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積読のすゝめ

明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ、宜しくお願い致します。

昨年は改めて自分の考えと向き合う機会が多く、人の文章に触れる機会も増えた気がします。
今年はなるべく更新していけるように頑張りたいと思います。

毎年1月1日は、今年の目標を決めてノートに記すことにしていて、今年も例年通り書いてみました。
実はここ数年、積読をやめることを目標としてきました。本が好きなので、気になるとすぐに買ってしまうのですが、積読してしまうことが多く、その癖を直そうと思っていました。なんだか辛抱強さがない人間みたいで恥ずかしいと思ったからです。
しかし、毎年年末に振り返ってみると、その目標が果たされることは残念ながらありませんでした。

私が積読に至る理由は主に以下です。

①なんだが読書意欲の高い日に良かれと思って購入してみたが、読んでみたら内容が難しくて頭に入ってこなかった。

②人に勧められて、もしくは、話題になっているため購入してみたが、自分には合わなかった。

③普段は読まないようなジャンルの本をその時の気分で衝動的に購入してみたが、やはり興味がわかなかった。

④単純に読みたいとは思っているものの時間がない。

上記のような理由で読まずに放置されてる本が、なんだが、呆れ果てて私を見ているような気がして、来年こそは積読を止めようそう思っていました。

しかし、私はここへきて、積読をネガティブなイメージとして捉えることをやめようじゃないかという風向きに変わりました。
というのも、コロナ下で、少しでも時間を有意義に過ごすためだったり、娯楽として本を購入する機会が増えましたが、自分が読んでいて気が進まない本は、頭に入ることもなく、時間だけがどんどん過ぎていき、かえってストレスになってることに気が付いたからです。

日々決して心から楽しいわけではない、仕事や家事をしていて、気分転換をしたいから、本を購入したはずなのに、何故ストレスを溜めないといけないのか。
学校の課題図書や卒業論文に必要な本でもあるまいのに、何故無理矢理読まないといけないのか、そう思いました。

読み物がありふれるこのご時世に、良書だけを見つけるのってとても難しいことだと思います。だったら気になる本は手にとってみて、もし違ったら読むのをやめて、寝る間を惜しんでまで読みたい本を見つけよう、そんな宝探し的な気分で読書を楽しんでみた方が楽しいのではないかと思いました。

しかし、本を購入するとなると、それなりにお金はかかる訳で、気になったものはなんでもかんでも買ってみて、違ったらポイということを推奨しているわけではありません。

むしろ、限られた時間と大切なお金を使っているからこそ、なぜその本を積読しているかに向き合う必要があるというのがポイントです。

①の場合、何故難解だと思うのかを考えます。自分の現在持てる知識や語彙より、一段階上のものを選んでしまったのならば、今後は、基本的な書物や、なるべく挿絵の多いものを選択するようにします。

②の場合、何故自分に合わないかを考えます。私の場合、どんなに話題になっていたとしても、登場人物が多い小説や、歴史もの、そもそも題名に興味の持てない本は、基本的に読んでも最後まで読めた試しがないということが発覚したため、話題書であるというだけで飛びつかないようにしました。笑

③普段は読まないようなジャンルの本を何故選んでしまったのか、それはこれから必要となる知識なのかを考えます。
以前京都旅行に行った際に、美しい景観の中に佇む素敵な本屋さんがあり、入口に、日本の文化や言葉に関する本が並んでおりました。その中に日本の四季を説明するような文庫本が置いてありました。表紙がとても美しく、私も日本人として、日本の四季について何か語れるようになればという淡い思いで購入してみましたが、家に帰ってから開くことはほとんどありませんでした。
しかし、いつかは必要になる知識になるかと思うのでその日がくるまで待ってみようと思います。

④の場合、時間は作るものなので、そもそも時間がないを理由に読めていない本は、読まなくていいと思っていますが、読書習慣がない場合、家だと億劫になってしまうことも事実です。
そんな時は、静かなカフェに行って集中して読む時間を作ることをおススメします。もしくは、私の場合、寝る前に少しずつ読むと非常に心地よい気分になって、眠りも深くなるような気がします。

こうすることで、積読する本も減っていくようになり、その分本当に興味のある本を手に取ることのできる機会が多くなりました。

積読を恐れて、運命の一冊に出逢い損ねるのは、勿体ないと思うので、今年も気楽な気持ちで読書を楽しんでいければいいなと思います。

ここまで満を持して積読について語ってきた私ですが、つい先日まで、ツンドクではなく、セキドクだと思っていたのは、ここだけの話です。あちゃー。

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