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雪の秘湯へ〜新穂高温泉 「槍見館」 岐阜②

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

キーンと透明な空気を纏った冬が好きで。真っ白な世界に飛び込みたくて向かったのが奥飛騨温泉郷。

「ここは雪深い季節に来たら幻想的だろうなー」と、夏に奥飛騨温泉郷・福地温泉に泊まった時のことを思い出して。(記事「源泉100%を求めて〜奥飛騨・福地温泉「元湯孫九郎」 / 岐阜 16/47」)

今回選んだのは、奥飛騨温泉郷・新穂高温泉にある「槍見館」。

「源泉湯宿を守る会」の会員宿で、循環・塩素消毒を一切行わないお湯を楽しむことができます。

お部屋に通された時、飛び込んできたのが氷柱。

凄い角度で迫ってくる格好良さ。

なんて造形!美しさに魅入る。

柔らかい灯に照らされた露天風呂。ふかふかの雪が日常から切り離してくれました。

4つの貸切露天風呂、2つの混浴露天風呂、女性専用の岩見の湯、2つの内湯、そして足湯と10の浴槽を持つ「槍見館」。

雪の中に露天風呂が点在しています。

北アルプスの主峰、標高3180mの槍ヶ岳を望む露天風呂「槍見の湯」。
まあ夜だし雪だしで見えなかったけど、

雪の温泉って風情あるね、気持ちいいね。

この宿の本館は旧庄屋の屋敷を移築して建てられたそうです。

黒光りする柱と梁の直線が美しかった。

温泉卵も

飛騨古川にある「蒲酒造場」さんの酒粕で作った甘酒もいただけます。

お夕食の岩魚がホコホコと焼かれ、香ばしい香りが満ちていました。

雪が音を吸収してくれる静かな夜。

目覚めるとしんしんと雪が降っていました。さー露天に行こ。

もちろん脱衣所も外なのでめちゃくちゃ寒いー速攻でお湯に飛び込む。

湯桶に積もった雪がなんともカワイかった。
湧出温度56.0℃、湧出量は毎分430リットル。泉質は単純温泉。

蒲田川沿いの景色が広がる「まんてんの湯」は混浴露天風呂。

湯あみ着が用意されていますが、誰も入ってないし〜そのままの方が気持ちいいよね。

あっ、貸切露天風呂空いてるー

堪能。

大浴場からは槍ヶ岳の雄姿を望むことができるらしいけど、真っ白も素敵。

寒さに耐えてた干し柿たちが健気だった。

お宿の横が登山道入口でした。ほーと眺めていたら「今何人か登ってらっしゃいますよ」と宿のスタッフが教えてくれた。この雪の中、片道4.5時間程かかるルートを登るんだースゴイなー
体力も知識も装備もないけど、雪山って憧れ。

チェックアウトして少し走ったら、吸い込まれそうな白い世界が迎えてくれました。

蓼科山のあの夢幻世界を思い出す。(記事「登った先は夢幻世界でした〜蓼科山 / 長野④」)

なんだか身体が軽くなって飛んで行けそうな気がした。

降りてきたら、柔らかな夕陽で照らされた山々。

ありがとう白い世界。また来ます。

槍見の湯 槍見館
〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂587



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