作家のPCに埋もれている企画を掘り起こす②
管理人、十日夜です。タイトル通りの記事第二弾です。
※第一弾はこちらから↓↓↓
1 タイトル
妖怪アイドル 君の♡カッパらっ天Good!!
(ようかいアイドル きみのハートかっぱらってんぐっど)
2 企画概要
人間と妖怪が共存しているハイレベル多様化社会。
雑多な人種(種族)が集まるNipon(ニポン)の首都・Tookio(トオキオ)。
生活スタイルは現代日本をモデルに(コロナウイルスの影響は描かない方向)。
主人公はアイドル歌手を目指すカッパの九里野(きゅうりの)。
天狗の花高(はなたか)とともにエンターテイメント業界での成功を目指す。
奮闘する二人の姿を描くコミカルファンタジー。
※読者層は20~40代を想定
マンガ企画。作画イメージは星海ユキ先生の著作。
「5 主な登場人物」で紹介するキャラクターの雰囲気は現存する有名人を参考としている
3 作中用語解説
特に難しいもの(特別な知識を要するもの)はない。はず
4 世界観
多様性を重んじる考えが進みに進んだ世界。妖怪やモンスターといった架空の生物が実在することがわかり、人間社会に溶け込んで暮らすようになって3世代分くらいの時が経っている。いわゆる「孫世代」は教育も職業も人間のそれと同じような状況。とはいえ一定数のレイシストも存在し、「王道」とされる職業は「人間様」のものという考えも残っている。主人公達が目指す「芸能界」は競争が激しく、妖怪やモンスターのほとんどは地下アイドルならぬ「地中アイドル」などと揶揄され、王道アイドルとは認められずにいる。
5 主な登場人物
九里野 清流(きゅうりの せいりゅう)
カッパ/男/18歳/小柄で可愛らしい風貌/イメージ:HeySayJunpの山田涼介さん。
KTH地方(現代日本でいう北東北)から上京。実家があるのはUMA(ユーマ)の里(遠野・馬の里のパロディ)。
生まれも育ちもUMAの里。生粋のカッパ。家族は祖父母、両親、三歳上の姉、二歳下の妹。幼なじみには天狗や雪女の他、人間、人間と妖怪のハーフなどがいる。
純粋で人見知りだが、お調子者。乗せられてやらかすこともある。頭の皿に聖水を垂らすと人が変わったようなパフォーマンスを見せる(聖水とは地元の洞窟で採水されるただの湧き水。九里野が勝手にそう呼んでいる)。
小学生の時、取材でUMAの里にやってきた男性アイドルのマネージャーにスカウトされた。当時は母親が断ったが、本人は「その気」になっていた。
人間と妖怪は共生するも、どこか妖怪は特別視されている(下に見られている)と感じ、もっと妖怪を身近に感じてもらえるよう【会いに行ける妖怪アイドル】を目指す。
秘境からの動画配信デビューの手もあったが、九里野はあえて首都・Tookio(トオキオ)へ。
堂々と標準語を話してみたいという願望を持っていたため。故郷で暮らしていた時は山奥の洞窟にこもり、標準語でのステージ挨拶練習を重ねていた。
UMAの里の伝統芸能が身についており、その踊りとヒップホップをミックスしたオリジナルパフォーマンスを得意としている。独特過ぎて大概引かれる。歌はそこそこうまい。一番の武器はキュートな笑顔。背が低いことを気にしている。
天狗の花高とアイドルユニット・♡カッパら天Good!!を結成。※ユニット名の読みは【ハートかっぱらてんぐっど】。盗む=かっぱ(カッパ)らう、と天狗をミックス。命名はマネージャー。ユニットの決め台詞は「君のハート、僕たちがカッパらってんGood!!」。ダサいと評判。
花高 クエルボ(はなたか くえるぼ)
男/19歳/長身で濃い顔イケメン/イメージ:平野紫耀さん
九里野のバイト先の同僚でアイドルユニット・♡カッパら天Good!!のメンバー。
Tookio・HOJ地区(現代日本でいう八王子市)出身。父は天狗で母はスペイン人。
クエルボはスペイン語のcuervo=カラス。烏天狗に憧れている母が命名(留学中に烏天狗を知り、のちに高尾山の天狗である花高の父と出会い結婚)。
落語家に弟子入りしたが、師匠の羽織の紐を結ぶたび鼻が師匠の股間を直撃してしまって激怒されたり、正座で頭を下げるたび床に鼻をこすって思いのほか痛かったため1か月で辞める。また、幼い頃から椅子生活のため正座が苦手でもあった。
