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NOPEを観た

Nope!(ありえない!)と言う意味と「not on planet earth(地球にいない)」という二つの意味があるタイトルらしい。


ジョーダン・ピール監督なので、ただよ地球外生命体物にならないだろうと思っていたが、ありそうでなかった設定で驚かされた。

視点は兄弟と近くにいる人々

この監督がホラーやSFという人知を超えた話を作っているのに親近感があるのは、視点がマクロだからだろうと思う。

私が好きな監督にシャマランがいが、彼は世界規模の話もある家族の視点で語ることがあり、それがシュールで面白い。
それが顕著に現れてるのが「サイン」だと思う。

ノープも兄弟の視点で語られていく。
ジョーダン・ピールらしく黒人差別についても描いていくし、職業差別、動物虐待という点においても描いていくが、どうにもSF設定で霞みがち。

コントロールしようと思うな

この映画では、人が他人や動物を思い通りにしようとする様が描かれ、その結果悪いことが起こるようになっている。

目を観ることは威嚇になり、怖がらせると共に意思を感じさせる。

威圧や征服の意味でもある行為が、死へと繋がるところがこの監督らしい。

人とは違うことを恐れることが差別意識に繋がっていることをとことん描こうとする姿勢は変わらず、それが魅力なのだろう。

もしかしたら、監督はそれが魅力になっている時点で悲しいことだと思っているのかもしれないけど。

作品としては、人を選ぶけど金のかかった深夜ドラマと思ってみてれば楽しめるので是非。

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