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緋月 燈
2016年4月13日 14:24
大気に孕まれた水が空気の境を這い出してくる寸前空があついねずみ色を帯びるきっともう涙腺は限界なんだそれでも泣けない君の背を風があたたかく撫でてゆく生温い風はヒトの不快指数を上げるけど赤ん坊が泣くのは当然のように悲しみを抱えきれない涙が産声をあげるのだって当然じゃないか涙を拭ったりなんてしなくていいよただ 今は泣けばいいよ寄り添う腕はそこにあるからたくさんのものを見
2016年4月11日 22:24
流されてゆく自分流れてゆく時間さらさら さらさら・・・・・・音も立てずに――今何が見えているの?こたえようとして思い知る一瞬前のことを思い出せない言われなければ忘れたことすら忘れたまま何も残せずにいた、と空恐ろしくなる自分も、時間も、街も、みんな流れゆくことに慣れすぎたの?私が見ているもの見えているものが、見ているもの立ち止まってみないとわからない自分の記憶