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お前もオタクなら概念コーデでオシャレしろ! 〜筆者がポケモンを「着た」記録〜


はじめに

「概念」とは

 お世話になっております、あなたの四葉静流です。

 突然ですが、あなたは「概念」というものを知っておりますか?

 もちろん、私が尋ねているのは、『物事の「何たるか」という部分のことである。具体的には、「抽象的かつ普遍的なものとして捉えられた、そのものが示す性質」、「対象を総括して概括した内容」、あるいは、「物事についての大まかな知識や理解」などのことである』(Weblio辞書より引用)という、「概念という言葉の本来の意味」ではありません。

 サブカルチャー、いわゆる「オタク趣味」において、「自分が好きな人物・団体・キャラクター・作品など(いわゆる「推し」)を象徴する色・要素などを、ファッションや手持ちのアイテムに落とし込む行為」を指します。

 例えば、Yさんの推しキャラがポケモンのキングドラであった場合、ボディーカラーが水色の万年筆を選ぶならば「概念万年筆」となり、Yさんの推しキャラがポケモンのアシレーヌであった場合、青色のボールペンを選ぶならば「概念ボールペン」になります。え? 「だいぶ思想強めな例え方だな」? 当然です。だってこれらは私が身銭を切ってまで行なった狂気信念だもん。

 「概念」という楽しみ方は、元々は「推し活をする女性の間で始まった楽しみ方」と記憶しています。女性ファッションの幅は広いですから、そういったものを行える土壌が、「概念」なるものが広がり始める前から既に形成されていたと感じます。

 私個人としては、近年における「オタク趣味の多様化」も後押ししたと考えています。「ファン向けグッズが出るようなコンテンツじゃないけど、それを擬似的に楽しみたい」という、いわゆる「マイナージャンル・マイナー作品」を推しているファンの思いですね。コンスタントにファン向けグッズが出るコンテンツでも、「ファン向けグッズは個人的な好み・考え方とちょっと違うから、自分なりに推しを表現したい」「仕事のような公私の『公』の場面でも、推しを感じられるものを選びたい」「周囲の人間関係にオタクってバレたくないけど、推しを感じられるものが欲しい」という気持ちを抱く方も存在すると存じます。過去記事からの文章コピペ多くない? 仕方ねえだろ、「概念」っていう基本的な考え方は一緒なんだから。


「概念コーデ」とは

 では、ここからは本題である「概念コーデ」に入っていきます。ようやく新規執筆メインになります。ご照覧あれい!

 と言っても、本質は先ほど挙げた例とさほど変わりありません。概念コーデも、概念万年筆などと同じく、「コーディネートの中に、その『推し』を感じられる要素やカラーを取り入れる」という事です。このような行為は概念コーデの他に、「バウンドコーデ」「〇〇バウンド」とも呼ばれています。英語の「bound」には、よく知られている「飛び跳ねる」以外に、「束縛する」などといった意味もあります。バウンドコーデを意訳すれば、「制約コーデ」「縛りコーデ」などと表現できるでしょう。

 もちろん、「概念コーデ」や「バウンドコーデ」は私が考案したものではなく、私より前に多くのオタクの間で親しまれているものです。なので、今回これに挑戦する私は、さしずめ青コーナーのチャレンジャー側ですね。

 「え? それってコスプレと何が違うの?」と瞬時に考えたあなた。あなたの指摘は鋭いです。では、最初にそれを説明しますね。

 結論から述べますと、概念コーデとコスプレは「似て非なるもの」です。「服装や衣装、そしてそれを纏う自分で推しを表現したい」という意味では、二者は同様です。違いはその再現度と、それに伴う自由度です。

 概念コーデから先に説明しますね。前述の通り、概念コーデにおいても「特定の人物やキャラクターを模倣する」という点では、コスプレと変わりはありません。しかし、概念コーデは「一般的なフッションアイテムの組み合わせによる、コーディネートの一環」として行なわれます。したがって、概念コーデはプライベート用ファッションや私服としてカテゴライズされています。

