好きなことを仕事にする

〇〇好きじゃなくても〇〇業界で働けるのか?

社員として働いている会社が、新たに社員募集を始めました。いままで縁故入社、インターン→入社予定しなかなったので新たな取り組みです。
代表が募集要項をまとめたのですが、
・リモートワーク推奨
・フレックスタイム制(月160時間以内で個人が勤務時間を調整)
が良かったようで、友達2名から軽い問い合わせがありました。
舞台業界に限らず、ビジネス経験2年以上あれば応募できるのもあって、1人はファインアート系のアーティストで会社勤めをしている子。もう1人はSEとして働いているママで、特にいままで舞台含むアート系に興味あるとは聞いたことのない友人でした。

1人目の子はさておき、2人目のSEママに関して、
・他業界から見てもわが社の働き方改革が魅力的に映るのは嬉しいな
・他業界からも人材が入ってきて舞台業界の底上げできるといいな

と思った反面、
・舞台(アート系)好きじゃなくてもできるのかな…
と思ったのも正直なところです。

わたしの友人は本当に優秀なので、もちろん”働ける”し、もし入ったら会社にとって良い”労働力”になるに違いないのですが、やはりメインでやっている舞台芸術のプロダクションハウス的な役割の部分で”やりがい”的なことが無くてもできるものなのだろうか…?逆に言うと、わたしの大事な友達を、そんな”やりがい”のないところで働かせてしまっていいのだろうか?
もしくは、ママ業が大変なうちだけうちの会社で働いて、それを踏台にノウハウを学んで、別の業界で働くのを目標にするのもとても良いと思うけど、それにしても舞台芸術界って逆に言うとすごく世界が狭くて、業界構造が個人単位だったりするから覚えることも多々あったりして、遠回りになるのではないだろうか?
などなど、かなりモヤモヤしたし、色々と考えさせられました。

わたしはおそらく、制作をやっている人の中ではあまり現存の舞台芸術そのものへの興味の度合いは低いのですが、それでもやっぱり、モダンバレエを習い、狂言にはまり、キャラメルボックスの演目をやり、舞台フェスティバルでインターンをしてきたような小学校~大学時代を過ごしてきている程度には、舞台芸術に”ゆかり”みたいなものがあるし、だからこそこの業界をフィールドにできているんだと思うのです。私の場合は好きというより必然性みたいなものですが。

いろいろ考えた結果、基本方針として、”幸せになりたい→お金が必要→働く”という因果が根本にあるので、”幸せになるために働くんだから、やってて幸せなことやりなよ!!”という三段論法がわたしの中にあるんだな、というのが分かりました。

ちなみに、今思い返すと、SEママは大学時代に東南アジアに1年もインターンしに行ったりしていた強者で、そういう国際交流的なアプローチから舞台芸術に絡んでいくのももしかしたら良いかもしれないな、と思っています。
むしろその程度の引っ掛かりでもいいから、この業界に対する”やりがい”を見つけてほしい、そんな気持ちです。

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