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キャリアアップは憂鬱なことか

上司になるということ

先週末、本部スタッフと会社訪問の途中、もうすっかり、桜がキレイに咲いて、散りかけてることに気づきましたww

今年もお花見できなかったけど、キレイな景色やお花、ほんのちょっと美しいもの、素敵なものを見るだけでも、心から癒されますね。

ちょっとしたことで、幸せを感じる、単純な性格は、自分の唯一の長所かもしれませんが、心が満たされると仕事も自分の人生も何もかも、愛せるというか、

大人になると、自分で自分のご機嫌をとれることって重要かもしれません☺︎

この2年くらい、どんよりだったワタシの気持ちも少しずつ、穏やかに、明るい展望。。

たくさんの人、スタッフさん達に助けてもらってるからかな、と感じています。


ところで、今週、またまた、フレッシュなスタッフ達が入社してくれます。

最近は、時代と共に、トリマー業界も、いろんな面で変化しつつあり、

22、23歳くらいで、チーフや店長をされていても、全然、不思議な時代じゃ、なくなりましたね。

世の中は18歳で会社の代表とか、20歳で役員とか、べつに珍しくない時代。

サイボウズは新卒1年目を取締役のひとりとするというニュースが話題になってます。


自分が思い描いて、行動さえすれば、叶うかもしれない、

自分の人生や働き方を選べる時代。

ひと昔前は情報量も少なく、何をするにも、時間とお金がかかったような気がします。今とはスピードが何倍も違いますね。


ワタシは技術の世界も、当然、年功序列ではなく、実績や実力で評価されるべきだと思っています。

年齢や経験にこだわらず、努力の継続ができて、良い結果さえ出せれば、

キャリアアップしていくことは、年々、自分自身の成長や仕事へのモチベーションにもつながります。


階段を着実に上がっていくヒト

おもえば、うちでリーダーとして、働いてくれているスタッフさん達はみんな、努力の積み重ねをされ、

最初はこちらから、リーダーとして働いてみませんか?と、なかば、強引なお願いをして、引き受けてもらったケースがほとんどで、

これは、ワタシのいつもの口癖なんですが、

誰も最初から、リーダーになりたくて働いてきた人など、あんまり、いません。

ワタシ自身もそうでした。

人間がまだまだ、弱いので、そんなに変わらない待遇なら、たくさんの責任など、預けられたくない!と、つい、考えてしまうことだってあります。笑

それに、たくさんのプレッシャーを抱えこんでまで、周りのことを思いやれる、はじめから、強いメンタルを持ってる人も少ないかもしれません。

というわけで、うちのスタッフ達も、昇進の話をもちかけると、はじめは、すごく、自信のなさそうな顔をされる方が大半ですが、

ワタシは今まで、自信満々な人に、リーダー職を任せることはしませんでした。

慎重すぎる私は、話をふってみたとしても、やっぱり、途中で気が変わったことも何度かあります。

提案してみたものの、何となく、謙虚さが見えなかったり、自分の昇給や自分ゴトばかり、優先される方だな!と思ってしまうと、どんなに仕事ができても、また、いちスタッフとして働いてもらい、様子を見守ることもありました。


1番目に謙虚で、対話ができ、一定の読解力があり、お互いに信頼関係をもてるというのが、ワタシが思う、うちのリーダーの最低条件なので、

本部のスタッフや一緒に働くスタッフ達の事さえ、信頼しようとしない人は論外です。


ワタシは今まで、技術だけでなく、人間的にも、一緒に成長していける、向上心の高いヒトにリーダー職をお願いする傾向があり、

この点で、自分の今までの選択を後悔したことは一度もありません。


キャリアアップしていくメリット

仕事ができる人ほど、リーダーになることに対して、謙虚で、不安に思うことも多いようですが、

ワタシはトリマーさんのキャリアアップには、3つのメリットがあると思っています。

1つは、自分自身の成長。失敗も含めて、何事もやってみて、はじめて、みえるものばかりだからです。同じ景色でも、立っている場所で、見え方が違うかもしれません。トリミングやサービスについても、新しい視点から、考えられることもあるかもしれません。

また、自分が培ってきた知識や技術を誰かに伝えたり、引き継ぐことで、自分自身のさらなる成長にもつながる。教えることは最大の学びだからです。

2つめに、評価の大きさ。今まではひとりのトリマーとしての結果がお客様からも、お店からも、自分自身の評価だったわけですが、役職につくと、今度は他のスタッフ達の仕事ぶりや成長まで一緒に考えていかないといけません。

スタッフ達の成長度やチームワークまで、自分自身の評価に結びつくという、なんとも言えない責任は、チームがうまくいったとき、これまで以上の大きなやりがいや自信、やがて、大きな評価にもつながります。

3つめは、自分の人生を中長期で見れること。これは、うちの場合の話ですが、リーダーを経験することで、日々、目の前の店舗運営だけでなく、それ以上のプランニングに参加したり、自分のライフステージに合わせた、働き方や役割を創造できるかもしれない、新しい可能性が広がるということ。

客観的に考えて、これからの時代、努力の結果によっては、独立するよりも、色んな可能性や夢があるかもしれません。


そういえば、うちのチーフや店長達は、ワタシがいうのもなんですけど、向上心が高いのは言うまでもありませんが、なかなか、みんな、賢いトリマーさん達が多くて、いつも、助けられてばっかりです。

