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【随想】お母さんが死んだ

もう、15年も前になるが、母が亡くなった。

享年60歳

卵巣がんだった。
見つかったときにはステージ3

それまでずっとなんだか調子が悪い、更年期なのかな何なのかなと何年も言っていた。
近くの小さな病院にこだわっていたので発見が遅れた。
父が大きい病院で診てもらうように、促してもその病院にこだわっていた。
腹水が溜まってにっちもさっちもいかなくなって初めて大きい病院へ。
そこでがんであることが判明

当たり前かも知れないが、私と性格が似ていた。

真面目すぎる。
傷つきやすい。
感情の浮き沈みが激しい。

「ぼく」から見た「お母さん」は
優しい
真面目
面白い
楽しい
話を聞いてくれる
本気でぼくのことを考えてくれる
ぼくの心の奥の話でも分かってくれる
ときには一緒に泣いてくれる
いつも一生懸命努力する
きれいずきでいつも掃除している
生き方が不器用
もう休んでも良いよ。

新婚旅行でハワイに一緒に行ってくれた。
なぜかこのときだけは「体調が良い」と言っていた。
嘘だったかも知れない。

数年後、子どもが産まれて一年位で亡くなってしまった。

6月下旬の「夏の初日」みたいな日に亡くなった。

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