マナー

自分の中では当たり前なので、わりと本気で理解に苦しむのだけれど、マナーを知らない人って案外多いのかもしれない。
今日東京でとある展覧会に行って感じた。

その展覧会では、基本的に写真撮影が禁止、許可されているエリアでも、床に引かれている線の外側から、”風景として”撮っていいですよ、というルールだった。

入場前にも説明があったし、色んなところに表示もあった、エリアごとにスタッフの方もいた。
それなのに。

今日は最終日ということもあって、とんでもない混雑で、入場まで90分待ち、みたいな状態だった。
当然会場内も人だらけで、頑張ってスペースを維持しないと全く作品が見えない感じだった。

そんな混雑のせいもあってか、なぜかスマホで作品の写真を撮りまくる人がかなりいた。音の出ないカメラアプリを使っている人も多く、びっくりした。
撮影可能エリアでも、”風景として”とスタッフさんがひっきりなしに言っているのに、引かれた線の思いっきり内側で、作品に触れてしまうんじゃないかというくらいの距離で撮影しまくるツワモノたち。すごいな。ある意味尊敬する。

そういう人たちに限って、作品を目で見ることをせずに、撮ったら満足してすぐに次に行ってしまうようだった。

こんなに長時間並んでまで、したいことがそれですか?という感じ。
どういう気持ちでここに来て、どういう気持ちで撮影するんだろう。
すごく不思議に思えてしまう。
見たい人が見えないくらいにスマホを近づけて撮るので、よっぽど注意しようかとも思ったけれど、何せ酷い混み具合だったので、ゴタゴタを起こすと迷惑かなあと思い、しなかった。
せめてこれをSNSに載せたりしないことを願うばかりだ。

他にも、持ち物や発言からおそらく美大生であろう、作品の真ん前でそこそこの声量で延々と持論を展開する人や、触れるなと書いてある展示に平気で触れる人、明らかに作品に対して肯定的でない発言を大声で繰り返すカップルなどなど、本当に様々な人がいた。
気になってしまってあまり集中できなかった。

スタッフ側もここまで混雑するとは予想していなかった様子だったので、とても大変そうだった。

暗黙の了解的なマナーはともかく、注意されたこと、説明されたルールくらいは、守るのが普通で、当たり前のことだと思っていた。
混雑する展覧会という、慣れない状況で、そういうことができない人たちが意外にも多いことを知り、驚愕してしまった。

色々なことが便利になると、こういう問題が起きるのは仕方がないのだろうか。

今日はもう疲れてしまってここから考えを展開させたりはできないので、とりあえず感じたことをそのまま書いた。

展覧会自体に関しては、すごく楽しかったし、新たな発見もたくさんあって良かった。
私はもともと今回の内容が好きで見に来ていたので、上記のような人たちのおかげで余計なことをたくさん考えながら見る羽目になったのが残念というか悔しかった、という話。


#日記 #展覧会 #美術館 #マナー #モラル

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