 一方で、コスプレは「可能な限り、自分を特定の人物やキャラクターに近づける」行為です。それには、衣服の自作、ウィッグの着用、(普段とは異なる)メイクを施す事が含まれる場合があります。また、そのファッションの特異性により、現代日本においてコスプレは「限られた空間の中で行うもの」や「公共の場で行うならば、他の者に最大限配慮した上で楽しむもの」がマナーとされています。

 ここまでの要点をまとめますね。コスプレは「特殊な衣装」という性質が強く、それに対して概念コーデは、「コスプレよりも再現度を落とす代わりに、私服としてファッションと行動の自由度を高めたもの」です。「コスプレよりも、金銭的にも技術的にも手軽に始められる」という点も、特徴の一つですね。

 例えるならば、「競技車両として極限まで研ぎ澄まされたゆえに公道では走る事ができないGSX-RR」と、「市販車両としてレーシングマシンより性能が劣りライトやウインカーも装備しているが公道を走行できるGSX-R1000R」の関係ですね。いや、例え方が無理矢理で分かりにくい上に随分マニアックじゃね?

読み方は「ジーエスエックスダブルアール」と「ジーエスエックスアールセンアール」です。

 極端に再現度の高い概念コーデは、コスプレとして扱われる場合があります。また、概念コーデ・コスプレを問わず、写真撮影やその他行動はルールやマナーを守った上で行ないましょう。周りに最大限配慮した上で自分は最大限楽しむ事こそオタクの誉れぞ!

 これであなたにも「概念コーデとコスプレの違い」が理解できたと思います。それでは、次は概念コーデの具体例を見ていきましょう!


筆者が組み立てた、「マスカーニャ概念コーデ」

①最初に選んだアイテムは「概念スニーカー」

 ここからは、私が行なった概念コーデを具体例として、その経緯や詳細を書いていきます。私自身の経験を実例とするので、個人的な主観や考え方が多くなってしまう事にご了承ください。アクセル全開時速300キロでブッ飛ばすようなもんだけど、ちゃんとついてこいよ!

 まず最初に、今回の概念コーデに挑戦する前の私は、「推しのポケモンを万年筆(を主とした筆記具)のカラーリングや形状で見立てる」、いわゆる「概念万年筆」(や「概念ボールペン」、「概念ガラスペン」)を通して推し活をしていました。

 しかし、これには二つ問題があります。一つ、見た目がいい万年筆ってやっぱりお高いんだわ。1本数万円は当たり前、一部のペンは二桁に到達しています。う〜ん、クレイジー。二つ目、万年筆って「書く」以外の用途がほぼ皆無なんだわ。「書く」に特化した道具が、「一生モノ」と呼ばれるペンが増えていく。猫だって9つしか命ないよ? 私、人生何回分の万年筆買っちゃったの?

ここまで概念ペンを集めたら、私の中の常識が「分からんのか? やりすぎたんだよ、お前はな!」と叫びました。止まれ、イレギュラー!

 概念万年筆に注力した事自体は、私にとってかけがいのない経験であり、幸せな「推し活」そのものでした。しかし、一方でマンネリを感じていたのも事実です。そんな中、1月初旬に一つのニュースが飛び込んできました。有名スポーツブランドであるナイキの人気スニーカーである、(定番品の)「エアフォースワン(以下「AF1」)」の値上げです。

 あなたもご存知であるように、各業界にて値上げラッシュが続いています。特に万年筆においては、各メーカー・ブランドでおよそ20〜60%前後の値上げが起こりました。それもまた、私が概念万年筆から一歩引いて、概念コーデに挑戦した一つの理由です。

 ちなみに、「エアフォースワン」の一般的な意味は、「アメリカ空軍における最重要人物の専用航空機」、つまり「大統領専用機」です。

 ナイキのAF1値上げのニュースを目にして、私は真っ先に確認したものがありました。それはナイキが行なっているスニーカーのカスタムサービスである、「Nike By You」です。

