孤独の海

あなたが幸せでいるために私に何ができるの
焦がれて願う熱情は背中を足を揺さぶる

忽然と広すぎる海原にひとり立ち尽くし
翼のカタチをした骨が軋む 空-カラ-の声

幼い寂しさ 散らばる雫
波音も裂いて響け

嗚呼 ひとりにしないでください

どんな離れたくても結局あなたと繋がっているの
あなたの幸せは笑顔は私も幸せだから

泣き出したくなるほどに果てしのないこの世界の下
守りたいと願う あなた以外知らない

求めなさいって? 扉はどこにある?
迷いこむ虚無に 叫ぶ

嗚呼 ひとりにしないでほしいと

足のつかない海 漂い続け
行場のない孤独だけ絡みつづく

わかりたくない終わり いつか訪れる宿命だけど
喪いたくない その先の孤独に怯えている

あなたが幸せだった想い出を今残してたいの
断ち切れないつながりを抱きしめきると決めて

ねえ いま しあわせですか?
笑えているでしょうか?
足のつく岸辺へとゆけますか?

嗚呼 もうこの手伸ばしていいでしょう




©2016  緋月 燈

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