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#4 いちばん好きな色を教えてくれた、僕の師匠

■僕の場合


僕は「好きなもの」がよくわからないことがある。

『好きな〇〇は何ですか?』は、
大人が子どもにする定番の質問であり、
同じことをやりたい娘に 同じ質問を返されて、
父はたまに本気で困ってしまう。

好きなものを質問されて、パッと出てこない。
自分のことなのに わからない。
しばらく考えても まだわからない。

そういう経験ありますか?

今まで真面目に考えたことがないとか、
逆に 考え過ぎてわからなくなったとか、
好きなものを素直に言えずに我慢してきたとか、
別にどうでもいいからとか、
人それぞれ 色んな理由があるかもしれません。


■好きな色は何?


実際に 聞かれて困った質問の1つが
『好きな色は?』でした。

僕の好きな色は、、たぶん青…たぶん。
大人になって改めて考えたことがないので、
コレ!って自信をもって即答できなかった。
なので、たぶん青。
しばらくの間 娘への答えはそういうことにしておいたので、娘も「お父さんの好きな青!」と言うようになった。

それでもずっと「ほんとに青なんかな?」と、
自分に疑問を抱いたままでした。

ある日 今度は娘に好きな色を聞くと、
「赤とぉ、黄色とぉ、ピンクとぉ、青とぉ、オレンジとぉ、紫とぉ、緑とぉ…」
って、何個も何個も言ったんだよね。
「いっぱいあるんかい!」
とツッコミかけたところで 父は気付くんです。

あー、勘違いしてたのは僕の方だ。
なにも1つじゃなくていいのだ。



ちょいと脱線するけど、
ふと思い出したのが 中学の英語の授業。
“one of the  most 〜”という表現が出てきて、
1番が何個もあるんかい!と、そのときは思った。
英語圏の人たちは そもそも
「1番は1つだけ」なんてルールじゃないのかな?と不思議だった。
でも正直、なんかいいなぁと思った記憶がある。


■好きな色を改めて考える


子どもの頃から、青はワクワクする好きな色。
カープファンの僕にとって、赤は推しの色だ。
意外と似合うと知ってから、黄色の服は気になる存在。
さりげなく使えば、ピンクは可愛いし、
青との組み合わせなら、茶色が最高だと思ってる。
原色ばかりじゃなく、中間色みたいなのも素敵。
淡い色は全体的にほのぼのするから好き。


欲張りだけど、「色」が好きなんだぁと思った。
好きが多くて 1つに絞れなかっただけ…なのかもしれないな。
それがいけないこと(色んなものに浮気してフラフラしてる感じ)のような気がしてたし、
本っ当に好きなものじゃないと「好き」って言っちゃダメみたいな、思いの強さに自信がないというのもあったんだろうな。

でも、好きならそれでいいんだな。


■価値観を更新中


娘には 教えられることがたくさんある。
常識だと思っていたものが、
娘といると どんどん崩されていく。
子どもが非常識なのではなく、
自分が偏ってるのかもしれない と思って過ごすと
子育ては発見だらけだなぁと気づく。

最近は、娘の言動にツッコミをしようという気持ちが どんどん無くなってきてる。
ツッコミを一度踏み止まって もう少し観察してみることで、子どもが見てる世界の面白さが 僕にも見れるんじゃないか?と思ってみる。
大人の価値観に捉われて、ドヤ顔で「なんでやねん!」と言い放つ自分の方が つまらない奴に思えてくるよ。




娘「好きなフルーツは何でしょうか?」
父「えーっと、いちご?」
娘「ブブー!正解は ぜんぶ!」

好きなものがたくさんあるって素敵だ。


おわり。

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