 Nike By Youは、スニーカー各部のカラーリングや素材をユーザーが選び、定番品や限定品には存在しないオリジナルカラーパターンを購入できるサービスです。定番品よりも価格は若干高く設定されていますが、前述のAF1や「ダンク」、あるいは「エアマックス95」などの、ナイキの人気スニーカーのオリジナルカラーパターンを作成・購入する事が可能です。

 私が確認した1月初旬(これを執筆している1月下旬現在)では、Nike By YouにおけるAF1の価格は変わっていませんでした。しかし、定番品が値上げした以上、By YouのAF1にまでそれが及ぶのはほぼ確実でしょう。私の中で私にGOサインが出ました。「やるなら今しかない、カラーリングをポケモンに見立てた『概念スニーカー』を買え」と。

 そうです、私は急いでNike By Youでオリジナルスニーカーを注文しました。「概念スニーカー」を入手するにあたって、前々から興味があった概念コーデにも挑戦する事にしました。それでは、今回の主役ポケモンの登場です。「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」で初登場した、「マスカーニャ」です。

「スフェーン」は私のマスカーニャのニックネームであり、薄緑色の宝石の名です。

 「マジシャンポケモン」の分類の通り、マスカーニャは対戦ゲームキャラクターとしてトリッキーな戦法を得意とし、妖艶な容姿で人気のポケモンです。私個人としては「もしもカーニャがそれをできるなら、間違いなくナイキのスニーカー履きそう」と考えていました。なので、今回はマスカーニャの概念スニーカーをカスタムシューズとして購入し、概念コーデにも挑戦する事にしました。

 「恋仲としてお付き合いしたいほどのポケモン」はインテレオンさんやウェーニバルさんなんですけど、個人的には、彼らに似合うのは革靴だと思うのですよ。トリッカーズとかパラブーツとか。それは予算的にアウトでした。

 注文から約2週間ほどで、海外から私の自宅に到着しました。見てください! 個人的には完全にマスカーニャのカラーリングです! しかも、グリーンとブラックの差し色にピンクが入っているのがカッコよすぎる! 「カスタムサービスとはいえ、スニーカー1足に約2万も出しちゃうの?」と軽く自己嫌悪に陥っていましたが、それを完全に吹き飛ばすほどの出来栄えでした! ありがとう、ナイキ! オタクなんてこんなにもチョロいものです!

 便宜上の理由でマスカーニャ概念スニーカーの話を先にしましたが、実際にスニーカーが届いた時期は、概念コーデを構成するアイテムがある程度集まってきた終盤でした。では、スニーカーが届くまでの間、私は何を考え、どんなアイテムを購入していったのか。次はそれを見ていきたいと思います。直線で300キロまで加速したあとは、一気に減速して連続コーナーだ! 目を回すんじゃねえぞ!


②コーディネートが比較的容易なストリート系ファッションで煮詰めていく

 概念スニーカーを主軸にコーディネートを構築するにあたって、私はストリート系コーディネートでまとめる事を決めました。

 それには二つの理由があります。一つは、「マスカーニャにはストリートが合う」という個人的な考えからです。「モードでは気取りすぎている」や、「アウトドアでは(個人的な)イメージとかけ離れている」とも感じました。まあ、私がフェニミンなんてやったら大惨事ですし。ゴスロリ!? ムリムリムリッ!! 私絶対イヤですからねっ!! そういうのはちゃんと似合う人に頼んで頂きたい。

 二つ目は、「ストリートには明確な定義がなく、その本質は『自由』である事」です。それは、かのファッションの女王であるココ・シャネルが「モードの定義を誰も答えられない」と口にしたのと同様に、ストリートはその名の通り、市井の人々の間で生まれ、広まり、今も親しまれているファッションです。それは「へんげんじさい」という、自身のポケモンとしてのタイプを変えられる特性を持つマスカーニャへの「解釈」として、個人的に最適でした。

 オタク用語における「解釈」とは、「キャラクターやストーリー、作品そのものに対する、個人的な考え方・捉え方・価値観」などを意味する言葉です。分かりやすく例えると、ミュージシャンにおける「音楽性」のようなものです。

 ストリート系のコーディネートを目指す上で私が次に注文したのは、ベースボールキャップなどで名高いヘッドウェアブランドである、「ニューエラ」のキャップです。

 ストリートに明確な定義がないといえ、その大まかなイメージ像はファッションを楽しむ人々の間に浸透しています。中でも、ニューエラのキャップとナイキのスニーカーの組み合わせは、ストリート系コーデの代表例と言っても過言ではありません。「目が2つ付いててアンテナが2本あればガンダムに見える」と同じ理論です。暴論オブ暴論!

