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みそ汁はおかずです

瀬尾幸子 2017年9月 学研プラス

お味噌汁だけで一冊。
材料や手順はわかりやすく、難しいことは何一つ求めてこない。
完成図の一杯の写真が、とてもクリアで美しい。
いろんな器に盛られた、いろんな姿のお味噌汁たち。
意外な材料も多くて、どんなお味噌汁が出てくるか、わくわくする。
そういう眺めるだけでも美味しそうで楽しくなる一冊だ。

美味しいお味噌汁には、いわば「公式」のようなものがある。
その説明も十分に書いてあるので、仕組みを理解することで、自分の今日の一杯を生み出すこともしやすくなるはずだ。
けっして力まず、億劫にならずに、作り続けてほしいという、願いのような気持ちが込められているのも感じ取ることができた。
お食事のメインになるような、具沢山で、お腹いっぱいになり、心も体もほかほかにしてくれる、そんなお味噌汁を召し上がれ。

電子書籍なら画面が大きくて、カラーで、映像が綺麗に読めるものが向いている。
でも、たぶん、結構、データ量があると思うのと、作る時に横に置きやすい、全体をあれこれいったりきたりと眺めながら迷えるという点で、紙の本でお勧めしたい。

第5回料理レシピ本大賞 in Japan 2018【料理部門】大賞受賞もなるほど。

(2018/11/2追記)
この本で一番以外だった組み合わせが、お味噌汁にオリーブ湯。
前日のほうれん草のお味噌汁。ほうれん草のえぐみが気になったことを思い出しながら温めなおし、卵を入れて、最後にオリーブ油を垂らしてみました。
そうしたら。
なにこのまろやかさ!
温まったオリーブ油の香りがよいアクセントになり、洋風のポタージュのような不思議な感覚のお味噌汁に早変わり。
とても美味しくいただきました。

#みそ汁はおかずです #瀬尾幸子 #NetGalleyJP

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