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最後のピアノレッスン

下の子はピアノを年中さんから始め、昨日まで習っておりました。かれこれ、約14年間。習い始めのころは、ここまで続くとは思いませんでした。

上の子の友達のママということもあり、下の子も通いやすかったこともあると思います。

ピアノのおもちゃでよく遊んでいたので、「ピアノ習いたい?」と聞いたら、「習いたい」と返してくれた。でも、本当に習いたいのかなと様子を伺ってしばらく後、「ピアノ習いたい~」と言ってきたので、ではまずは見学か体験をと、友人に相談しました。

結局、見学後に体験させてもらった記憶があり、習うことになりました。

ピアノを買うのはまだ早いとキーボードで練習し、程なくして電子ピアノを購入しました。

小学2年生くらいまでは、家ではほとんど練習せず、レッスンで初見ということもしばしば。言っても言っても練習してくれず、ピアノのレッスンがある日も、直前まで友達と遊ぶ始末。何度辞めさせたいと思ったことか。

2回ほど「ピアノ辞めてもいいよ」みたいなことを言ったことがあります。「全然練習しないなら、やる気が見えないんだけど」と。「辞めない」と怒って返事を返すのでしたが。

先生にも練習しないでごめんなさいと伝えたとき、本格的にピアノを習っていなかったこともあり、「初見でもいいけれど、なかなか好きな曲弾けないよ。」と下の子に話してくれました。

そこでようやく目が覚めると思いきや、全然で…。
それでもたまにピアノを練習してはくれるようになりました。ピアノが好きだけれど、家で弾くことは嫌らしい。周りに誰か見ているからだろうか。そんな風にも捉えるようになり、そっと見守ることにしました。

やがて小学校4生頃、電子ピアノに内蔵してあるドビュッシーの「亜麻色の髪」を聞いてから、この曲弾きたいというようになりました。

急にピアノに向かう時間が増え、途中で上の子も習い、ますますピアノが好きになったようでした。そこで、ようやくアップライトピアノ買ってあげようかなと思うようになりました。

諸事情があり、実際に購入したのは少しあとです。
小学校6年生の頃には、ピアノを習っている子としても知られるようになり、伴奏でお手伝いすることもありました。

中学に入り、周りが部活などで皆が習い事を辞めていくなか、スイミングは辞めてもピアノは続けました。新たな習い事を始めても通っていました。

ピアノの先生も、中学生の事情を分かってくれる方で、月に2回ほどのレッスンでも快く、下の子を迎えてくれました。

学校の合唱コンクールの伴奏では、反対にレッスン回数を増やしてくれたり、本番を観に来て頂いたりしました。

そんなこんなで、すっかり甘えて来たのです。

昨日、最後のレッスンを迎えたのですが、感慨深くて、14年という月日が長くて、昔の話はせず、将来の話について3人で話して終わりました。

今では、ピアノを弾くことが日常生活の一部となり、癒しともなっているのですが、温かく見守ってくださった先生のお陰であると、つくづく思った日でした。

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