これは厳密に言うとガンダムではありません。ややこしいわ!

 ストリートでまとめたマスカーニャ概念コーデを完成させる上で必要なのは、緑と黒のカラーパターンのキャップです。なので、スポーツには疎くて恐縮ですが、グリーンがチームカラーであるバスケットチーム、「ボストン・セルティックス」のキャップを購入しました。草タイプのポケモンであるマスカーニャの概念コーデに挑戦する上で、セルティックスのマークであるクローバーは嬉しい誤算でした。ありがとうニューエラ、さすがキャップのトップブランド!

 余談ですが、ニューエラの「9FIFTY」はスナップバック付きであるゆえに、購入後でも自身でサイズ調整が可能なモデルです。それとは対照的にスナップバックを持たない「59FIFTY」は、購入前には(基本的に)試着を必要とするモデルですが、頭に被った際には9FIFTYよりも抜群のフィット感をもたらします。

 また、マスカーニャが持つマント状の部位を表現する為、コーディネートにリュックを加える事を決めました。その上で、ストリート系コーデとして全体の統一感を高める目的も含め、ナイキのリュックを購入しました。

 ファッションブランドとしてのイメージも強いですが、あくまで本格スポーツブランドなだけあって、ナイキのリュックは比較的手頃な価格です。しかもセール品として値引きで購入。マジでありがとう、ナイキ!

 加えて、概念コーデとしては再現度が落ちてしまいますが、ストリートコーデとしての完成度を高める為、ピンズやストラップ、キーホルダーを使ってリュックに装飾を施しました。

 ここまでで、キャップ・バッグ・スニーカーは決まりました。次は私自身が腕や足を通す事になる、トップスやボトムスを見ていきましょう。前方にはU字状のヘアピンカーブだ! 車体と自分の体を大きく傾けて華麗に走り抜けるぞ!


③ファストブランドを活用してコーディネート総額を抑える

 あなたは「ファスト(ファッション)ブランド」というものをご存知ですか? おお! 耳聡いあなたはバッチリのようですね! ファッションにはちょっと自信がないユーの為に、まずは簡単な説明を述べますね。

 ファストブランドとは、「最新のファッショントレンドを取り入れたアイテムを、大量に製造し低価格で販売するブランド」です。「ユニクロ」や同グループである「GU」、あるいは「ZARA」「H&M」がその代表例です。「大量に作って安く売る」という様子をファストフードになぞらえて、このように呼ばれています。端的に表現するならば、「流行りの服が安く手に入る」という事です。

 なぜファストブランドの説明をしたのか、その理由は二つあります。一つは、本来はコーディネート全体をストリートブランドで固めるつもりでしたが、キャップ・バッグ・スニーカーを注文した時点で、当初想定していた3万円の予算における2万9千円を埋めてしまった事です。それゆえに、トップス・インナー・ボトムスは、ファストブランドの代名詞と言えるGUのアイテムにて揃えました。破綻した金銭感覚の、妥当な末路だ。

これには独立傭兵レイヴンも苦笑い。

 二つ目の理由は、この挑戦を続けるにあたって、概念コーデという「縛り」の他に、「もう一つの縛り」を設ける事にしたからです。それは、「コーディネートを構成するアイテムを、『メンズアイテム』、『ユニセックスアイテム』、『メンズアイテムと同一のデザインが存在するレディースアイテム』で統一する事」です。

 え? 「なぜそんな事を」? 実を言いますと、私の本職は某アパレルブランドのスタッフです。そのような身の上から、「女子じゃないとファッションを存分に楽しめない」という風潮が大嫌いです。男子だってファッションを通して自己を表現できる、ファッションを通して幸せになれる。それを証明する為に、そのような「縛り」を追加しました。まっ、ぶっちゃけた話、単なる自己満足です。概念コーデ自体が良くも悪くも自己満足だしな! じゃあ、ここからも面白おかしく続けていくぞ!