弟子入りしたのはタダ飯が食えるのと、ハーフ顔+和装はモテそうだからという理由。というのは表向きで、本当は両親に金銭的負担をかけないため(両親は山奥でほぼ自給自足生活)。
一人っ子だが自立心が強い。芸能事務所の養成所に入る資金を稼ぐためバイト生活。
全体的にチャラい雰囲気で発言も軽いが、お笑いが好きなのは事実。幼い頃はハーフならではの悩みを笑いに変えることでクラスの人気者に。笑いは心を救う、と信じている。
ネタは超絶つまらない。主なネタは【天狗あるある】。落語家弟子時代の痛い話として「鼻先の角質だけが強化される恐怖感、わかる?」など。九里野に引かれるも「早く俺のセンスに追いつけ!」と前向きである。
九里野の夢に対する熱い思いを知り、歌って踊って笑わせられるアイドルになろう、と提案。ほぼ強引にユニット結成。花高自身は身体能力が高く歌もうまいが、かっこいいアイドルになりたい、というよりは、カッコいいお笑い芸人になりたいという願望が強い。
ネペレー・神村・ケイロン(ねぺれー・かみむら・けいろん)
男/50歳/花村より顔が濃いイケメン/イメージ:北村一輝さん
芸能事務所M&YグルーバルのCEO。MはMonster、YはYoukai。
日本人の血が混ざっているらしいが詳細不明。見た目は明らかにケンタウロス。曾祖父の時代に優秀なサラブレッドを量産し富豪となる。
潤沢な資金を生かし、幼い頃から海外を転々としていた。実家が裕福なため生きるに困らないが、世界的にモンスターと妖怪の地位を上げるべくエンターテイメント業界に進出。
本格的なSUSHIを毎日食べたい、という理由で拠点をNiponにした。社内にSUSHI屋を作るほどSUSHIが好き。スカウトした人材をそこでもてなすのも好き。
「どこぞの事務所のうまい話に乗るより、俺の背中に乗らないか?」と、返事に困る口説き文句を使う。
やたらとフレンドリー。真後ろに立たれると思わず蹴り上げたくなるのが悪い癖。
エンターテイメント業界での最終目標は、失われてしまった「MISEMONO-GOYA」を復活させること。
見た目は怪しいが、いたって健全な経営者である。バツイチ。かつての妻はうまづらと人間のハーフ。※うまづらは頭が馬で体が人間の形の妖怪。とても面倒見がよい。
鬼塚 千鳥(おにつか ちどり)
女/35歳/目力の強い美人/イメージ:ファーストサマーウイカさん
芸能事務所M&Yグローバルの社員。九里野と花高のマネージャー。牙っぽい八重歯が特徴的。父は鬼。母は人間。
かつてアイドル歌手としてデビューするも、事務所の路線に反発し退社。フリーで活動していたが現在は正体不明のシンガーソングライターとしてネットで活動。
圧倒的な歌唱力であるが歌詞の内容は自身が好きな食べ物と酒について。それなのに泣けると熱狂的なファンも存在する。M&Yに就職したのは「食っていくため」。
サディストで物言いがはっきりしている。花高のギャグには反応さえ示さない。が、心の折れない花高を根性があるヤツと思っている。九里野は【怯える小動物ならぬ小妖怪】と気に入っている。
ユニット名は酔った勢いでのこと。九里野は嫌がったが強すぎる目力で圧倒し、強引に決定を下す。酔うと可愛い一面を見せるが、調子に乗ってほめたりするとたちまちSの化身となる。
シレーナ・伊国・ペシエ(しれーな・いぐに・ぺしえ)
女/35歳/エキゾチックな美人/イメージ:高橋メアリージュンさん
神村の秘書。シングルマザーの母親(人間)に育てられる。父親はセイレーンの血を引いているらしい。詳細不明。
ハイトーンボイスの持ち主で超絶歌がうまい。本日の予定を歌で伝えるのが朝イチの業務。露出度の高い服ばかり着ている。
鬼塚とはかつて同じ事務所でユニットを組まされそうになった。互いに「無理」となり、のちに鬼塚は退社。
伊国は歌えるグラビアアイドルとして一時代を築いたのち芸能界を引退。海外留学中に神村と出会い、秘書としてスカウトされM&Yに入社。
鬼塚の歌唱力を認めており動画配信もチェックしているが素直に【いいよ】は押さない。社内で顔を合わせると衝突してしまう。
神村に恋心を抱いている。神村の前では乙女になってしまうが、社員(特に鬼塚)に知られまいと平静をよそおう。
大江 主天(おおえ しゅてん)
男/40歳/チョイ悪オヤジ風で曲者っぽい/イメージ:山田孝之さん
