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閑話

沢山失敗して人間になるのなら。もう失敗したくないって思うんだよ。


あの夜の事、あなたは覚えてないと思う。私は宝物の様に抱き締めてる。


私はゴミだから。いつか捨てられる。そればかり考えてる。要らないんだよ。


駅まで走った。治療室の前。手にはカメラだけ。タクシーの中、少し泣いた。


嫌いが増えてく。好きが減ってく。不安と憂鬱がもくもく。晴れないや、心。


もう誰も信じたくない。誰も入って来ないで。そんな夜もある。あるよね?


散々な日々を愛せる様に。間違えてもやり直せる様に。あの人との約束。


あなたの声を聴いていれば。私は私でいられた。明日も怖くなかった。


透明人間になりたい。透き通って、そのまま消えてしまいたい。ここから。



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