【建築・インテリアを考える前に読むブログ】第17回 LUSTYdesign HAWAII、そして海外進出へ


ハワイ進出の理由


今年、LUSTYdesignはハワイのホノルル市内に営業所を立ち上げました。

ハワイに進出した1番の理由、それはシンプルに私がハワイ好きだからということ。

私は元々仕事と遊びのボーダーレスということを人生のテーマにしてきました。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと完全に切り離して別物と捉えるのではなく、
仕事はプライベートの一部でもあり、プライベートの中にも仕事は存在するという考えを持ち、できることなら死ぬまで仕事をしたいと思っています。

いつかはハワイという大好きな場所で好きな仕事をやれたらいいな
ワイキキビーチでプカプカ浮かびながらふと思ったのが5、6年前のことです。

その時はまだ先のことだと思っていましたが、去年に急にその思いが強くなりました。
きっかけはなんとなく観ていたYOUTUBEです。
前回>お話したコンサルティング企業の動画がたまたま出てきて、
何気なく動画を観た瞬間に「これだ!」と運命めいたものを感じました。

内野亮さんというハワイで有名な方がいらっしゃるのですが、
その方とコンサルティング企業のボスが対談をしている内容でした。

「ハワイで起業したい人をサポートするビジネスを始めました。」と。

その動画を観て直ぐに「ハワイでビジネスをしたいです。」と連絡しました。
すると「まずはZOOMでお話しましょう」と快く返事を下さり、
ZOOMミーティングを経て、約1ヶ月後にハワイまで直接会いに行きました。

その企業の母体はハワイのデザイン事務所といえば、ここ!と言われるような老舗のすごく有名な会社です。
それ故、ハワイで強固なネットワークを築いています。
日本人が経営しているハワイ企業との繋がり、結束力が非常に強いのです。
私がハワイでのビジネスの展望を語っていく中で、
「それならこの人やあの人を紹介しましょう。我々のネットワークの中にいますよ。」
という広がりがあり、さまざまな人と繋がっていくことができる環境です。
例えばこんな人と繋がりを持てないでしょうかと相談すると大抵はその企業のネットワークの中に存在しています。

このようなコンサルティング企業と契約を結んだことで
ハワイ進出への足掛かりとなる地盤は一気に固まりました。
逆に急激に固まり過ぎて今度は私の動きが追いつかない状態になりましたが、
今は<前回>書いた下半期の行動目標を立て、実行に移しているところです。


先ずハワイでは建築デザインよりもインテリアデザインを。

ハワイという場所は新築工事はあまりありません。
市街地のごく限られたエリアにおける商業施設や分譲マンションなどは例外として、戸建住宅などは古い建物をずっとリノベーションして使い続けます。
特にワイキキなどの中心地では特にその傾向が顕著です。

ゆくゆくは大小関わらず建物デザインも手掛けたいのですが、
先ずは既存住宅や店舗のインテリアデザインを手掛けたいと思っています。

ハワイでは純粋に建築デザインやインテリアデザインを手掛ける会社でありたいと思っています。
将来的には不動産業なども行なっている可能性は否定できませんが、
当面はデザイン業務のみに集中します。

その為、案件の内容に即して、必要とされる知識や資格、免許を持った人・会社にアサインしてもらいながらハワイでの活動を進めていきます。


ローカルルール

ハワイに於いても、工事を行う際は当然に許認可を得る必要があります。
国外の外様業者がハワイでいきなり参入できるようなものではありません。
ハワイ特有のローカルルールも存在します。

そういった地域のルール・慣習を知った上でマネジメントをする必要があります。

具体例を挙げるとハワイのテナントビルでお店を新規オープンさせる際、
開業までになんと約1年ほど要します。
つまりその間の空家賃を払わないといけないということです。
日本だと居抜きであればすぐにでもオープンできますがハワイではそうは行きません。

