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PENGUINと過ごす夏

penguigo(太っちょ)というスペイン語から、penguinになった説。
なんだか、可愛いらしい。

どうしても、このペンギンが欲しくて、伊勢丹に急いだのは7月の末だった。

新宿伊勢丹で、鋳金家・本山ひろ子さんの展示販売があると知り、楽しみだった。
本山ひろ子さんは、以前お世話になっていた美術予備校で教えておられた。
当日は、突然行ったのでお会いできなかったが、あとでメッセージをいただいた。
益々、素敵な活動をされているようで、嬉しくなった。
瀬戸内国際芸術祭2022に「装う神様」を出される。


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このシリーズには、お花や鶏もあり、下の台も艶のあるもの、ないもの、青や黄色、白と選べる。

私は、氷の上で佇むこの子を連れ帰った。
側にいてくれると涼やかであり、抜群の存在感である。

大きな作品も小さな作品もお作りになるのだが、両手に包み込めるサイズの作品は、いつか手に入れたいと思っていたのだ。

この子は、ファーストペンギン(the first penguin)のように、飛び込む頃合いを待っているみたいだ。

群れで行動するペンギンのうち、魚を捕るために一番最初に海に飛び込む勇気あるペンギンのことを、ファーストペンギンというが、そこから転じて、ベンチャー精神あふれる起業家や、必要以上にリスクを恐れずに新しい挑戦をする姿勢を表す。

海には天敵がいたり、荒波に流される危険もあるが、より多くの魚を得るために、恐怖と迷いのジレンマに打ち勝ったペンギンが、先陣を切って崖から海に飛び込むのだ。

勇気あるペンギンだという設定にしている。

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角度を変えると、「さぁ!」という気合が見えるのだ。

なんといっても、この脚の作りが好きである。

「いくつになっても、守りに入るのはつまらないなぁ!」
と言ったら、友人は
「そう思うけどね。でも、そうでない人の方が多いんじゃないかな。安全に生きたい人もいる。」

好奇心を持って旅するみたいに年齢を重ねられたら素敵だと思う。
次のステージに飛び込んでみる勇気。
このペンギンをみていると、わくわくする。

本山さんのお仕事も仕事場も、こんな風に素敵だ。
是非、ご覧ください。
鶏さんたちは、夕方になるとちゃんとおうちに帰る良い子だ。
フィルムは、当時、生徒として予備校に通われていたいずみさんが撮っている。




書くこと、描くことを続けていきたいと思います。