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自分の価値を信じる気持ちが捨てられないから、死ねないんだ

あと1回仕事に行ったら、退職だー!!!!!

保育士を辞めたのは7年前。「綺麗なオフィスに素敵な服装で通うOLさん」に憧れて、「パソコンの仕事」に憧れて、そこから今までずっと派遣社員とか業務委託とかばっかりやってました。

明日の出勤をもって、一時休戦です。

パソコンの仕事そのものは大好きだったし、仕事で辛いことがあっても「服装自由」は私にとってかなり大きかった。大学での4年間は保育だけに捧げてきてしまったけど、保育士を辞めたことに対しては一度も微塵も後悔したことがない。全然向いてなかったし。

でも、派遣社員とか業務委託ばっかりやってきたことに対しては激しく後悔してます。

派遣社員って、「人数」「駒」としてしか必要とされない。同じオフィスで働く正社員の人たちとは全く扱いが違う。正社員の人たちからの無茶振りにどうにかギリギリ無理して応えても「ありがとう」すら言われなかったりとか、謎のルールに縛られたりとか、どんなに仕事を頑張っても「その職場でしか通用しない知識」しかつかなくてスキルに繋がらなかったりとか……

最初は憧れの事務職ができて嬉しかったし、とりあえず派遣社員なら派遣先が合わなくても次の職場が簡単に見つかるし、あんまり不自由してませんでした。保育士よりは稼げるし、保育士よりは自由だし、そこそこ満足してました。

でもやっぱり30代になると「本当にこれでいいのかな」って気持ちが、すごく湧いてきちゃう。

20代でいろんな仕事に手を出したりバンド活動やってみたり色々いろいろ挑戦する中で、「私にはこれは向いてないみたい」「私、実はこれ苦手なんだな」「私ってこういうシチュエーションで死にそうになっちゃうんだな」っていう苦手なことばっかりが炙り出されてしまって、そうこうしているうちに年齢とともに選択肢はどんどん狭くなっていって……

あれ?って。

なんか、5年前10年前は沢山ありすぎて迷ってた道が、全然残り少なくなってる。(5年前10年前は髪の毛が多すぎてまとまらなくて悩んでたけど、知らないうちに毛の細さとか抜けやすさに悩みがシフトしてた感じとすごく似てる。)

あれもダメだった、これもダメだった。
あれがダメだったからこっちを試してみたけど、結局こっちもダメだった。

10個見えてた選択肢のうち、8個くらい試してみたけど全部頓挫しちゃった。あと2個しかないけどそれもまたダメだったらもう完全に終わりだよね……



私は学生時代の適職診断で「芸術家」みたいなわけわかんない職業しか提案されなかったタイプの人間なので、あー普通の社会人にはなれないんだろうな、と思って音楽とか色々頑張ってみたけど結局音楽では大挫折を味わって、音楽に関しては「消費者側」に戻ることがもうできなくて、コンビニでかかっている有線が妙に妬ましくて泣きながら帰ったりすることも未だにあります。

Adoみたいな人が世の中にひとりでも存在するならば私の歌声なんて何の価値もないし、角野隼人さんみたいな人がいるなら私がピアノを弾く必要性なんか1ミリもないし、あいみょんみたいな歌詞を書ける人がいるなら、いくら私が病んだ経験を形にしたって何の意味もない。チャラン・ポ・ランタンみたいなマルチな才能の持ち主がいるなら、私がアコーディオン弾いたって絵を描いてみたって何にもならない。


そういう気持ちが根底にあるので、普通の人がみんな普通に持っているような「自分の能力を発揮したい欲求」「人の役に立ちたい欲求」みたいな本来無害な欲求が、私の頭の中で揉みくちゃにされて熟成されてドロドロに汚染されてとんでもないモンスター (おまえはこの世に必要ない!おまえは存在しなくてもいい人間だ!と絶えず脅してくるモンスター) に化けてしまっている感じがします。


このまえFacebookで偶然見てしまった「懐かしい番組のあのシーン!」みたいなアカウント?で、AKBの子たちが「AKBのメンバーじゃなくてよかった (比べられたり自分の人気が落ちたりするから) と密かに思っているアイドルランキング」的な動画が投稿されてて。

「橋本環奈ちゃん、AKB全員を足してもかなわない存在」とか言われてました。それを見た私は無性に死にたくなってしまいました。

だって、ひとりひとりが輝いてるAKBですよ!?その子たち全員足してもかなわないの!??