 前述の通り、キャップ・バッグ・スニーカーを注文した時点で想定していた予算を超過してしまうのは確実になったので、トップス・インナー・ボトムスは全てGUにて購入しました。商品名は、「ヘビーウェイトスウェットハーフジッププルオーバー(サイズXL)」「ドライポンチクルーネックT(サイズL)」「ウルトラストレッチスキニージーンズ(サイズ29インチ)」です。この3点で7000円ちょっと! マジで安い! GUさんマジ庶民の味方!

 ここまでで、コーディネートを構成する基本的なアイテムは全て紹介しきったので、各アイテムの具体的な金額を記していきます。なお、「購入にあたって発生した送料」や「実店舗に赴く為の交通費」などは除外しています。あくまで各アイテムそのものの価格です。

 また、後述するコーディネート全体像及び詳細の際に載せている写真の中で着用している、私の手持ちアイテムとして元々所有していた時計やベルトなどの小物類についても併記します。それらが欠けたとしても、コーディネートに不足感は出ませんが、あくまで参考として載せておきます。

  1. ナイキのスニーカー・18,700円

  2. ニューエラのキャップ・5,830円

  3. ナイキのリュック・4,499円

  4. GUのスウェット・2,990円

  5. GUの長袖Tシャツ・1,290円

  6. GUのスキニージーンズ・2,990円

  7. 同人グッズ(個人製作)のピンズ・800円

  8. 同人グッズのストラップ・840円

  9. 7UPのキーホルダー・638円

  10. (カシオの腕時計・18,150円)

  11. (GUのベルト・990円)

合計:38,577円(57,717円)

 ヨシ! 4万円以内には収まっているなっ! 当初の想定的にはヨシじゃないが?

 と言っても、合計金額38,557円の内、29,029円は一流スポーツブランドアイテムにした事によるものです。仮にコーディネート全てをファストブランドで揃えるならば、2万円以内に収めるのは余裕が生まれるほど可能でしょう。そういう意味では、この記事はあなたが概念コーデに挑戦する時の叩き台として価値があると言えるはずです。言えるよね? 言えるって言えオラ。

 それはともかく、次は実際に私がこれらを着用した写真を交えて、その細部のポイントを語っていきたいと思います。さあ、いよいよレースも大詰め! ゴールでなびくチェッカーフラッグが見えてきたぜ!


④完成系がこちら

 まずは最初に、集結したコーディネートアイテムを着たニャーの写真を見てほしいニャ! どこからどう見てもニャーは立派なマスカーニャだニャ! うん? 今、「なんだかロケット団のニャースっぽい」って言ったのは誰ニャ? ニャーをあんなちんちくりんなポケモンと一緒にしないでほしいニャ!

これはマスカーニャがボールから登場した時のポーズ(の模倣)ニャ。これを撮る時に、ニャーの恥は浜で死にましたニャ。ごめん、嘘ニャ。本当は恥ずかしさで顔が引きつってたニャ。
これもマスカーニャのポーズ(の模倣)だニャ。ニャーのプライベートの事情で、この写真はストラップとキーホルダーを買う前に撮ったニャ。ご了承してほしいニャ。

 ちなみに、ニャーは身長約169センチで、体重は57キロ前後で維持してるニャ。ニャーはアパレル店員だから「(仕事として)見られる事・見せる事」を意識して体を絞ってるけど、ニャー自身としては「オシャレはまずダイエットから」には否定的ニャ。細い足やマッシブな体つきよりも、心からの良い笑顔の方が何倍も素敵だニャ。

 さっき写真を載せたし、文章でも書いたけど、トップス・インナーとボトムスで大きなサイズ差があるニャ。その理由は、「マスカーニャの腰回りにある、フレア状の毛並み」を、「お尻と太ももの一部を覆い隠すほどのオーバーサイズのトップスを着用する」で再現度を上げる事を目指したニャ。キミから見てどうかニャ? ニャーからマスカーニャの雰囲気が感じ取れるかニャ?