日本の感覚で「この店舗でしたらこれぐらいの期間で開業できます。」
と話を進めてしまうと、大きなトラブルへと発展してしまう恐れがあります。

マンションに於いても日本で言う管理組合のような所に対して
承諾を取り付けるための申請が必要となり、多くの時間を要します。
また、現場作業においては事細かな説明やクオリティチェックを日々行い、
そして厳格にスケジュール管理を行わないと、現場はぐちゃぐちゃでいつまで経っても終わりません。

日本人は基本的に真面目で勤勉な国民性ゆえ、「高いクオリティでスケジュール通りに終える。」と言う意識が当然のようにありますが、
ハワイでは時間がかかるのが当たり前の為、新規オープンのアナウンスがあっても一体いつオープンなの!?という状態が長く続きます。
それがハワイでの常識なのです。

しかし、もしかしたらこの常識をLUSTYdesignは変えられえるかも知れません。
日本での仕事のやり方をハワイへ持っていくことで可能になのではないかと密かに思っています。
これが可能となればハワイ現地の他社との大きな差別化を図ることができるので
トライする価値はあると考えています。


海外からの依頼

そしてもう一つ海外に絡む仕事として、ドバイにある世界中にビジネスを展開している大手企業からの案件がスタートしています。

大阪駅近くの新築複合商業ビル内にてショップとオフィスの設計と施工を手掛け、加えてその企業の代理人として開業までをプロデュースするといった内容です。

通常の案件とは異なり、設計業務に於いてはその企業独自の全世界共通のデザインルールがあり、それをベースに日本仕様にアジャストさせる必要があります。
これまでの案件とは設計を行うにあたっての勝手が大きく異なり、
またクライアントとのミーティングも当然に英語で進める為、
何もかもが大変ではあるのですが、LUSTYdesign Inc.がこれから本格的に海外進出するにあたり、非常に有意義な機会になると確信しています。
そして何よりもこのような企業からオファーを頂けたことは大きな喜びであり、
名誉なことだと感じています。

先ほども述べたようにクライアントの代理人として動く訳ですから、
ビル側とのスケジュール交渉や全体の工事予算の交渉や管理も行います。
空調システムやネットワークシステムといったソフトの管理も請け負います。
やるべき事が多く、一筋縄では行きません。

実は当初は断るつもりでいました。
あまりにやることが多岐に渡り、クライアントとのコミュニケーションを全て英語で行う必要があり、国が異なる為、当然に常識の定義も異なります。
通常の仕事の何倍も大変だということは直ぐに想像できたからです。
何なら騙されているのではないかと疑っていた程です。

しかし、やりとりを続けていくうちに
この人たちは決して悪い人じゃない、
純粋に信じてくれてオファーをしてくれたのだ
ということが伝わり、
最終的にお請けする方向に舵を切りました。

契約後、なぜLUSTYdesign Inc.にアプローチしてくれたのかを伺ってみました。
「色んな要因があるけど、実績だ」と言っていただけました。

この企業の設計の責任者に会いにドバイの本社へ伺った際も、
「あなたのところのデザインは非常に良い。もう何回もHPを見ているよ」
という好評の言葉を頂きました。

ドバイへ行き直接会話をすることで信頼関係を築くことができたからか、
既に次の物件となる東京の案件の話も頂いています。

クライアントからすれば異国での仕事は何かと大変な為、
出来る限りその国の企業にタスクを任せたいものです。
信頼できる相手に任せていくのは当然の流れだと思います

日本での案件はLUSTYdesign Inc.だという印象を持って頂くことができれば、
今後の他の案件も声を掛けて頂けるようになるのではと淡い期待を抱いています。
先ずは目の前の大阪案件に全力で取り掛かりたいと思います。

私としては今後このようなご依頼に対応するべく
LUSTYdesign Inc.に依頼すればプロジェクトマネジメントまでをも任せる事ができるという組織を作っていくつもりです。

これまで以上に海外志向が強くなり、今回のこのプロジェクトのお陰で国境と言うボーダーの概念が取っ払われつつあります。
今後、海外進出を加速させていきます。

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