水色の水槽に溺れた出来損ないの魚は



嗚呼、妖艶ではない美しさ等。


死と生を行っては着たり

なんと
もない


危うく不安定な


嗚呼、


切ない美しさ。







大丈夫、壊せる。


騙せる。




噎せる。




転び、歌い、酔い、
這いつくばって水に入り、



否、
まだ壊せる。


致死量が怖い。



生きるのは怖い。





嫌、?





ならば壊して



不安で

泣いて



喚き散らし、



不規則に笑い、



息が吐けなくなって、
また水へ浸かる。


蹴落とされて嘲笑われて


歪な美を創り出してゆく。




嗚呼、




要らない。


漠然とした目標も夢も
綺麗な未来も幸せも、



そんな
不確かなもの

要らない。




水槽を泳ぐ魚を、


幾度と泣く、無く、



鳴く。


幾度と、
幾度と、幾度と掬いあげ、


掬いあげ、ては。




水にそっと燃やせば、


ただただ、
もがき苦しむ見苦しさに
美しさをも覚えて、




僕は



ゾッとした。





嗚呼、


この世に生まれ


遊ばれてる僕等に



幾度となく似ている水槽の
この魚。


早く水へ戻して。






息が、



吸いたいんだよ。


#詩  #poem #小説 #詩的散文 #生きづらさ #詩的生活

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?