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「色味・機能・コンパクトさ」、撮りたい瞬間を逃さない。そんなカメラをフリーランスフォトグラファーが解説!

こんにちは。フォトグラファーのしふぉん(@shiifoncake)です。

東京を拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動しており、様々なジャンルを撮影する中でも一貫して「誰が見ても気持ちのいい写真」をテーマに、構図や色にこだわりを持って撮影しています。

2021年には初の写真集『白日夢』を出版させて頂きました。

今回は、撮影することが特に多いシティースケープ撮影におけるLUMIXの使用感と、色作りについてお話しします。

シティースケープ撮影における私がカメラに求める条件

皆さんがシティースケープと聞いてイメージする写真はどのような写真でしょうか?

三脚を使用して構図をきっちりと定め撮影された写真?または、シティースケープの和訳「都市景観」を含んだ写真全般?それぞれの解釈があるでしょう。

私が現在撮影している写真は三脚を使用してきっちりと撮影するというよりも、スナップ要素を含んだものがメインになっています。

というのも、写真を始めた時こそ三脚を持ち歩き回っていましたが、大きさや重量がネックとなり徐々にスナップ的に撮影することが増えていったのです。

そんな私が今シティースケープ撮影でカメラに求める条件、それは「手ぶれ補正が効くこと」、「データが扱いやすいこと」、「色作りのしやすさ」の3点です。

この3点においてLUMIXがどのように応えてくれたか、それぞれ詳しく解説していきます。

手持ちで軽い夜景撮影を行うことができる

私がメインで使用した「LUMIX S5+LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」の組み合わせでは、5軸のボディ内手ブレ補正(B.I.S.)に加えレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)が効くこともあり、手持ちでの夜景撮影も手軽に楽しむことができました。

実際に作例を見てみましょう。まずは、都内で撮影したこちらの写真。

f5.6,1/5秒,iso100

日の入直後の暗くなってきて手ブレしやすいブルーアワーの時間に、建設中の高層ビルと満月を写した写真です。

これも手持ちでシャッタースピードは1/5とスローシャッターでしたが、月やクレーンがブレることなく撮影できました。

拡大した写真

また、シティースケープではありませんが、ギリギリまでシャッタースピードを遅くして撮影してみた下の写真は、夜真っ暗な中でライトアップされた日本庭園を撮影しました。

f4,1/3秒,iso1250

足元が殆ど見えないほど暗くて三脚も持っていない状況での撮影です。手持ちでシャッタースピードは1/3での撮影であったものの、強力な手ぶれ補正により手ぶれすることなく撮ることができました。

拡大した写真

シティースケープ撮影では三脚使用禁止の場所もあり、三脚を使用できたとしても撮影する構図が限られてしまったり機動力が落ちるということも少なくはありません。

強力な手ぶれ補正は、暗い時間のシティースケープ撮影だけでなく、夕方〜夜のスナップでも力を発揮してくれます。

次に夜のスナップ撮影の作例を見てみましょう。

f4.5,1/25秒,iso1600

夜に路地と高架上を通る電車を、焦点距離53mmで撮影した1枚です。

一般的に手ぶれしにくいとされるシャッタースピードは「1/(焦点距離)秒」と言われていますが、手ぶれすることなく1/25秒で撮影することができたことで、電車を少し流し躍動感を加えることができました。

カメラとレンズのみで手軽に夜の撮影を乗り切ることのできるLUMIX S5は、私のようなシティースケープや夜のスナップを撮影したいけどあまり荷物を持ち歩きたくないという方にとって、とても魅力的なカメラでしょう。

撮って出しの完成度とデータの扱いやすさ

撮影枚数が多いシティースケープにおいて、編集時の撮影データの扱いやすさはとても大事になってきます。

LUMIX S5を初めて使用した時の第一印象は「撮って出しでも十分綺麗」でした。というのも、LUMIX S5では撮影中背面モニターで確認した段階から画が美しくモチベーションが上がるのはもちろん、実際に取り込んでみた時も、LUMIX特有の透明感があり雰囲気のある1枚として仕上がっているように感じました。

実際に編集に取り掛かってみるとデータの取り扱いやすさに驚きました。実際のデータを見ていきましょう。

水平垂直の修正とトリミングのみ

トリミング修正のみを行った撮って出しの写真です。現実を忠実に写しながらも、とても透明感と質感のある完成形に近い状態で、癖のない仕上がりになっています。

カラーミキサーのブルーの色相とサイドのみ下げたもの

続いてこちらがカラーミキサーのみ調整した写真です。他の項目は編集しただけですが、理想とする完成形にかなり近づきました。

完成

最終的に基本補正やトーンカーブを調整したものです。1つ前の段階と比べてもかなり近い状態であることがわかると思います。少ない編集で済むのは写真を仕事にしているものとしてはとても助かります。

LUMIX S5は透明感と質感の美しい描写をしてくれ、最小限の編集で完成形に持っていくことのできる写真を生み出すカメラだと言えるでしょう。

しかし、クリエイターとして自分の作品を作る際には理想とする色作りがしやすくなければなりません。

自分の世界観を作る色作り

撮った段階で既に雰囲気がよく完成形に近い画が出てくるカメラは、その分撮影後の編集で"自分の理想とする画に近付けるのが難しい"というイメージがこれまではありました。

しかし、LUMIX S5で撮影したデータは、先程話したように撮って出しの段階で自然な完成形に近いものでありながらも、RAWデータの癖が少なく自由に世界観を作りやすくなっています。

シティースケープを撮影される方の中には、朝焼けや夕焼けを狙って撮影するという方も多いのではないでしょうか?私も綺麗なグラデーションに染まった空が大好きで、夕焼けを狙って撮影することがよくあります。

カメラによってはグラデーションの階調が綺麗に出なかったり、見たままの空の色が出ず誇張された画がでたりすることもあるかと思います。

ですが、LUMIX S5ではこのような悩みが解決されました。

実際に作例を見ながら説明していきます。

元画像
編集後

LUMIX S5は目で見たままの状態をそのまま美しい階調で写してくれるので、夕焼け空が不自然に写るということがありません。

私は夕焼け空をパステル調に仕上げることがよくあるのですが、不自然な色が乗ってしまっていると理想の色を作るために要らない要素を取り除くステップが必要になってしまいます。LUMIX S5は殆ど要らない要素を取り除く必要がないため、簡単に自分の出したい色を表現しやすくなっています。

LUMIX S5は見たものを見たまま写し出し、自分の世界観を作る手助けをしてくれるカメラです。

撮りたい瞬間を見たまま写し出してくれるカメラ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

私が考えるシティースケープにおけるLUMIX S5の魅力は「夜の撮影が手軽にできること」と「扱いやすいデータであること」です。

手軽に夜間の撮影を楽しむことができ、見たままの色やグラデーションを写し出し、色作りがここまで容易にできるLUMIX S5はシティースケープ撮影に向いているのではないでしょうか。

ぜひLUMIX S5を使って、シティースケープ撮影に挑戦してみてください!

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