 それから、オーバーサイズはストリートコーデにおける定石の一つニャ。それからそれから、マスカーニャの上半身は薄緑だけど、この概念コーデでは「緑が多くなると某マーベルヒーロー感が出そう」って考えて、ライトベージュのスウェットを選んだニャ。

 「首周りの、花弁状の広がり」については、無理に再現度を高めようとしないで、「トップスのジップの隙間から見えるインナー」だけに留めておいたニャ。さっき書いた通り、あくまでメンズでも無理がないコーデにする為ニャ。だけど、これについてはニャー自身でも改善の余地があると思うニャ。トップスを変えてインナーに襟付きのシャツを着ても面白いかもしれないニャ。

 ボトムスは、マスカーニャの見た目そのままに黒のスキニージーンズを選んだニャ。オーバーサイズのスウェットと組み合わせる事でYラインシルエット(上半身と下半身でサイズ感のギャップを強調する事でオシャレに見せるスタイル)にしているニャ。これがもしもレディースコーディネートだったら、(同系色のトップスと合わせた上で、)ミニスカートにタイツという組み合わせも全然アリかなって思うニャ。

 こぼれ話だけど、普段のニャーは、首から先と手首から先以外はボディーラインを隠したオーバーサイズコーデを多用してるニャ。特に、お尻のラインはなにがなんでも見せたくないニャ。真夏で仕方なく半袖を着ても、そこだけは絶対に死守してるニャ。
 だから、そこはやっぱり隠したけど、概念コーデとして本当に久しぶりにスキニージーンズを履いて、顔から火が出たと思うほど恥ずかしかったニャ。ぶっちゃけ、ニャーニャー書いてる今もすっごく恥ずかしいニャ。


ちなみに、このサイズはレディースの26センチニャ。ニャーの本来のサイズは25センチだけど、典型的なアジア人系足型のニャーがナイキのスニーカーを買う時は0.5〜1センチアップにしているニャ。

 再現度を高めるならキックス(スニーカーの別名ニャ。日本では若干気取ったニュアンスだニャ)は黒一色のものにするべきだと思うニャ。だけど、ここはコダワリとして、マスカーニャの概念スニーカーにしているニャ。やっぱりAF1は、ナイキのスニーカーのカッコよさはピカイチニャ! キミもNike By Youでオリジナルスニーカーを作ってみる事をオススメするニャ!


結びに、「これが私なりの仮面の物語」

かの「シグルイ」の作者が描く、特撮ヒーローに憧れを抱き仮面を身につける者たちの物語。

 ええと、もうニャーニャー口調はやめていい? このままだと私の羞恥心がブラックゾーン(危険域であるレッドゾーン以上の超危険域)までオーバーレブ(エンジン回転数超過)するわ。まだバイクネタやってた方が心が穏やかである。

 それはともかく、約1万字の記事を最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。そして、本当にお疲れ様です。

 結論を申し上げると、概念スニーカーや概念コーデは「オタクの自己満足」です。しかし、自己満足であるからこそ不正解はありませんし、煩わしい作法も存在しません。前述の通り、ストリートコーデにも明確な定義がありません。あなたが「今度はどんなコーデをやってみようかなあ」や「このアイテム、どんな風に着てみようかなあ」と悩む時に、この記事によってその気持ちや選択肢に「彩り」のようなものを添えられる事ができるなら、物書きとして、現役アパレル店員として冥利に尽きます。

 ここがこの記事のゴールですが、私もあなたも、日々のコーディネートをその身に纏う度にスタートラインに立ちます。私もあなたも、チームカラーやスポンサーロゴが描かれた猛々しいレーシングマシンのようにバッチリとキメた姿を、周囲に見せつけてやりましょうね。それにあたって、概念コーデに挑戦してもらえると嬉しいです。

 今後も、四葉静流をどうかご贔屓に。