そんな絶対的な存在が世の中にひとりでもいるなら私いらないじゃんって。社会の役に立つでもなく、秀でたものを持っているわけでもなく、こんなグシャグシャのモンスターを頭に飼っているだけの無価値な人間、死んだって別にいいじゃん!!!!!生きてても惨めになるだけだよ!!!!!!みたいな気持ちでいっぱいになってしまいました。

「人間、自分の生きる意味とか存在価値とかを感じられなくなる時が一番苦しいんだ」って聞いたことがあるんですが、私の日常は少しの刺激を受けただけでもその手の苦しみが爆発してしまうから「死にたい」のハードルがものすごく低いんですよね。ただの自意識過剰だっていうのはわかるし、馬鹿げた考えだっていうのもわかる。わかるけど……どうにもコントロールできないんです。「無理!死のう!」ってなっちゃうんですよ。



あー、派遣の話からすごく逸れてしまった。

なんで派遣で後悔してるかっていうと、日本の派遣社員は自分の価値を感じにくいんです。いらなくなったらポイだし、自分はここのメンバーなんだ!と思えるような安心できる職場 (ホーム的な) もない。どこにも定住できない流浪の民なんですよね。

上司から期待されて育てられることもなければ、チームの一員として「欠かせない人」になることもない。最終出勤日もただの普通の日、花束とか色紙とかそんなのは夢物語です。あと、ボーナスだって夢物語です。もらったことねえよ。

書いてて悲しくなってきた、まぁイマドキは正社員もあんまり変わらないのかもしれないけど……希望がないよぉ……

すごく華やかな存在になるのは無理でも、会社の中でもいいから必要とされたい。必要とされたいんだよ……ずっとずっと心の中で強く願ってたのになかなか叶わなかった願いです。



でね、東京から必要とされなかった私は8月から別の場所で暮らすのですが。

この前8月から住む家を決めるべく内見に行ったら、不動産屋さんも彼のご両親も口を揃えて「よく山口県に越してくる決心をしたね!??」ってめちゃくちゃびっくりしてたんですよ。

私からすれば「東京という地獄から救い出していただいて、本当に感謝しかないですありがとうございます!!!!!!」という気持ち100%なので、そんなにびっくりされると思ってなかった。

だって私がどうしても引っ越したかったんだもん。そりゃ東京ってなんでもあるし、車なくても暮らせるし便利だし、いろんな出会いもあるだろうけどさ。


私は山口県で数週間過ごしたことが何度かあって「こっちのほうが絶対に私には合う」「東京にいると死にたくなるけど、山口にいる間は死にたくならない」って思ってた。

東京はどこに行っても周りの人数がものっっっすごく多いから、その中で生き残るには何か突出したものを持ってないといけない感じがあった。人数が多い分、人混みの中に紛れているとひとりひとりの価値がものすごく薄まるような感じがしていたし、「周りが上位互換だらけで死にたい。こんな大人数の中、私ひとりが消えたって誰も気付かないし誰も困らないでしょ」ってずっと思ってたんですよね。


まぁそれが東京特有のものなのかどうかはわからないんだけど……そうね。

私が多くの人が群がる東京よりも山口県に心から魅力を感じて「住みたい!」って思ったように、そういう価値を自分にも見つけてあげられたらいいなって思いました。

すんげぇぇぇハイレベルなルックスとか超絶技巧すぎる演奏技術とか、どんな会社にも採用されちゃうくらいのスキルとか資格とか、そういうのを持っててキラキラしてる人につい目が行ってしまうのだけど。

なんでもあって華やかで色んな人から憧れられる東京だって、誰もが居心地よく感じるわけじゃない。キラキラした世界にいると死にたくなっちゃう人だっているから、そういう人が無理せずに暮らせる場所みたいな人を目指せたらいいのかな。

(自分と県を同列にしちゃって申し訳ないです、なんかふと「そっかーー」って思ったもので……)



衝動的にドワァァァーーーって書いちゃったので、だいぶ意味わからん文章ですみません。

とりあえず明日行けば今の現場とはお別れだ!!!!!5ヶ月間すんんんんごく辛かったから本当にうれしい!!!!;;

30年以上生きてきてまだ「自分の価値がうんたらかんたら……」のレベルから抜け出せる気配すらないけど、東京では伸びなかった芽が山口では伸びてくれるといいなと思っています。


東京での生活もあと1週間だーーーーー!!!!


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