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頭が作り出す不安

ある日の夜中、留学中の長男と電話をしていたら途中で切れてしまい、その後に送ったラインも既読にならず、先日スペインで強盗に遭った日本人YouTuber のニュースを観たせいか、色々な状況が頭に浮かんできた。近くのタコス屋に行く途中だと言っていたけど、事件や事故に巻き込まれたのではないだろうか?誘拐されていたらどうしよう?等、よくない妄想で頭がいっぱいになってしまった。湧いてきた不安を解消しようと、最近購入した煩悩カードを引いてみると、「あなたは今些細なことを気にしすぎている」と出た。あまりにもドンピシャリなメッセージ。それでも心配はおさまらず、気晴らしに愛犬のお腹に手を当ててみる。そばにいた長女が「私もやってみたい」と言うので、アムリタの箇所に手を当ててみるも、長女が触れると振動は止まってしまう。愛犬は私達のやりとりをチラッと横見して「いつものこと」と、再び眠りについた。そうこうしているうちに、頭の中で作り出された「長男、強盗に遭遇」や「長男、誘拐」という想像上の物語はおさまり、「買い物の途中だから電話に出るのがめんどくさくなったのだろう」に着地した。「大丈夫」ということがお腹でわかると、頭には惑わされなくなる。
翌日の早朝(と言っても留学先は8時)に再び連絡をすると、眠たそうな声で「何?」とひと言。無事を確認できてひと安心。振り返ると、彼の思春期とか反抗期の頃も私はよく眠れなかった。夫は「そのうち帰ってくる」とまったく気にせず爆睡。リビングで帰りを待っている私に、次男がやってきて「遊んでいるだけで死なないからもう寝よう」と声をかけてくれたっけ。かわいい子の旅は私の寿命を縮める。
昔は毎日3~4名様のタイ古式マッサージをやっていた。ということは、私はそれだけ頭の中の忙しさを鎮める必要があったのだろう。「1日1名様のご予約がベストですよ」と師匠は言っていたけど、その言葉の意味が今はよくわかる。けれど、それでは仕事としては成り立たない。さて、どうしたものか?人生の謎解きはまだまだ続く。

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