【東京タワー】リリー・フランキー
今回読んだ本はリリー・フランキーさんの作品。
以前ドラマで観たことがありますが原作を読むのは初めてです。
『母親の愛』をテーマにした物語。
ストーリー
主人公のボクは暴れん坊のオトンとその家族とオカンと暮らしていた。
しかしオカンはボクが4歳になる頃にボクを連れてこの家から出て行った。
その後、オカンの故郷である福岡の田舎に行くのだがオトンとは離婚はせずここから別居生活が始まった。
15歳になったボクは高校入学と同時にオカンと離れ一人暮らしを始める。
高校卒業間近になっても進路を真面目に考えていなかったボクだがひとつだけ決めていることがあった。
それは「東京に行くこと」だった。
東京の大学に無事合格し東京に行くことになったのだが次第にオカンのことを考えることも気にすることも減っていく・・・
感想
この作品は子供への愛、母親への愛を綴ったリリー・フランキーさんの自伝小説です。
リリーさんのお母さんはいつも自分のことを犠牲にしてでもリリーさんのことを守りリリーさんの選んだ道を反対せずいつでも応援してくれる。
人生のすべてをリリーさんに捧げた人。
この小説を読んで2人がお互いを思いやる気持ちがとても伝わります。
小説の中で心に残った言葉があります。
『世の中に、様々な想いがあっても、親が子を想うこと以上の想いはない。』
『どれだけ親孝行をしてあげたとしても、いずれ、きっと後悔するでしょう。あぁ、あれも、これも、してあげればよかったと。』
この言葉はとても心に響きました。
私も母とは毎日のように連絡をとり頻繁に会っていますが、それが当たり前だと思っていて心のどこかでずっとこれが続くと思っていました。
しかしこの作品を読んで時間は無限ではないことが改めて分かりました。
私は母のことが大好きなので後悔することがないように、もっと母との時間や会話を大切にしようと思いました。
そして大切だということをもっと言葉に出して伝えようと思えた一冊です。
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