4年振りに母親に会った


10月10日に4年振りに実の母親に会った。俺の両親は5年前に離婚しており離婚後は毎年誕生日プレゼントの交換と多少メールのやり取りはあったものの一度しか会っていなかった。会う事を先延ばしにしてきたものの酒の力を借りなんとか約束をして会いに行った。

両親の離婚の理由は俺の教育方針の違いだった。父親はのびのび好きに育てばいいという感じで割と放置主義だったのだが母親は所謂教育ママという奴でそこで対立して仲が悪くなったのだった。俺が小学校受験をしたあたりから冷戦が始まり俺が母親による精神的虐待によりうつ病になった事で離婚に至った。俺は未だにトラウマがあり体に触れられる事や後ろに立たれる事、足首を掴まれる事がとても苦手だ。母親に怒られて泣き叫びながら勉強をするかつての自分の悪夢を見ることも多々ある。母親に虐待の悪気はなく(一番タチが悪い)俺の為を思ってしたことが逆に未来を奪ってしまった結果になった事に対してとても悔いている。だから俺も今は母親に好意的だ。

母親は同じ町に住んでいるので最寄駅のカフェで会う事になった。前回会った時は離婚してから一年経っていなかったのでお互い遠慮がとてもあり無言で過ごした。なので今回も無言になってしまわないだろうか、ちゃんと話せるだろうかととても不安だった。会ってみればそんな不安は消し飛びお互いの近況報告や親戚、兄についてたくさん話していた。たくさん笑ったしLINEの交換もした。母親はアルバムを作ってきてくれたし、俺は俺が高校を卒業の時の写真をあげた。あっという間に時間は過ぎていった。会うのにとても勇気がいったがお互いに程よい距離で話が出来てとても良かったと感じた。

今は精神科に再度通っていること、障害者手帳を取る予定である事を伝えた。母親は「そうなんだ」とだけ言った。ショックを与えてしまったかもしれないし言う必要はなかったかもしれない。でも俺の人生がめちゃくちゃになっていることは事実だし、それを受け入れた上で今は頑張っている事を伝えたかった。だから母親も過去の自分が犯した事を受け入れた上でよい人生を送っていってほしいと願っている。

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