no title


気づいたら、わたしは体操服で
ジャングルのような木々が生い茂った場所にいた。

そしてあるミッションを遂行していた。

そのミッションとは、
段ボールで簡易的に仕切られた
青、赤、黄(白)、各色の中に
自分が持つ色の玉を同色の中に放り込む。
放り込んだ後は、
その段ボールに片手をタッチしたまま、
合図とともに
もう片方の手に持っている手綱を
なにか紐のようなものに潜らせてから、
また指定された場所で
同じミッションを繰り返す。

おかしなミッションだが、
どのような目的かもわからぬまま
真面目に取り組んでいた。

わたしは、「黄(白)」の担当だった。

なぜ「黄(白)」と、
他と違い、2つの色を合わせもつのかというと、
段ボールのふちの色は「黄」なのに、
投げる玉の色は「白」なのだ。

(意味がわからなさすぎる)



わたしは一生懸命やっていたのに、
途中、無言で指をさされ
「間違っている」と指摘された。

だれに?

ひょろ長いサルにだ。

主らしい。


主のサルは
わたしを呼び出し、
無言でミッションの手順を
手の動作で教えてきた。

わたしはバカ正直で、
「こう?」「ん?」「ああ!」
と、なぜか理解し、習得。


ミッションに戻ったときには、
同じ色の担当である
中学生の頃からの友人2人がいて
一緒にクリアしていった。

どうやら、中学3年当時のクラスのメンバー
全員でミッションを遂行しているようだ。


すると、また無言で指摘された。サルに。
自分だけ別の場所で教えられる(2度目)


「もうわかったぞ!」と戻ると、
さっきまでいた仲間たちが誰もいない。


「あれ?どこ行った?」

どこを探しても誰一人見つからない。



すると、ここからまさかの急展開!

サル、ではなく、次はゴリラが出てきて
なぜかゴリラの集団に見守られながら
ひとりでミッションを行った。

「みんなは??」
と聞くと、
「知らない方がいい」という顔。

(なぜわたしは意思疎通ができている?)



そして、またまた急展開!!

そのゴリラたちとわたしは、
なぜか曲に合わせて輪になって踊ることになり、
ジャングルのような木々の中で
ゴリラと手をつないで
からだをこすり合わせながら踊る。躍る。

すんごく楽しくて、ノリノリで、
なんなら歌まで歌ってしまっていたほど。



そんな時間が長らく続いたあと、
急に夜がやってきて
なにかのメロディが流れ、
ゴリラたちが各々の家に帰っていく。


「え?」


わたしはひとり残されるのだが、
わたしも家へ帰りたい。

でもこのジャングルから抜け出す方法がない。

今、周りを見渡すと
ゴリラたちの住む家が並ぶばかり。


わたしは叫んだ。

「I want to go home!!!」
「HELP ME!!!!!」



いま思う。
なぜわたしは必死に英語を叫んでいたのだろうか。
全人類の共通言語は「英語」であるが、
全生物の共通言語も「英語」??
聞いたことがない。


ゴリラたちは当然全無視。
(でも窓から申し訳なさそうな姿が見える。)
(いや、だから、なぜわたしは理解できているんだ!)


わたしはなぜか、すごく苦しくて疲れていて
「ぶわあああああああああああああ」と倒れていると
やっと、やっと、目が開けた。


そう、わかっていたかもしれないが
わたしは長い長い夢を見ていたのだ。
いや、「夢に苛まれていた」といってもおかしくない。


「目が覚めた」のではなく、
「目が開けた」のだ。


わたしは夢から覚めるのを待っていたのだ。
ずっと。ずっと。ずっと。


今は肩や腕がこわばり、目は微かにしか開かない。
そんな中、記録しようと夢中で手を動かしている。


昨夜寝たのはたしか、AM4時半頃。
もう昨夜ではない。今朝である。



おやすみなさい。