N83:過去は引きずるな

こんな実験があります。
被験者を2つに分け、Aのグループに花瓶をプレゼントします。Bのグループには同じ花瓶を見せるだけであげません。
その上で、「花瓶に値段をつけてください」と指示すると、Aのグループの方が高い値段をつけました。

このことから何がわかるのかというと、
人間には、自分が持っているものに対して大きな価値を感じる、という性質があるということがわかります。

つい過去を引きずってしまう原因はここにあります。
そこに価値があるような気がしてしまって、捨てづらいということです。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」は、
「人間は、利得よりも損失の方を大きく感じる」ことを明らかにしています。
だから、1万円もらう喜びと、1万円を失う悲しみでは、後者の方が大きいのです。
これも、人が過去を捨てられない理由の一つでしょう。

進学、就職、転職など、人生のステージが変わった時に、せっかく手に入れた新しい環境を活かせない人がいます。
もっと悪いと、新しい環境に適応障害を起こして心身のバランスを崩してしまうこともあります。
それは、過去をスムーズに捨てることができていないせいです。

私的に例えるなら、両手にいっぱいの荷物を抱えている状態で、新しい荷物を持つようなものです。
これじゃあもちろん持てませんよね。
逆に、引越しのたびに家具を全部捨てたり、人にあげてしまうようなタイプの人もいます。
こういう人はなぜモノに執着しないのかというと、新しい出会いが欲しいからです。

モノでも過去でも同じです。
基本的には、捨てて困るなんてないと、私は考えています。
必要ならまた手に入れればいい、
この考え方がポジティブな人生を送るためには必要なのです。

恋愛において過去を引きずってしまう理由は非常に簡単で、きちんと感情を処理していないからです。
失恋した時には悲しみたいだけ悲しむことが、引きずらないコツです。
実は、失恋を引きずるのは、一般に思われている以上に危険なことです。

「ハートブレイク症候群」をご存知でしょうか?
失恋することによって、心臓の細胞が実際に傷ついてしまうという病気です。
失恋して心臓の細胞が傷ついた時、女性はよく友人と会って話を聞いてもらいます。
会話をすることで自分が誰かとつながっているという感覚を待つと、
「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌されます。

オキシトシンには心臓の細胞の修復作用があるので、文字通り傷心を癒してくれるのです。
これに対して、男性は失恋すると自分の殻に閉じこもりがちです。
女性の方が心臓疾患が少なく、平均寿命も長いのは、この行動に理由があるのかもしれません。

過去のことは過去に置いてきてしまいましょう。
変えることのない過去を引きずって生きるのは、
なんの役にも立たない重い荷物を引きずって旅をするのと同じくらいに愚かです。

旅と同じように身軽に行きませんか?
必要なものは必要になった時にまた手に入れればいいのです。
捨てて困る過去なんてないのですから。


今回は発売中のnoteのコンテンツの中身を一部抜粋して配信しました。

金満兄さんの稼ぐ思考、生き方が知りたいという方は、ぜひご覧になってください。 

https://note.com/luna_jap/n/n0271d6198355

https://note.com/luna_jap/n/nebdecc01889c

https://note.com/luna_jap/n/n72627788ffa4

https://note.com/luna_jap/n/n43a2c55a4424

https://note.com/luna_jap/n/n377c37dc0eb5

https://note.com/luna_jap/n/ne2cb0d21cfb8


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