普段、歌を詠む習慣がなかった私なので、このように歌に写真が添えられていると想像が一気に膨らんで、大変ありがたい。
わたしの妹はソフトボールを習っており、その応援に付いて行っていた学生時代を懐かしく思う歌でもありました。
~冬~
みなさんは「スコッチ」をご存じですか?
わたしは無知だったので調べると、
「スコットランドで製造されているウイスキー」のことだそう。
「氷からんと」の言葉から、部屋の静寂な様子が浮かんできます。
スコットランドのアイラ島の写真。
窓辺から見る海はとても広くて、白く靄がかかっているようにも見えます。
寒さの中で飲むウイスキーの味は、どうでしょう?
格別なのでしょうか?
それとも氷が次第に解けて「からん」と鳴る音の響きが良いのでしょうか?
この1冊の歌集を詠んで、随分と自然の風景に目が行くようになりました。
そしていつか自分も素敵な景色を見ながら、歌が詠める人になれたらな~と淡い願望を抱いています。
そのためには願うだけではなく、行動!
まずは、日々見た景色から短歌を詠む練習をしてみようかな!
そしてレベルアップしたら、
もらった短歌に対して短歌でお返事できる未来も…
(憧れが、妄想だけが、膨らむ😂)
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みなさんのおすすめの歌集や
好きな、お気に入りの歌、
自作の歌があれば、
教えてくださると嬉しいです╰(*°▽°*)╯
昨晩から冷え込む時間が続いていますが、
どうかみなさま、体も心も温めて
頑張っている自分に優しさを。
ご自愛くださいませ😌🎵