どう賢いかというと、みんな、一定の理解力があり、人間的におもしろくて、キャラクターが魅力的で、自主性があり、人間性豊かなトリマーさんがたくさん、います☺︎

そんなヒトは自然と階段を上がっていくものですね。


リーダーに不向きなヒト

この人なら、リーダーになって、十分、活躍してくれるだろうな!と思う、スタッフには、面談をして、チーフや店長など、新しいポジションで頑張ってもらうんですが、

自分が上司になる、ということは、今までとは自分の立場が変わり、

やがて、考え方や行動も変えざるえないときがやってきます。

「自分が変わっていく」ということを、みんなも自分自身も、「成長していくんだ」と、とらえて、楽しめるヒトじゃないと、リーダーとしても、心折れてしまい、長続きはしません。


ほとんどの人は、リーダーになると、誰でも、新しい壁にぶつかります。

葛藤しながらも、自分が変わっていくことに対して、新しい楽しみを見つけられるか、どうかは、キャリアアップしていく上での第一条件かもしれません。

つぎに、ヒトから嫌われたくない気持ちが強すぎるヒト。

自分がスタッフ達から、好かれたい、良好な関係を築きたい!と思えば、思うほど、遠回りするからです。


リーダーの役割

トリミングサロンの場合、技術の指導にあたってもらうこともあれば、仕上りのチェック、みんなの仕事をバージョンアップしていく、サポートや提案、お客様達へのクレームなどの対応、チームワークの向上、新しいサービスの企画、さまざまな仕事が増えますが、

管理者になるということは、人間的に偉くなるわけではありません。

上司になると、責任が増え、悩みが増え、憂鬱なこともたくさん、あります。

自分の目の前にある、仕事だけでなく、スタッフ達の仕事ぶりや成長、チームワーク、中長期で、さまざまな事に目を向け、解決し、良い方向に導くのが仕事だからです。

あげれば、きりがないほど、仕事はあります。

売上が伸びなければ、どこに原因があるのか、考えて、改善しないといけない責任がありますし、

仕事に必要な価値観を共有できないスタッフがいたら、話し合って諭す、

技術的に立ち止まっているスタッフがいれば、気づいて、何か手を差し伸べることも必要かもしれません。

明確に言葉で説明できることも重要です。いくら、自分で理解していても、相手に的確に伝えられなければ、仕事になりません。

どうしたら、お店がもっとバージョンアップできるのか、自分が企画し、提案し、行動する。

業務の内容以上に残業が続いていたら、これも原因を追求して、改善が必要です。

落ち込んでるスタッフがいたら、悩みを聞いてあげたり、助言する、

本当に必要なら、本部と相談して、チーム編成を再考しないといけなかったり、

自分自身も適切な判断ができるよう、視野や知識を広げ、常に学び続け、変化していく。

また、次のリーダーとなり得る人を育てる、

とにかく、リーダー業に終わりはありません。

そして、だいたい、嫌われます。笑笑


なので、

リーダー業は人に関心がない人や利己主義な人にとっては、とても苦痛で、面白みのない、大変な仕事です。


リーダーになるということは、経験した人にしか、わからないものがあるかもしれませんが、

よく、リーダー経験のない、コンサルタントさんや、実績の少ない方が、書かれた本なんかを読むと、

尊敬されるリーダーになろう!とか、スタッフ達を、とにかく、褒めて伸ばす!とか、信頼関係をつくろう!とか。

いわゆる、理論的キレイゴトばかり、書かれていることがありますが、

それはあまり、本質的でなく、私のこれまでの経験では、

正直、あまり、役には立ちませんでした!

スタッフに対して愛情があるならば、ほめるだけじゃなくて、時に、はっきり、叱らないといけないときもありますし、

本人が気づいてくれると信じて、待ってみることも必要かもしれないですし、

お店のためや本人のためを思って、進言したり、変えようとしても、そこに、ひねくれた性格の悪いヒトがいると、なかなか受け入れてもらえなかったり。

ふたり以上、性格の悪い、ひねくれた人がいたら、チーム解散の危機ですw

リーダー論に正解はありません。

あてにできるのは自分自身の努力と、みんなと一緒に成長し、変わっていこう!という強い向上心だけ。


立場の違いを想像できるか

それから、今、一緒に働いている上司の気持ちが多少でも、理解できない人は、自分も上司にならない方が懸命だと思います。

人は立場が違うと、なおさら、わかりあえないことばかりで、

上司になるということは、確実に、責任が増え、立場が変わるのです。

立場が変わると、今まで、わかりあえてた事がわかりあえなくなったりもします。

リーダーとして、うちで活躍してくれてるスタッフ達はこの事を、もう、すっかり、理解してくれているように思いますが、

リーダー経験のないスタッフさんで、これを理解できる方は少ないかもしれません。

上司は、自分以上に俯瞰して、たくさんのことを見て全体を考えながら、物事を判断しているのです。

人間は大半、自分が経験したことでしか、ものごとをはかれない、見ないものですが、

自分が上司になる前から、上司の気持ちが想像できて、客観的にものごとを見られるようなヒトは、

遅かれ早かれ、本人が嫌でも、会社から、頼られ、必要とされたり、キャリアアップしていくものじゃないでしょうか。

上司と部下、お互いが、それぞれの役割、立場を理解するための努力ができないと、長続きしないことが多く、続かないということは成功もしずらいですが、

それができれば、みんながwin、win!しあわせな結末になれる可能性大です。

キャリアアップしていくことは、憂鬱なことばっかりじゃありません、メリットいっぱいです☺︎

















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