芸能事務所M&Yグルーバルの社員。鬼塚がアイドルの頃のマネージャーだった。父は鬼。母は鬼と人間のハーフ。額に角があり、八重歯というより牙に近い大きな歯があり、体の大きさを変化させる能力を持っている。普段は170㎝ほど。
鬼塚が芸能界を去った後、伊国をプロデュース。後に伊国に誘われM&Yに転職した。怨恨系アイドルユニット・ノロっちゃおーズを発掘。軒下アイドルだったノロっちゃおーズを「お天道さんの下でおおいに呪え!」とスカウトし、王道アイドルにひけをとらない人気者に育てた。
M&Yで一番の稼ぎ頭。厭味ったらしい口調で鬼塚を奮い立たせる。九里野と花高の存在を意識している。育ててみたいとも思っている。
酒豪。鬼塚とはたまに居酒屋で遭遇する。そういう時は必ず奢る。高飛車な伊国をからかうのが楽しみ。
藻前 タマミ(もまえ たまみ)
女/18歳/うつむき系美少女/イメージ:高橋ひかるさん
怨恨系アイドルユニット・ノロっちゃおーズのメンバー。児童養護施設で育つ。狐の尻尾が3本あることから九尾の狐の血が混ざっていると推測されている。
美少女だが常にうつむき加減。ライブの際は最前列をキープしないと顔を拝めない、とファンは必至で良番チケットを狙う。
歌声は小さく、曲調もほとんどが静かである。が、曲の合間に絶叫したり、恨むぞ恨むぞ恨むぞ、と連呼しファンを煽ったりもする。
決め台詞は「ファン辞めたらマジ恨むから」。台詞を発したあとに一瞬見せる笑顔が超絶可愛い。笑顔を向けられたファンは「呪われました」とSNSに投稿するのが通例。
グッズは【触ると死ぬかもしれない石キーホルダー】【呪われそうなお札ステッカー】など。ステッカーは1000枚に一枚の確率でサイン入り。
藤原 崇徳(ふじわら たかのり)
男/18歳/横向き系美少年/イメージ:新田真剣佑さん
怨恨系アイドルユニット・ノロっちゃおーズのメンバー。タマミと同じ施設で育つ。妖怪の特徴はないが、幼い頃から「目が合った同級生が死んだ」「声をかけられたら事故に遭う」といった噂がついてまわり、呪われた子どもと敬遠された。
タマミとは親友で戦友。ステージでは正面を見ない。正面を見ている写真もない。横顔だけでも超絶美しいため、正面を見たら死んでしまうのでは、とファンの間でささやかれている。
生みの親を探すため(呪うため)、顔が表に出る芸能界を目指す。ノロっちゃおーズというユニット名は、少しでも明るい雰囲気に、とタマミと考えたが、二人とも基本的に暗いためパフォーマンスも暗い。
タマミと違い絶叫はしない。何を言っているのかわからないほど小声でラップを刻む。ファンからは【タカ様の呪い】と呼ばれている。
6 あらすじ(第一話)&構成
アイドルを目指し上京したものの、芸能事務所もアイドルカフェの面接も惨敗の九里野。
へローワークスで職場を探し、妖怪枠が空いていたVRアミューズメントパークでアルバイトをすることに。
バイト先では、生カッパを見ることの少ない都会人からアイドル扱いされるも「これじゃないんだ……」と夢に追いつけないことを悩む日々。
ある日、休憩中に話しかけてきた花高とファミレスへ。アイドルを目指すとカッパと、お笑い芸人を目指す天狗は意気投合。
互いに夢への思いを語り合う。そして九里野は花高から、とある芸能事務所のオーディションを受けないかと誘われる。
超有名モンスター・ケンタウロスがCEOをつとめており、エンタメ妖怪界隈で話題になっているという。
九里野は外資系企業に警戒心を抱くも、花高の熱意に押され行動をともにすることを決める。
2話から【体当たりオーディション編】【上半身系上司編】【鬼マネージャー編】【軒下42結成? 編】【怨恨系アイドルは人気者編】【YOU Tuber(妖チューバー)デビュー編】など。
二人の奮闘や業界の厳しさ、人気者ライバルへの嫉妬、励ましあう姿をコミカルに描く。最終話でNipon一周アイドル修行へ旅立ち、完結
「各章の骨組みはできているんだけど、ホントにこれ、面白い?? のか……?」と若干自信が持てない状態が続いているようです。自信満々の状態になるのを待ちます……!
以上、企画掘り起こし第二弾でした。
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