吐露

孤独が好きなんです。
みんな嫌いなんです。
入って来ないでね。
近付かないでね。
壊れてしまうから。


私の中から
ドロドロに溶けて
落ちていく。
鏡の中でも
上手く笑えない。
無様だね。


この人
くしゃっと笑うんだ。
私の前でも
笑ってほしいな。

磨いても磨いても
光らない、私。
ゴミだから。
意味ないよ、そんなの。


あの駅に停まると
フラッシュバックする。
ホームで線路を
ぼんやり見てた
死にそうな顔。


大切にしてたのに
あっけなく終わって
憎んでさえいて。
自分の事が
可愛いんだね、結局。

好きだったな。
あの髪の毛。
コート。
時々合う目。
夜道。
声。


傷付くのが
当たり前になってて、
どれが傷なのか
解らない。
骨なのか心臓なのか。
どれが痛み？


捨てられたと
思っていたけど、
捨てたのは
私だったんだね。

苦しみの中でしか
生まれない物がある。
知ってるでしょ？
あなたもいた。
あそこにいた。


慣れないな。
あなたの隣。
全部打ち明けたくなる。
しないけど、絶対に。


私の言葉は
寂しくしてる誰かに
そっと話す為の物。