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LAで服を買うということを考えた〜Dries Van Noten LA とThe Row / カリフォルニア vol.12

こんにちは。
今回はLAまで南下し、風光明媚な395号線を北上します。

まずは、サンフランシスコからI-5で約6時間、ロサンゼルスに向かいます。

チャイニーズシアター付近は混んでるよねー

LA暑い!ベイエリアって涼しかったのね、と思う。

さあて、LAに来たら真っ先に向かうのが、ウエストハリウッドのラ・シェネガ通り(La Cienega Boulevard)。

Dries Van Noten LA


2020年10月9日にオープンした、Dries Van Noten アメリカ初の旗艦店へ。
ドリスイエローが青い空に映えていました。

生き生きとした緑が美しい店舗。

じっくりゆっくり「ドリス」を噛み締めながら歩を進めます。

黄色のドアが迎えてくれました。

右に目をやると、柔らかい光の中に今季の美しいコレクション。

呼び鈴を押すと、ワンコが出迎えてくれた。

こんにちは〜

グレーの床に白い壁、そこに黄色のアクセント。パリとはまた違う、裏表ないキリッとした印象。

ヴィンテージショップのようなアーカイヴの部屋。

シーズン落ちのコレクションという枠ではなく、あくまでもアーカイヴの価値として販売されていました。プライスタグをいくつか見た感じでは、当時の定価かなーという値段設定。

2階はメンズ。

ドリスが感銘を受けたアーティストたちの作品が散りばめられ、

什器も再利用されたものが置かれていたり。ドリスの「好き」で満たされた空間でした。

メンズのコート素敵よねー

デザイナーの世界観が充満した空間で、フルラインナップで服が見られる。それは、自分が手にしている服が辿ってきた道を視ることだと思う。

さて、少し歩いてメルローズ プレイス。ここは各ブランドが世界観を色濃く打ち出しているブティックが多いエリア。

The Row


2006年にアシュリー・オルセンとメアリー=ケイト・オルセンによって設立されたThe Row。素材の特性を熟知し、それを最大限に生かした「マテリアル ファースト」な服に魅了され続けてきました。

デビュー当時から「高いなー!」と思いながらも、着た時の美しい生地の動きに惚れ惚れする、私の「嬉しい服」のひとつThe Row。

Montalba Architects により、2014年に完成したこの旗艦店。住みたい!素敵さです。(写真撮影禁止でしたので、画像をお借りしました。)

欲しかったドレスはやはりなく。「そのドレスは店舗に置いてないのよね。オンラインで購入してね」と。
「実際に着てから購入したいの。素材、デザインによって着たいムードが違うのでサイズが定まってないから。」と訴えたら、彼の知識を駆使してサイズのアドバイスをしてくれました。

©Montalba Architects  Photography Dominique Vorillon

でもやっぱり着てから買いたい…この空間で裾上げしてもらって颯爽と受け取りに来たい。まあ、今買うタイミングじゃないんだろうなーまたね。

©Montalba Architects  Photography Dominique Vorillon

「夜もキレイなのでまた来てねー」とスタッフ。「はーい、また楽しませて下さい。」

©Montalba Architects  Photography Dominique Vorillon

The Row
Location:Los Angeles, California
Size:4,400 square feet
Status:Completed 2014

Project Team
Montalba Architects
Shawmut Design and Construction
Courtney Applebaum
John Labib & Associates
Glumac
RJR Engineering
Sean O'Connor Lighting
Pamela Burton & Company

素敵だな、と思ったイザベル・マランの店舗も Montalba Architectsのデザインでした。

メルローズとラ・シェネガの交差点に、

The Real Real


ブランドのリセールを手がけるオンラインショップ「The Real Real」の実店舗があります。

今のアメリカ、どこ行ってもバービーピンク〜

ざっくり色々ありますが、

結構強気な値段設定、だと思った。

RECESS


さて、LAに来たらここも!2023年の Valentino Vintage に参加したLAのヴィンテージショップ RECESS
(記事「貴重なアーカイブが集結! 「ヴァレンティノ ヴィンテージ」)

Valentino Pre-Fall 2015のお花ブーツですねー

Valentino Pre-Fall 2015

ここはValentinoに選ばれるだけあって、きちんと「ヴィンテージショップ」でした。服やアクセサリーひとつひとつの価値を見極め、丁寧にケアされているのが伝わってきました。古着屋さん、じゃなくてヴィンテージショップ。先程のThe Real Realとの違い。

(店内許可を得て撮っています)

私にとって「服を買う」というのは、その時の空気はもちろん、一部だけ切り取ったところからでは見えにくい、服が辿って来た道を見出して喜びを感じること。
だから、デザイナーの世界観が堪能でき、フルラインナップで見られる旗艦店や、服の持つ価値を丁寧に保存しているヴィンテージショップでの買い物はとても嬉しい。

メルローズ プレイスのOscar de la Renta(オスカー デ ラ レンタ)でドレスを試着させてもらったけど、そこにはウエディングドレスも展示してあって。「ああ、今私が着ているのはこんなドレスを手がけているブランドの服なのね。あの美しいウエディングドレスの要素がここに(既製服)繋がっているのね。」と実感できるなんて最高。高価で買えなかったけど。

なーんてLAで感じました。

続く。

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