【ショートショート】相槌
「あ!ゴマだんごだ!」
「ゴロゴロ」
「ゴマ。今日さ俺だけ跳び箱8段飛んだんだ。凄いだろ。」
「ニャーン」
「はい。牛乳。」
「ニャー」
*
「おぅ!カイセイ!」
「マサ叔父さん!」
「学校帰りか?
いやー俺なんか殆ど学校なんてバックれて、ゲーセンばっか行ってたからなー。
偉いよカイセイは!
ゲーセン行っても金ないから、そこにいる後輩に声かけんの。そしたら不思議だよな。
金が出てくる訳。懐かしいなー。」
「え?どうして?」
「まあ、色々技術がある訳。カイセイが中学になったら教えてやるよ。」
「本当?」
「おぉ。」
「約束ね!またねー。」
*
「カイセイ。今日学校どうだった?」
「そういえば帰りマサさんに会った。」
「なんか話したの?」
「マサさん昔、不登校でゲームセンター行って恐喝してたって。
何で学校行かないとか犯罪してたとか恥ずかしいことをわざわざ言うのかなあ?」
「あなたが気持ち良い相槌して言わせてるんでしょ」
「まぁね。ゴマから習った相槌試してみた。」